旬のおさかな情報
No.7 ヒラマサ 2014年4月4日
ヒラマサ
ヒラマサ 南伊勢町贄浦 平成26年4月2日撮影
ヒラマサは、ブリと入れ替わるように現れる、ブリのそっくりさんです。今年はまだブリのシーズンが終盤になる前から姿を見せており、数は少ないながらもほとんど毎週のように定置網で水揚げされています。上の写真は活魚水槽で泳ぐ魚を撮影したものですが、ブリとヒラマサを見分けるポイントである、体を縦に走る黄色縦帯と胸鰭が重なることと、上顎の後端が丸みを帯びることが良く写っています。なお、見分け方についてはおさかな雑録で詳しく紹介していますのでそちらもご覧ください。
熊野灘をはじめ西日本で漁獲されるブリは、日本海の寒ブリに後れて来遊するために販売面では不利ですが、ヒラマサはもともとまとまって獲れるものではなく、味もさることながら希少性も付加価値となって良い値段で取引されます。この魚も活魚で都会まで運ばれ、すばらしい食材となることでしょう。おすすめの食べ方はなんといってもお刺身で、すばらしい歯ごたえとさわやかな旨味を堪能することができます。
しかし、都会へ運ばれていくということは、産地ではこのような魚はほとんど食べることができないということです。実は、日頃は海から遠いと感じておられる都会の方のほうが、「良い値の付く魚」を口にするチャンスがあります。ヒラマサはこれからが旬。「三重県産のヒラマサ」というメニューを見つけたら、思い切って注文されて損はないと思いますよ。
(2014年4月2日掲載 企画・資源利用研究課)
定置網漁業(水産資源課へのリンク)