三重県は、外国人が相談しやすい窓口環境を整備するとともに、納税相談等における業務の効率化を図るため、県内3か所の県税事務所窓口において、AIを利用した窓口翻訳システムの実証実験を開始します。
1 実証実験開始日
令和元年12月16日(月)
(12月5日から13日は機器の設置・調整等)
2 実証実験を行う経緯
四日市、鈴鹿、伊賀の県事務所管内の市町は、県内でも外国人住民数の割合が高く、多くの外国人の
方が窓口に来所されますが、言葉が通じない場合など職員との意思疎通がスムーズにできず、納税相談
が長引くことがありました。
そのような中、県税事務所では、納税相談でよく使われる用語や文章をまとめた「指さし案内表」を
作成し、対応の改善を図ってきましたが、紙ベースでは、対応できることに限界があることから、窓口
翻訳システムを用いて実証実験を行うこととしました。
3 窓口翻訳システムの概要
タブレット端末に音声を入力することで、複数言語の中から選択した言語に自動で翻訳し、同一の
ネットワークに繋がった他の端末へテキスト表示することができる多言語コミュニケーションを支援す
る音声翻訳サービスです。
タブレット端末を介して双方向のコミュニケーションを図ることができます。
4 翻訳が可能な言語
日常会話では、21言語に対応しています。そのうち使用頻度の高いポルトガル語、スペイン語、英
語については、納税相談に必要となる専門用語を登録して実験を行います。
5 導入する県税事務所
四日市県税事務所、鈴鹿県税事務所、伊賀県税事務所の3事務所
6 今後のスケジュール
実証実験を令和2年3月まで約3か月間行い、その効果を検証のうえ、導入事務所の拡大などを視野
に入れて検討していきます。