4.水環境
三重県では、河川・海域の水質汚濁の状況を常時監視するため、決められた地点で水質測定を行っています。
水質には、カドミウム、シアンなど人の健康の保護に関する環境基準(健康項目)と、BOD(河川)、COD(海域)など生活環境に関する環境基準(生活環境項目)が設定されています。
平成10年度の測定結果では、健康項目は河川、海域ともに前年度に引き続き環境基準を達成しています。
一方、生活環境項目の環境基準達成率は、それぞれ前年より低くなっており、炊事、洗濯、入浴など私たちの日常の生活活動により排出される生活排水が、河川・海域の水質汚濁の大きな原因となっていることがわかります。
三重県では、下水道や合併処理浄化槽などの生活排水処理施設の整備が進められていますが、生活排水処理率は41%で全国平均の66%と比べて低く十分ではないので、さらに整備を進める必要があります。
このため、平成8年度に策定した「三重県生活排水処理施設整備計画(生活排水処理アクションプログラム)」に基づき、市町村と連携して下水道や合併処理浄化槽などの整備を行い、生活排水処理率の向上を目指しています。
また、ダイオキシン類、環境ホルモンの調査も行っていますが、環境庁が実施した全国調査の結果と比較して特に高いものはありませんでした。