平成28年に策定した「三重県廃棄物処理計画」の対象期間が令和2年度で満了するため、今般、「三重県循環型社会形成推進計画」を策定しました。
1 計画の位置付け
本計画は、廃棄物の処理及び清掃に関する法律(廃棄物処理法)第5条の5第1項の規定に基づく都道府県廃棄物処理計画です。
また、「食品ロスの削減の推進に関する法律」に基づく「食品ロス削減推進計画」としても本計画に位置づけます。
2 計画の対象期間
令和3年度から令和7年度までの5年間とします。
3 基本理念
新たな知見や技術を受け入れ、多様な主体とのパートナーシップでめざす循環型社会
~循環関連産業の振興による経済発展と社会的課題解決の両立に向けて~
【基本理念の考え方(抜粋)】
真に持続可能な循環型社会の構築をめざし、「ごみゼロ社会の実現」に向けた考え方を施策のベースとしながら、Society 5.0の実現を見据え、新たな知見や技術を積極的に取り入れるとともに、SDGsの考え方や目標を意識し、市町、事業者、NPO等多様な主体とのパートナーシップを強化し、廃棄物の「3R+R」の促進及び廃棄物処理の安全・安心の確保に取り組みます。そのなかで新たに、三重県における循環関連産業の振興に注力するとともに、一体的にプラスチックごみ対策や食品ロス対策を推進していくことで、社会的課題の解決につなげていきます。
自治体や企業、高等教育機関、県民等が、持続可能な循環型社会の実現に向けて、それぞれの役割をしっかりと果たすべく行動することにより、現在世代のニーズを満たしつつ、私たちが暮らす三重をより良い姿で次世代に継承していけるよう、チャレンジしていきます。
4 取組方向
今後5年間の取組方向を下記のとおり設定し、施策を推進していきます。
取組方向1 パートナーシップで取り組む「3R+R」
取組方向2 循環関連産業の振興による「3R+R」の促進
取組方向3 廃棄物処理の安全・安心の確保
取組方向4 廃棄物政策を通じた社会的課題の解決
取組方向5 人材育成とICTの活用
5 今後の予定
本計画の推進にあたっては、PDCAサイクルに基づき、定期的に計画の進捗状況を把握し、取組について点検・評価し、翌年度の取組の改善につなげていきます。
(参考)
「3R+R」は、3R(リデュース、リユース、リサイクル)にリニューアブル(再生可能資源への代替)を加えたものです。