三重県では、平成28年の観光客の入込客数や実態を把握するために行った調査結果を、「平成28年観光レクリエーション入込客数推計書・観光客実態調査報告書」としてとりまとめました。
1 観光レクリエーション入込客数の結果
平成28年 41,892千人
平成27年 39,212千人
増減数 2,680千人増
対前年比 106.8%
(1)平成17年以降の推移
年 入込客数
平成17年 31,486千人
平成18年 32,923千人
平成19年 33,975千人
平成20年 33,558千人
平成21年 33,698千人
平成22年 35,622千人
平成23年 35,653千人
平成24年 37,868千人
平成25年 40,799千人
平成26年 38,243千人
平成27年 39,212千人
平成28年 41,892千人
(2)地域別の入込状況
地域 H28 H27 対前年増減数 対前年比
北勢 18,276千人 18,195千人 81千人 100.4%
中南勢 8,239千人 6,304千人 1,935千人 130.7%
伊勢志摩 10,003千人 9,325千人 678千人 107.3%
伊賀 3,026千人 3,197千人 △171千人 94.7%
東紀州 2,348千人 2,191千人 157千人 107.2%
合計 41,892千人 39,212千人 2,680千人 106.8%
(3)主な観光地点別の状況
①伊勢志摩地域の観光入込客の増加
・伊勢神宮(内宮、外宮):入込客数873万9,211人 対前年比104.3%
・二見興玉神社 :入込客数184万3,370人 対前年比107.1%
・鳥羽マルシェ :入込客数25万1,116人、対前年比112.2%
・ミキモト真珠島 :入込客数19万210人、対前年比106.5%
・賢島エスパーニャクルーズ :入込客数15万9,818人、対前年比151.8%
・英虞湾景観 :入込客数15万3,974人、対前年比141.9%
サミットを契機としたメディアの露出の増加やサミット関連行事の実施により、注目度が増し、
来訪者が増加。
②中南勢地域の施設開設の効果
・道の駅「津かわげ」:入込客数89万443人(平成28年4月開設)
・朝津味:入込客数43万2,937人(平成28年7月開設)
開設以来、商品購入を目的とする安定した集客があり、中南勢地域の集客数の伸びに寄与。
③JR名松線の復旧
・三多気桜まつり:入込客数2万3,000人、対前年比115.0%
名松線が平成28年3月26日に6年ぶりに復旧し、全国から鉄道ファンが訪れたことから来訪者が増加。
④各種PRの効果
・ツアー・オブ・ジャパンいなべステージ:入込客数2万人、対前年比111.1%
メディア等での積極的なPRの効果により、来訪者が増加。
・隠(なばり)街道市:入込客数3万人、対前年比150.0%
「ご当地キャラ大集合なばり」を開催し、来訪者が増加。
・道の駅「熊野・花の窟」(お綱茶屋):入込客数23万9,433人、対前年比136.1%
道の駅開駅(平成28年10月)のPR効果により、来訪者が増加。
(参考)主なインバウンドの状況
平成28年の外国人延べ宿泊者数は36万1,700人となり、過去最高の宿泊者数を記録した平成27年
(39万1,740人)に次ぐ2番目となりました。
①伊勢神宮(内宮、外宮)
平成28年入込客数10万9,947人 対前年比112.2%
②ミキモト真珠島
平成28年入込客数 約3万1,000人 対前年比 約108%
台湾、香港などアジア諸国・地域やG7各国から訪問
③伊賀流忍者博物館
平成28年度入込客数 約2万6,000人 対前年比 約102%
台湾、香港などのアジアを中心に欧州(北欧、東欧を含む)、北米、南米などの多くの国・
地域から訪問
④美杉リゾート
海外向けコテージ宿泊プランや「忍者パック」の造成により、主に中国、タイからの富裕層が
約2,500名増加。
2観光客実態調査の結果
この調査は観光客の実態を把握するため、県内観光施設17地点で調査員による聞取により実施
しています。平成28年度の調査については、年4回(4月、8月、10月、1月)に、聞取調査を実施
し3,849人から回答がありました。
(1)主な観光客実態調査の結果
①総合満足度【報告書44ページ】
平成28年度 26.7% (前年度21.5%)
※「大変満足」から「大変不満」までの7段階評価のうち、「大変満足」と回答された割合
②「リピーター率」【報告書38ページ】
平成28年度 92.2% (前年度88.7%)
③リピート意向率(三重県への再来訪の意向率)【報告書45ページ】
平成28年度 85.9% (前年度83.7%)
※「大変そう思う」から「全く思わない」までの7段階評価のうち、「大変そう思う」と
「そう思う」の割合の合計
3今後の方針
調査結果は、今年度策定した新たな「三重県観光振興基本計画」をはじめとする観光施策の実施
に必要な基礎資料として活用するとともに、市町及び関係団体等にも配付し、ご活用いただきます。
なお、概要は本紙及び添付資料のとおりですが、調査結果の配付を希望される方は、観光政策課
までご連絡ください。
※添付資料
別紙1 観光レクリエーション入込客数(実数)の推移
別紙2 観光地点等分類ごとの入込客数
別紙3 観光客実態調査結果の概要
≪参考≫
(1)観光レクリエーション入込客数
・調査期間:平成28年1月1日から平成28年12月31日まで
・調査地点:年間の入込客数が5万人以上又は特定時期の入込客数が月間5千人以上となる観光地
・調査方法:県内市町等からの報告
・観光入込客数の算出:観光入込客の延数を「平均立寄り地点数」で割って実数を算出しています。
(2)観光客実態調査
・調査時期:4月、8月、10月、1月(年4回)
・調査地点:県内観光施設17地点
・調査方法:調査員による聞取調査(回答者数3,849人)