三重の花き花木生産概要
三重県の切り花
三重県の中南勢地域は、気温が温暖で日照時間が長く、天候に恵まれています。
とくに宮川下流域は、地下水の恵みや肥沃な土壌が広がり、農業生産を行うに恵まれた環境です。
バラ、ガーベラ、キク、トルコギキョウ、ストック等が、この地域を中心に生産され、主に関西や中京市場に出荷されています。
生産者の意識が高く、特に若手の生産者が積極的に新技術の導入や設備投資を行っており、高品質な生産物が市場で高い評価を受けています。
三重県の花木
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産地は、鈴鹿山脈東麓の畑作地帯に展開しているほか、水田にもかなり導入されています。
さつきおよびつつじ類の面積が多く、全国1位の生産となっていますが、近年の面積はやや減少傾向にあります。
その中で、最近は造園工事が周年行われる傾向にあることと、掘取り、根巻き、出荷労力の軽減のため、コンテナ栽培の割合が増加しつつあり、ベニカナメ、カシ類、各種グランドカバー類等が生産されています。
また、亀山市・鈴鹿市などでは、西洋しゃくなげの栽培も行われており、全国有数の産地となっています。
三重県のシクラメン
四日市市、桑名市など北勢地域を中心に栽培されています。鉢物では観葉植物に次いで多く、三重県の主要な鉢花になっています。
5~6号の中鉢を主体に生産され、関西地方を中心に出荷されています。大阪市場では高いシェアを占め、品質で高い評価を得ています。
底面給水栽培が普及し、かん水労力が節減されています。
裏作としては、ハイドランジア、サイネリア、等の鉢花のほか、各種の花壇苗が導入されています。
三重県の観葉植物
アイビー |
ゴールデンカポック |
桑名市、四日市市、鈴鹿市、木曾岬町など、シクラメン同様北勢地域に産地が集中していますが、他地域にも生産者が散在しています。
導入されている主な種類は、ポトス、ゴム、スパティフィラム、シダ類、アナナス類、ユッカ、シェフレラ、アンスリュームなどです。
以前は、ほとんどの種類で自家育苗が行われていましたが、近年は購入苗の利用が増加し、リレー栽培も定着しつつあります。
小鉢生産が増えており、ハイドロボール栽培なども行われています。
三重県の花壇苗
パンジー |
ハボタン |
モミジバゼラニューム |
以前から副業としてあるいは鉢花農家の裏作としてかなりの生産がありましが、近年ガーデニングブームに乗り、専業専作化が目立ってきました。県下全域に散在しています。パンジー、マリーゴールド、ベゴニア等を主に多くの種類が生産され、関西・中京地域および県内に出荷されています。