令和3年2月18日、医療法人(社団)寺田病院(名張市夏見3260番地1 理事長 寺田紀彦)から、同病院の敷地の一部におけるふっ素及びその化合物による土壌汚染について、その対策が完了した旨の報告がありました。本件は、「三重県生活環境の保全に関する条例」に基づき、令和2年5月29日に土壌汚染発見の届出が行われたものです。
1 内容
医療法人(社団)寺田病院から提出された土壌汚染対策措置完了報告書の内容は次のとおりです。
(1)令和2年8月17日から令和2年9月8日にかけて、ふっ素及びその化合物の土壌溶出量基準を超過した区画の汚染土壌(88.8m3)を掘削除去し、掘削除去部分は良質土で埋め戻しました。
(2)掘削した汚染土壌は、汚染土壌処理業許可業者へ搬出し、適切に処理しました。
(3)埋め戻し完了後に、地下水の測定を行った結果、ふっ素及びその化合物の濃度が地下水基準に適合していました。
汚染箇所は、アスファルト舗装等で覆われており、掘削除去等の工事中も関係者以外の立入禁止措置が講じられているため、人の健康又は生活環境に係る被害は生じていません。
2 報告内容のお問い合わせ先
医療法人(社団)寺田病院 総務課
電話番号 :0595-63-9001
【参考】
〇ふっ素
ふっ素及びその化合物は、ホタル石などの形態で自然界に広く分布しています。環境中においては、河川や地下水、土壌中に含まれており、海水中のふっ素は比較的高濃度となっています。ふっ素化合物は、ガラス加工や電子工業等において使用されるほか、ふっ素樹脂等として広く用いられます。また、適量のふっ素は虫歯予防に有効であり、歯磨材にも添加されています。ふっ素による健康被害としては、飲料水として過剰な摂取による斑状歯の発生等が知られています。