令和03年10月28日
三重県・河南省友好提携35周年記念オンライン会談を開催します
今年は中国河南省との友好提携35周年を迎えます。新型コロナウイルスの影響により訪中団を派遣することが出来ないため、複数のオンライン行事を開催していますが、周年事業のメイン行事となる記念会談を以下のとおり開催します。
なお、河南省長が出席できなくなったため、両県省の出席者が変更になっています。
1.日時 11月4日(木) 15時30分から16時25分頃
2.場所 県庁3階秘書課プレゼンテーションルームにおいてオンラインで参加
3.出席者
(1)三重県側
(執行部)廣田恵子(ひろた けいこ)副知事(知事代理)
島上聖司(しまがみせいじ)雇用経済部長
井上珠美(いのうえたまみ)教育委員会事務局高校教育課長
(県議会)青木謙順(あおき けんじゅん)県議会議長
三谷哲央(みたにてつお)議員(国際交流促進三重県議会議員連盟会長)
(その他)今西誠之(いまにし のぶゆき)三重大学副学長
高校生動画交流会での入賞校(県立南伊勢高校南勢校舎、
セントヨゼフ女子学園、県立久居農林高校)
(2)河南省側
周 霁(ヂョウ ジー)中国共産党河南省委員会副書記・常務副省長(省長代理)
霍 金花(フォ ジンファ)副省長(教育、青少年交流担当)
魯玉(ルー ユー)河南省人民政府副秘書長
王自文(ワン ズーウェン)河南省人民政府外事弁公室副主任
刁玉華(ディア ユーファ)河南省教育庁副庁長
韓 国河(ハン グゥォハァ)鄭州大学副学長
(3)来賓(ビデオメッセージ)
在日本中国大使館 孔 鉉佑(コン シェンヨウ)大使
在中国日本大使館 垂 秀夫(たるみ ひでお)大使
4.内容
(1)副知事、県議会議長、常務副省長、来賓によるあいさつ
(2)35周年協定確認書の締結(副知事、常務副省長によるセレモニー)
(3)三重県、河南省PR動画の上映
(4)三重大学と鄭州大学による交流協定書の締結(両副学長によるセレモニー)
(5)高校生動画交流会 表彰式
(6)記念品交換
5.取材について すべて取材可
6.その他の35周年事業
本県が重視する「若者の交流」を中心に、以下の事業を実施しています。(一部は予定)
(1)河南師範大学とのオンライントーク:三重大学、皇學館大学と師範大学の学生による
少人数のトークイベント。9月24日に第1回を開催。年内に計3回程度開催予定
(2)高校生動画交流会:三重県および河南省から6チームが参加し、10月20日に
オンライン交流会で優秀作品を決定。
(3)オンライン商談会:県内企業20社程度が参加見込。12月に開催予定。
(4)民間交流イベント:NPO法人三重県日本中国友好協会が主催して、武術をテーマに
12月に開催予定。
河南省長が公務都合により出席できなくなったため、急遽、副知事と副省長が代理出席する会談となりました。冒頭、王凱省長代理として出席された周常務副省長はご挨拶で、「君と遠く相知らば、雲海の深きを道(い)わず」という諺を引用されて、この35年間、河南省と三重県は多彩な友好交流を展開して様々な成果を収めてきたことと併せて、新型コロナウイルス感染症の拡大下でも互いに見守り支援し合ったこと、河南省の豪雨被害に対するお見舞いなど最近の交流について述べられました。そして、今後の交流について3つの提案を述べられました。第一に、両省県が交互に友好ウィーク活動を開催する交流・協力メカニズムを確立し、日中両国の友好交流に貢献すること。第二に、経済貿易協力を持続的に深化・拡大し、ウィンウィンの関係を実現すること。第三に、青少年の友好交流を緊密にし、若者の相互理解を促進すること。
続いて、一見勝之知事の代理として出席した廣田副知事からは、「千年に一度」と言われた豪雨被害からの復興や新型コロナウイルス対策を行いながらも、河南省政府がホストとなり、オンライン記念会談を設定していただいたことへの感謝と、祝賀メッセージをお送りいただいた日中両国の大使へお礼を述べられました。続いて、両県省の人々に様々な成果をもたらした35年に及ぶ両県省の交流を支えていただいた、多くの人々へお礼を述べられました。今後の交流にあたって、特に「若者の交流」を重視していくことで、将来に向かって友好交流を維持・発展させるとともに、相互理解を深めながらお互いの成長につなげていくことを呼びかけました。最後に、新型コロナウイルスの感染が収束した後に、両県省の間で再び往来が活発になることへの期待が述べられました。
青木県議会議長からのご挨拶では、冒頭、7月の豪雨被害による犠牲者への哀悼の意を表されました。そして、文化・スポーツ・環境保全といった様々な分野での地域に根差した相互交流を行ってきたこと、三重県議会としても、「国際交流促進三重県議会議員連盟」を設けており、幅広い分野における交流を積極的に後押しし、友好関係の発展に繋げていきたいと述べられました。さらに、若い方々の交流が進み、河南省と三重県の友情がいつまでも続いていくことを期待すると述べられました。
孔大使からのビデオメッセージ:日中両国は重要な隣国であり協力のパートナーであること。地方交流は両国関係の重要な拠り所であり、活力の源泉であること。ご自身が河南省で勤務された経験を踏まえて、河南人民には素朴で勤勉な習慣・文化があることや、河南省が日本との関係強化を推進していること。河南省・三重県の友好提携35周年と来年の中日国交正常化50周年を契機に、友好交流を一段と深め、中日関係の構築に重要な力を貢献することを期待していること。垂大使からのビデオメッセージ:三重県と河南省の共通点として、それぞれが持つ悠久の歴史と文化があり、三重県には伊勢神宮、河南省には殷墟を始め多くの古代遺跡があり、中原、中華遺跡の発祥の地であること。また、観光に大変力を入ている点でも共通しており、個人的には志摩の英虞湾の朝の風景は日本で最も美しい海岸風景の一つだと思っていること、河南省と言えば大変美しい仏教彫刻のある龍門石窟があり、二度訪問していること。来年は日中国交正常化50周年であり、自治体交流は日中関係の絆をさらに深めていく上で極めて重要であること。
あいさつの後、若者の交流と、相互に往来して実施される友好ウィーク活動について記した35周年の協定確認書を常務副省長と副知事が掲げ、今後の交流に向けた意思を確認しました。
両県省のPR動画が上映された後、交流協定を締結することになった三重大学と鄭州大学の協定締結セレモニーが行われ、学長の代理として出席した三重大学の今西副学長(画像中段左から2番目)と鄭州大学の韓副学長(画像上段左端)が、協定書を掲げました。
高校生動画交流会の表彰セレモニーでは、動画交流会の様子をまとめたメイキング動画の上映に続いて、三重県側の上位3チームと河南実験校の参加チーム代表者が表彰状を画面に掲げて、オンライン会談を賑やかにしてくれました。最後に、交換される記念品が紹介され、オンライン会談は終了となりました。本県では、三重の未来を担う若者による交流を重視して、引き続き河南省との交流を深めていきます。
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