三重県では、令和2年の観光客の入込客数や実態を把握するために行った調査結果を、「令和2年観光レクリエーション入込客数推計書・観光客実態調査報告書」としてとりまとめました。
観光レクリエーション入込客数は28,525千人、観光消費額は3,283億円となり、ともに昨年から大きく落ち込みました。
1 観光レクリエーション入込客数の推計結果について
令和2年 28,525千人
令和元年 43,040千人
増減数 14,515千人減
対前年比 66.3%
(1)平成23年以降の推移
年 入込客数
平成23年 35,653千人
平成24年 37,868千人
平成25年 40,799千人
平成26年 38,243千人
平成27年 39,212千人
平成28年 41,892千人
平成29年 42,195千人
平成30年 42,605千人
令和元年 43,040千人
令和2年 28,525千人
(2)地域別の入込状況
地域 R1 R2 対前年増減数 対前年比
北勢 19,330千人 13,344千人 △5,986千人 69.0%
中南勢 6,790千人 4,412千人 △2,378千人 65.0%
伊勢志摩 11,488千人 7,144千人 △4,344千人 62.2%
伊賀 3,158千人 2,090千人 △1,068千人 66.2%
東紀州 2,274千人 1,535千人 △ 739千人 67.5%
合計 43,040千人 28,525千人 △14,515千人 66.3%
(3)主な観光地点別の状況
新型コロナウイルス感染症の影響により、一昨年と比べ、各地点・各施設、軒並み入込客数が減少しています。
ア ナガシマリゾート 997万人(対前年比553万人減、64.3%)
イ 湯の山温泉 124万人(対前年比50万人減、71.3%)
ウ 鈴鹿サーキット 69万人(対前年比135万人減、33.9%)
エ 伊勢神宮 554万人(対前年比419万人減、56.9%)
オ おかげ横丁 365万人(対前年比227万人減、61.7%)
カ 二見興玉神社 163万人(対前年比82万人減、66.4%)
キ 鳥羽水族館 56万人(対前年比30万人減、65.5%)
ク 志摩スペイン村 74万人(対前年比58万人減、56.2%)
2 観光客実態調査について
この調査は観光客の実態を把握するため、県内観光施設13地点で調査員の聞取により実施しています。令和2年度の調査については、年3期(8月、11月、3月)聞取調査を実施し、2,631人から回答がありました。
(1)主な観光客実態調査の結果
①満足度【報告書43ページ】
令和2年度 94.4% (前年度93.7%)
※「大変満足」から「大変不満」までの7段階評価のうち、「大変満足」「満足」「やや満足」の
上位3項目を回答した割合
②「リピーター率」【報告書37ページ】
令和2年度 89.1% (前年度88.8%)
3 観光消費額について
令和2年の県全体の観光消費額は3,283億円となり、前年(5,564億円)と比較し、2,281億円の大幅な減少となりました。
※観光消費額の推計は、日本人消費額と訪日外国人消費額に分けて算出を行いますが、令和2年の訪日外国人消費額については、新型コロナウイルス感染症の影響により、観光庁の「訪日外国人消費動向調査」における4-6月期、7-9月期、10-12月期の調査が中止となったため、2020年1-3月期に基づいた試算値となっています。
4 今後の方針
調査結果を観光施策展開の基礎資料として活用し、新型コロナウイルス感染状況を十分に注視しながら、観光消費額の増加や周遊性・宿泊促進、観光客満足度向上につなげていきます。
≪参考≫
(1)観光レクリエーション入込客数
・調査期間:令和2年1月1日から令和2年12月31日まで
・調査方法:県内市町等からの報告
・調査地点:年間の入込客数が5万人以上又は特定時期の入込客数が月間5千人以上となる観光地
・観光入込客数の算出:観光入込客の延数を「平均立寄り地点数」で割って実数を算出しています。
(2)観光客実態調査
・調査時期:8月、11月、3月、(年3回)※1
・調査方法:調査員による聞取調査(回答者数2,631人)
・調査地点:県内観光施設13地点 ※2
【北勢】 ナガシマリゾート、湯の山温泉(御在所ロープウエイ)
【中南勢】 道の駅「津かわげ」、道の駅「飯高駅」、五桂池ふるさと村
【伊勢志摩】おかげ横丁、ミキモト真珠島、志摩スペイン村
【伊賀】 上野公園(伊賀上野城、伊賀流忍者博物館)、伊賀の里モクモク手づくりファーム、赤目四十八滝
【東紀州】 鬼ヶ城(鬼ヶ城センター)、道の駅「紀伊長島マンボウ」
※1 令和2年度は新型コロナウイルス感染症の影響により、調査時期が例年と異なります。
また令和3年1月に予定していた調査が緊急事態宣言発令に伴い中止となっています。
(例年、4-6月期、7-9月期、10-12月期、1-3月期の4期調査を実施)
※2 鈴鹿サーキットでの調査が中止となり、調査地点数は例年より1地点少ない13地点での調査と
なっています。