2.大気環境
工場や事業場などから排出されるばい煙や自動車の排気ガスなどには、二酸化窒素など、大気を汚染するいろいろな物質が含まれています。
三重県では、大気汚染の状況を常時監視するため、決められた地点で大気質の観測を行っています。平成10年度の測定結果は、これまでと大きな変化はなく、ほぼ横ばいの傾向で推移しています。
住宅地などの一般環境と、交通量の多い幹線道路の沿道とを比べると道路沿道の方が汚染されており、今日の大気汚染の主な原因の一つとなっていることがわかります。
こうしたことから、三重県では、法・条例に基づく工場等のばい煙排出規制とともに、自動車排気ガス対策として、県が車を買う場合、環境への影響の少ない低公害車を率先して導入するのを始め、行政や運輸業界団体等で構成する「三重県自動車交通公害対策推進協議会」と連携を図りながら、物流対策や道路網の体系的整備などを総合的に進めています。
また、廃棄物を燃やした時などにに発生し、毒性の強い化学物質であるダイオキシン類は、環境基準を達成していますが、排出量を一層減らし、健康への影響を未然に防止するため、ごみを減らすなど、地域全体での取組みを進めていきます。