2020年度までを計画期間とする「三重県地球温暖化対策実行計画」(2012年3月策定)を改定するとともに、現在及び将来の気候変動影響による被害を防止・軽減するため、三重県の特性に即した適応策を推進する計画を新たに盛り込んだ総合的な計画として「三重県地球温暖化対策総合計画」を策定しました。
1 計画の位置付け
地球温暖化対策の推進に関する法律で策定が義務付けられた地方公共団体実行計画として位置付けるとともに、気候変動適応法に基づく地域気候変動適応計画としても位置付けます。
また、「みえ県民力ビジョン・第三次行動計画」と整合を図り、「三重県環境基本計画」の個別計画として、基本方針やめざすべき姿をふまえたものとします。
2 2030年度に三重県がめざす姿
この計画の目標年度である2030年度には、脱炭素社会の実現につながる高度な低炭素社会が構築されている必要があり、県民一人ひとりが脱炭素社会を共通のゴールとして認識したうえで、その途上にある持続可能な社会の構築に向けて行動することが重要です。このため、この計画において三重県がめざす姿を『県民一人ひとりが脱炭素に向けて行動する持続可能な社会』とし、その実現に向けた取組を推進します。
3 基本的な方向
(1)温室効果ガス排出量を削減する「緩和」と、気候変動影響を軽減する「適応」を、気候変動対策の両輪として施策を推進します
(2)SDGsの観点をふまえた環境、経済、社会の統合的向上をめざします
(3)多様な主体との協創を重視します
(4)新型コロナウイルス危機からの復興を気候変動対策とともに進めます
4 削減目標
2030年度における三重県の温室効果ガス排出量について、排出削減・吸収量の確保により、2013年度比で30%削減を目標として掲げています。
また、三重県庁における事務・事業の実施により排出される温室効果ガスについて、2030年度までに2013年度比で40%削減することをめざします。