三重県は、欧州の都市が加盟する自治体連絡会「アーバンエアモビリティイニシアティブ都市共同体(UIC2:UAM Initiative Cities Community)」の活動や理念に賛同し、空の移動革命実現に向けて連携を図っていく「インターナショナル都市パートナー」となりました。なお、EU以外で同団体に参画する自治体は三重県が世界初となります。
1 目的
三重県では、新たなテクノロジーである「空飛ぶクルマ」を活用して、交通、観光、防災、生活等の
様々な地域課題を解決し、地域における生活の質の維持・向上を図るとともに、新たなビジネス創出を
めざしています。
2 期待される効果
・UIC2に加盟している46の都市・地域が抱える様々な課題と解決に向けた取組についての情報交換に
より三重県における効果的な取組を検討することが可能。
・EU地域における三重県の知名度向上により、県内での実証実験や実用化等、空の移動革命に向けた取組
が加速。
3 賛同内容
・UIC2のインターナショナル都市パートナーとして、規制やテクノロジー、共創・社会との調和等につ
いて、UIC2メンバーの活動に関するトピックスに関する情報交換を行っていくこと。
・UIC2マニフェストの「都市/地域を中心とした住民視点の制度構築が必要である」という基本コンセ
プトに賛同し、意見交換など必要な連携を通じて、EUと日本における具現化に向けて取り組んでいくこ
と。
4 その他
(1)UIC2(ユーアイシースクエア)について
①概要
UIC2は、EU地域におけるドローンや「空飛ぶクルマ」といったUrban Air Mobility(UAM)
に対する地域の理解向上を図りながら実装に向けて取り組むため、EUの支援により2017年に組織さ
れ、現在、欧州46の都市/地域が加盟して取り組む自治体連合です。ドローンや「空飛ぶクルマ」は比較
的低高度での飛行が想定されることから、技術視点ではなく、都市/地域を中心とした住民視点の制度構
築が必要との理念の下、都市/地域の役割・権限に関して議論を行い、EUの航空当局(EASA:欧州
航空安全機関)や政策決定機関等に提言活動を実施しています。
代表:エアバス社イノベーション戦略部門シニアマネージャーDr Vassilis Agouridas
②主な加盟都市/地域
パリ地域、トゥールーズ(フランス)、ハンブルク、バイエルン(ドイツ)、
マドリード、セビリア(スペイン)、トリノ(イタリア)、ブリュッセル(ベルギー)、
アムステルダム(オランダ)、ジュネーブ(スイス) 等
(2)インターナショナル都市パートナー
EU地域外の自治体や団体等がUIC2及びその加盟自治体と連携し、それぞれの地域における理解の向
上を図りながらドローンや空飛ぶクルマの実用化に向けて取り組んでいくことについて賛同するものです。