三重県では、令和4年の観光客の入込客数や実態を把握するために行った調査結果を、「令和4年観光レクリエーション入込客数推計書・観光客実態調査報告書」としてとりまとめました。
観光レクリエーション入込客数は32,656千人と令和3年から21.8%増加し、観光消費額は4,269億円と令和3年から19.8%増加しました。
1 観光レクリエーション入込客数の推計結果について
・令和4年 32,656千人
対令和3年比 121.8%、 5,836千人増
対令和元年比 75.9%、10,384千人減
(1)過去10ヵ年の入込客数推移
年 入込客数
平成25年 40,799千人
平成26年 38,243千人
平成27年 39,212千人
平成28年 41,892千人
平成29年 42,195千人
平成30年 42,605千人
令和元年 43,040千人
令和2年 28,525千人
令和3年 26,820千人
令和4年 32,656千人
(2)地域別の入込状況
地域 令和4年 令和3年 対令和3年比
北勢 14,382千人 13,470千人 106.8%、 912千人増
中南勢 5,166千人 4,337千人 119.1%、 829千人増
伊勢志摩 9,297千人 5,693千人 163.3%、 3,604千人増
伊賀 2,182千人 1,979千人 110.3%、 203千人増
東紀州 1,629千人 1,341千人 121.5%、 288千人増
合計 32,656千人 26,820千人 121.8%、 5,836千人増
(3)主な観光地点別の状況
県内の観光地点のうち入込客数が多い上位5地点は次のとおりです。
1 ナガシマリゾート 12,000千人 (対令和3年比113.0%、1,380千人増)
2 伊勢神宮 6,037千人 (対令和3年比157.7%、2,210千人増)
3 おかげ横丁 4,141千人 (対令和3年比166.3%、1,651千人増)
4 二見興玉神社 1,873千人 (対令和3年比152.9%、 648千人増)
5 椿大神社 1,530千人 (対令和3年比121.0%、 266千人増)
2 観光客実態調査について
この調査は観光客の実態を把握するため、県内観光施設14地点で調査員の聞取により実施しています。令和4年の調査は、4期に分けて実施し、3,449人から回答がありました(令和4年から集計方法を年度から暦年に改めました)。
(1)観光客実態調査の主な結果
①満足度【報告書43ページ】
令和4年 94.4% (令和3年度93.5%)
※「大変満足」から「大変不満」までの7段階評価のうち、「大変満足」「満足」「やや満足」の
上位3項目を回答した割合
②リピーター率【報告書37ページ】
令和4年 90.5% (令和3年度91.9%)
3 観光消費額について
令和4年の県全体の観光消費額は4,269億円となり、令和3年の3,562億円と比較し、707億円の増加となりました。
・令和4年 4,269億円
対令和3年比 119.8%、 707億円増
対令和元年比 76.7%、1,295億円減
・令和3年 3,562億円
・令和元年 5,564億円
4 今後の方針
調査結果を観光施策展開の基礎資料として活用し、観光消費額の増加や周遊性・宿泊促進、観光客満足度向上につなげていきます。
≪参考≫
(1)観光レクリエーション入込客数
・調査期間:令和4年1月1日から令和4年12月31日まで
・調査方法:県内市町等からの報告
・調査地点:年間の入込客数が5万人以上又は特定時期の入込客数が月間5千人以上となる観光地
・観光入込客数の算出:観光入込客の延数を「平均立寄り地点数」で割って実数を算出しています。
(2)観光客実態調査
・調査時期(年4回)
第Ⅰ期:令和4年1月9日、3月12日、3月13日
第Ⅱ期:令和4年5月21日、5月22日、5月29日、6月11日
第Ⅲ期:令和4年8月20日、8月21日
第Ⅳ期:令和4年11月12日、11月13日
・調査方法:調査員による聞取調査(回答者数3,449人)
・調査地点:県内観光施設14地点
【北勢】 ナガシマリゾート、湯の山温泉(御在所ロープウエイ)、鈴鹿サーキット
【中南勢】 道の駅「津かわげ」、おやつタウン、ごかつら池ふるさと村
【伊勢志摩】おかげ横丁、鳥羽水族館、志摩スペイン村
【伊賀】 上野公園(伊賀上野城、伊賀流忍者博物館)、伊賀の里モクモク手づくりファーム、
赤目四十八滝
【東紀州】 鬼ヶ城(鬼ヶ城センター)、道の駅「紀伊長島マンボウ」