平成17年版 環境白書に見る三重の環境
今日の、私達を取り巻く環境問題は、廃棄物問題や公害健康被害など地域的な問題から、地球温暖化や生物多様性の喪失など地球的規模の問題にまで拡大し、深刻化しています。
このような状況を背景として、本年2月に地球温暖化防止に向けた京都議定書が発効し、一人ひとりがライフスタイル・ワークスタイルを変革する「チーム・マイナス6%」の運動が4月から全国的に始まるなど、環境保全に対する国民の意識は益々高まりつつあ・閧ワす。
こうした環境問題を取り巻く状況は急激なテンポで変化しており、持続的発展が可能な社会を構築していくためには、県民、事業者、NPO等の多様な主体による環境保全への自主的な取組がますます重要となってきています。
三重県では、多様な主体による環境への取組を進めており、ごみの発生・排出が抑制され、排出された不用物は最大限資源として有効利用される「ごみゼロ社会」の実現を目指す「ごみゼロ社会実現プラン」を本年3月に県民、事業者、市町村等の幅広い参画のもと策定いたしました。
今後、県民、事業者、行政などの多様な主体は、その自発的・自主的な意思決定により、このプランを自らの行動指針として、それぞれの活動においてごみ減量化への取組を実践していくこととしています。
また、地球温暖化防止をめざして、県民、事業者や行政等の協働・連携により、日常生活全般にわたる二酸化炭素排出削減に向けた県民運動を広く展開することとしています。
今後も、県民の皆様が安心して暮らしていくことができるよう、県も多様な主体の一つとして、よりよい環境づくりの確保に向けて取り組んでまいります。
平成17(2005)年版環境白書では、三重県の環境森林政策の取組と、平成16(2004)年度の三重県の環境の状況を中心にとりまとめましたので、その概要をご紹介します。