三重県では、令和5年の観光客の入込客数や実態を把握するために行った調査結果を、「令和5年観光レクリエーション入込客数推計書・観光客実態調査報告書」としてとりまとめました。
観光レクリエーション入込客数は35,127千人と令和4年から7.6%増加し、観光消費額も4,882億円と令和4年から14.4%増加しました。
1.観光レクリエーション入込客数の推計結果について
令和5年 35,127千人
対令和4年比 107.6%、2,471千人増
対令和元年比 81.6%、7,913千人減
(1)過去10か年の入込客数推移(単位:千人)
年 入込客数
平成26年 38,243千人
平成27年 39,212千人
平成28年 41,892千人
平成29年 42,195千人
平成30年 42,605千人
令和元年 43,040千人
令和2年 28,525千人
令和3年 26,820千人
令和4年 32,656千人
令和5年 35,127千人
(2)地域別の入込状況
地域 令和5年 令和4年 対令和4年比
北勢 14,593千人 14,382千人 101.5%( 211千人増)
中南勢 5,672千人 5,166千人 109.8%( 506千人増)
伊勢志摩 10,820千人 9,297千人 116.4%(1,523千人増)
伊賀 2,322千人 2,182千人 106.4%( 140千人増)
東紀州 1,720千人 1,629千人 105.6%( 91千人増)
合 計 35,127千人 32,656千人 107.6%(2,471千人増)
(3)主な観光地点別の状況
県内の観光地点のうち入込客数が多い上位5地点は次のとおりです。
1 ナガシマリゾート 13,000千人 (対令和4年比 108.3%、1,000千人増)
2 伊勢神宮 7,173千人 (対令和4年比 118.8%、1,136千人増)
3 おかげ横丁 4,870千人 (対令和4年比 117.6%、 729千人増)
4 二見興玉神社 2,333千人 (対令和4年比 124.6%、 460千人増)
5 椿大神社 1,555千人 (対令和4年比 101.6%、 25千人増)
2.観光客実態調査について
この調査は観光客の実態を把握するため、県内観光施設14地点で調査員の聞取により実施し
ています。令和5年の調査は、4期に分けて実施し、3,841人から回答がありました。
<観光客実態調査の主な結果>
①満足度【報告書43ページ】
令和5年 95.7% (令和4年 94.4%)
※「大変満足」から「大変不満」までの7段階評価のうち、「大変満足」「満足」
「やや満足」の上位3項目を回答した割合
②「リピーター率」【報告書37ページ】
令和5年 89.9% (令和4年 90.5%)
3.観光消費額について
令和5年の県全体の観光消費額は4,882億円となり、令和4年の4,269億円と比較し613億円の
増加となりました。
令和5年 4,882億円
対令和4年比 114.4%、 613億円増〔令和4年の観光消費額 4,269億円〕
対令和元年比 87.7%、 682億円減〔令和元年の観光消費額 5,564億円〕
4.今後の方針
調査結果を観光施策展開の基礎資料として活用し、観光消費額の増加や周遊性・宿泊促進、
観光客満足度向上につなげていきます。
≪参考≫
(1)観光レクリエーション入込客数
・調査期間:令和5年1月1日から令和5年12月31日まで
・調査方法:県内市町等からの報告
・調査地点:年間の入込客数が5万人以上又は特定時期の入込客数が月間5千人以上となる
観光地
・観光入込客数の算出:観光入込客の延数を「3か年平均立寄り地点数」で割って実数を
算出しています。
(2)観光客実態調査
・調査時期(年4回)
第Ⅰ期:令和5年1月7日、1月8日
第Ⅱ期:令和5年6月17日、6月18日、6月24日
第Ⅲ期:令和5年8月19日、8月20日、8月26日
第Ⅳ期:令和5年11月4日、11月5日
・調査方法:調査員による聞取調査(回答者数3,841人)
・調査地点:県内観光施設14地点
【北勢】 ナガシマリゾート、湯の山温泉(御在所ロープウエイ)、鈴鹿サーキット
【中南勢】 道の駅「津かわげ」、おやつタウン、松阪農業公園ベルファーム
【伊勢志摩】おかげ横丁、鳥羽水族館、志摩スペイン村
【伊賀】 上野公園(伊賀上野城、伊賀流忍者博物館)、伊賀の里モクモク手づくり
ファーム、赤目四十八滝
【東紀州】 鬼ヶ城(鬼ヶ城センター)、道の駅「紀伊長島マンボウ」