1 目的
・本年度、1人1台学習端末が整備された環境を生かして、みえスタディ・チェックをCBT化して実施
します。
・このことにより、児童生徒は、みえスタディ・チェック終了後、すぐに正解・不正解を確認するととも
に、正解・不正解に応じて端末に提供される問題に取り組むことにより、学習意欲の向上と学習内容の
理解・定着を図ります。
・教員は児童生徒一人ひとりや学校、学級の強み・弱み、経年比較、どの問題でどれぐらいの児童生徒が
つまずいているのかを、みえスタディ・チェック終了後すぐに把握でき、早期からの個に応じたきめ細
かな指導や授業改善に生かします。
*CBT(Computer Based Testing):問題を学習端末に提供して、児童生徒が画面上で解答する調
査方法
2 みえスタディ・チェックのCBT化
(1)みえスタディ・チェックの概要
・三重県では、学習内容の定着状況を把握し、各学校における個に応じた指導、授業改善を促進するた
めに、平成26年度から、みえスタディ・チェックを年2回実施しています。
・第1回は4月に小学校第4学年(国語、算数)、第5学年(国語、算数、理科)、中学校第1学年
(国語、数学、理科)、第2学年(国語、数学、理科)で実施しています。
・第2回は1月に小学校第5学年(国語、算数、理科)、中学校第2学年(国語、数学、理科)で実施
しています。
・理科は3年に1回の実施としています。
(2)CBTの概要
・みえスタディ・チェックの設問を児童生徒の端末に提供して、児童生徒が端末上で解答します。記述
式問題については、紙媒体で配付する解答用紙に記入します。
・みえスタディ・チェック終了後、自分の端末ですぐに設問ごとの正解・不正解を確認することができ
ます。設問ごとの解説と、正解の場合のアドバイス文、不正解の場合のアドバイス文を提供します。
・併せて、みえスタディ・チェックの設問ごとに、正解の場合は、さらに難しい問題を、不正解の場合
は、学習内容を遡った問題を端末に提供します。本県の経年的課題である「割合」「図形」「読む
力・伝える力」に関する設問は、さらに1問、提供します。
・教員は、みえスタディ・チェック終了後、すぐに自動採点・集計が行われることにより、児童生徒一
人ひとりや学校、学級の強み・弱み、経年比較、どの問題でどれぐらいの児童生徒がつまずいている
のかを即時に把握できます。
・本年度第2回みえスタディ・チェック(令和4年1月)からCBT化して実施します。なお、11月
にプロトタイプを小学校第5学年算数、中学校第2学年数学で実施します。
3 授業等で活用できる問題やワークシートを学習端末に提供
(1)理解・定着状況に応じた問題の提供
・上記2(2)とは別に、授業や朝の学習、補充学習で活用できる「割合」「図形」「読む力・伝える
力」の問題を児童生徒の端末に提供します。
・令和3年9月からICTを活用した効果的な指導方法を先進的に研究しているモデル校(小学校49
校)で先行実施し、10月から県内全ての小学校に提供します。
・問題を解答して、正解の場合は、さらに難しい問題が2問、不正解の場合は、学習内容を遡った問題
が2問提供されます。
(2)単元別に整理したワークシートの提供
・三重県教育委員会がこれまで作成し紙媒体で提供していた小学校第4学年から中学校第3学年までの
国語、算数・数学、理科のワークシート(現在約2,400シート)を児童生徒の端末に提供します。
・令和3年9月からICTを活用した効果的な指導方法を先進的に研究しているモデル校(小学校49
校、中学校19校)に算数・数学のワークシートを提供して先行実施します。10月から県内全ての小
中学校に提供します。
・国語、理科のワークシートは、11月以降に順次、県内全ての小中学校に提供します。
4 その他
・全国学力・学習状況調査のCBT化については、現在、文部科学省で検討されています。また、現時点
で、独自の学力調査をCBTで実施している都道府県はありません。