黒潮と沿岸海況の1か月予報
2025年1月の予測(2024年12月26日発行)
黒潮
黒潮は大蛇行流路が継続するでしょう。黒潮本流が熊野灘~遠州灘に接近すると予測されています。今後、黒潮の流路が不安定になる可能性があります(A型)。
熊野灘の海況
気温は平年より低い予測ですが、沿岸では暖水の影響により高水温傾向が強まる可能性があります。内湾でも、急激な水温の変化が起こる可能性があります。
※「平年並」:平年値±0.5℃程度、「やや高め、やや低め」:平年値±1.0℃程度、
「高め、低め」:平年値±1.5℃程度、「かなり高め、かなり低め」:平年値±2.5℃以上
参考サイト:本予測を作成するために参考としている情報です。
気象庁 海面水温予想図(気象庁のシステムによる予測で、毎日更新されます。2021年3月発行分より、本予測ではこちらを主な根拠として作成しています。)
気象庁 海面水温・海流1か月予報(気象庁発表の1か月予報で、10日毎に更新されます)
FRA-ROMS太平洋および我が国周辺の海況予測システム(水産教育・研究機構のシステムです。2021年2月発行分までは、こちらを主な根拠として作成しています。)
黒潮親潮ウォッチ 黒潮予測(海洋研究開発機構アプリケーションラボによる予測実験)
黒潮流路の型(参考)A型:大蛇行流路とも言われ、遠州灘沖で大きく離岸する流路です。熊野灘には遠州灘から黒潮内側反流が流入し、高水温になりやすいタイプです。1年以上の長期間持続するのが特徴です。典型的なA型は伊豆諸島の西を北上します。 B型:A型の規模を小さくしたような流路で、伊豆諸島の西側を北上するのが特徴です。長期間持続することはありませんが、熊野灘では高水温傾向になりやすいタイプです。 C型:伊豆諸島の東側を北上するのが特徴で、蛇行規模が大きい時は持続期間が長くなる傾向があります。 N型:直進流路とも言われ、熊野灘には暖水が流入しにくく、N型が安定すると、熊野灘は低水温傾向になりやすい特徴があります。 |
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※次回の「黒潮と沿岸海況の1か月予報」は、1月下旬に2月の予測を行う予定です。