梅雨明けの時期には、それまでの比較的冷涼な天候から、一気に高温多湿へと変化します。多くの人が十分に暑さに慣れておらず、熱中症にかかるリスクが高くなることから、下記のとおり注意の呼びかけを行います。
記
【熱中症を予防するためには】
・外出時は、日傘や帽子を使用し、通気性の良い服装を心掛け、こまめに休憩をとってください。
・どこでも水分補給ができるよう飲み物を持ち歩き、のどが渇く前にこまめに水分を補給してください。
・室内では、扇風機やエアコンを使用して温度を調整してください。新型コロナウイルス感染症を予防
するために、冷房時であっても換気を確保する必要がありますが、この際に室温が高くならないよう、
注意してください。
【このような症状には注意が必要です】
・めまい、立ちくらみ、手足のしびれ、筋肉のこむら返り
・頭痛、吐き気、嘔吐、倦怠感、虚脱感
・意識消失、けいれん、体が熱い
【症状を感じた場合は】
・エアコンが効いている室内や日陰などの涼しい場所に避難し、水分・塩分、経口補水液(水に食塩と
ブドウ糖を溶かしたもの)などを補給してください。
・衣服をゆるめ体を冷やしてください。特に、首のまわり、わきの下、足の付け根などを重点的に冷やす
よう心掛けてください。
・万が一、自力で水を飲めない、また、意識がないという場合は、周りの方が緊急事態であることを認識
し、直ちに救急車を呼ぶとともに、現場ですぐに身体を冷やし始めることが必要です。
【熱中症警戒アラートについて】
令和3年4月から熱中症の予防行動を促すことを目的として、環境省と気象庁による「熱中症警戒アラート」の運用が開始されました。
「熱中症警戒アラート」は、熱中症の危険性が極めて高くなると予測される場合、前日の夕方5時と当日の朝5時にそれぞれ発表され、報道機関の天気予報などで知ることができます。
また、環境省の熱中症予防情報サイトから登録手続きを行っていただくと、メールやSNS(LINE)で熱中症警戒アラートを受信することができます。
「熱中症警戒アラート」が発表された場合には、不要不急の外出は避け、昼夜を問わずエアコンを使用するなど、普段以上の熱中症予防行動を実践してください。
熱中症は、暑さを避け、水分や塩分を適宜補給するなどの適切な行動により、十分に防ぐことが可能ですが、マスクを着用することで、体内に熱がこもりやすくなるとともに、のどの渇きを感じにくくなります。屋外で人と2メートル以上離れているときは、マスクを外すなど「熱中症予防」と「新型コロナウイルス感染対策」の両立をお願いします。
また、熱中症への注意が必要な幼児や高齢の方には、周囲の方の見守りも重要です。外出するときはもちろん、室内にいるときも自分自身や周囲の人に気を配り、熱中症予防に努めてください。