10.総合的な取組み
環境問題の多くは、行政単独の取組みでは解決していくことはできません。県民・事業者・行政等が協働・連携して取組むことにより、社会システムや意識が変わり、循環型社会の実現が可能となります。「環境先進県」づくりのため、県民や事業者が率先して環境保全へ取組むことができるよう、行政がバックアップできる体制づくりをめざしています。
環境保全県民運動の推進
私たちが抱えている多くの環境問題の解決のために、一人ひとりの環境に配慮した具体的な取組みを「県民運動」として進めていくことが重要です。
こうしたことから、三重県では、個人やグループの自主的な環境保全活動を支援していくため、3億円の「三重の21世紀環境創造活動支援基金」を(財)三重県環境保全事業団に拠出しました。この基金は、NPO、学識経験者、関係団体等をメンバーとする「三重環境県民会議」が行い、個人やグループで行う環境保全に関する実践活動や普及啓発活動への助成や、活動の輪を広げるための情報提供などを行います。
また、今までの規制を中心とした環境行政から、生活環境全般にわたる新たな環境問題に対応するため、三重県公害防止条例の全面的な見直しの検討を進めています。
環境教育
平成11年8月に環境教育の中核的施設となる「三重県環境学習情報センター」がオープンしました。センターは、県民に開かれた環境学習、情報受発信の拠点として、環境展示、教材の開発、環境研修・講座・実習、環境保全活動指導者養成などを行い、子供から大人まで幅広く利用できる施設となっています。
また、次世代を担う子供たちの環境保全に対する理解を深めることを目的としたこどもエコクラブ活動を支援するため、交流会や各クラブのサポーター研修会を開催しました。
こどもエコクラブ交流会、研修会の実施状況(平成10年度)
区分 | 会場 | 概要 |
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みえ・こども環境フォーラム | 四日市市 | 活動発表会 エコウォーク&エコクイズ 等 |
こどもエコクラブ サポーターズ研修会inみえ |
鈴鹿市 | 環境教育プログラム体験 等 |