オオイチョウタケの屋内人工栽培法で特許を取得しました
三重県林業研究所では、平成7年よりオオイチョウタケの人工栽培に取り組み、平成12年秋にスギ林を利用した人工栽培、平成15年秋には簡易な屋外施設を利用した人工栽培に成功しています。
さらには、平成25年8月に全国で初めてオオイチョウタケの完全空調施設栽培に成功し、その栽培法についてこのたび特許を取得しました。【特許第6307683号 登録日:平成30年3月23日】
オオイチョウタケは山間部の主にスギ林に発生する風味の良い大型のきのこで、発生時期が9月下旬から10月上旬の1~2週間と短く、また県内での発生場所も限られているため貴重なきのことして珍重されています。しかし、この技術を用いることで通年栽培が可能となり、市場に安定供給されるようになれば、新たな三重の特産品になることが期待されます。
今後は、より安定した技術とするために、優良系統の選抜や栽培期間の短縮などに取り組み、県内のきのこ栽培農家への普及を図っていきます。
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