高性能茶園管理機の紹介
大型乗用茶園管理機
(1)大型乗用摘採機
大型乗用摘採機とは、刈り取りされた茶葉を送風ファンによって上方へ吹き上げ、茶葉を後方に収容するタイプです。
収容量が多く、大区画・長畦に対応できます。
後方の収容部分が箱になっているタイプをコンテナ式と呼んでいます。袋式のタイプに比べ袋交換が必要なく、効率的な摘採が出来ます。コンテナ式を利用する場合、従来の茶袋を一括して茶工場に輸送するのとは異なり、トラックにより随時ピストン輸送することになるので、作業体系の見直しが必要です。 |
(2)乗用防除機
左右に薬液を搭載し、後方ブームにより3畦同時に防除するタイプです。
作業者の農薬飛ばくが軽減されます。畦型のブームにより均一(撒きムラが少ない)に散布できます。 |
(3)乗用中切機
太い枝条を深く刈り下げる機械です。中切り更新や、可搬摘採機から乗用摘採機への樹型変更に用います。中切り更新は概ね5~10年に1回程度行うので、共同利用もしくは作業受委託による利用が効果的です。
フリーハンマー刃による、枝葉の粉砕と、バリカン刃による整枝を行います。フリーハンマー刃が付いていることにより、一度に深く切り下げることが出来ます。茶樹の上に残った枝葉は、送風ファンによって吹き飛ばされます。 刈り取られた枝・葉が細かく粉砕されるため、茶樹の株下へ落ちやすく、その後の作業が容易になります。中切り作業は、乗用摘採機に中切りユニットを取り付けて行う機種もあります。 |
(4)その他
茶園を深耕する乗用深耕機や、茶園に肥料を散布する乗用施肥機があります。
メーカーによって、アタッチの付け替えで複数作業のできる乗用茶園管理機があります。