令和2年3月10日、株式会社日本サンガリアベバレッジカンパニー(大阪府大阪市東住吉区中野4-2-13 代表取締役社長 石山 豊)から、同社の所有地(伊賀市千歳138番地)における鉛及びその化合物による土壌汚染について、その対策が完了した旨の報告がありました。本件は、「三重県生活環境の保全に関する条例」に基づき、令和元年12月18日に土壌汚染発見の届出が行われたものです。
1 報告内容
株式会社日本サンガリアベバレッジカンパニーから提出された土壌汚染対策完了に係る報告書の内容は次のとおりです。
(1)令和2年1月21日から2月3日にかけて、鉛及びその化合物の土壌含有量の基準を超過した区画の汚染土壌(356m3)を掘削除去しました。
(2)掘削した汚染土壌は、汚染土壌処理業許可業者へ搬出し、適切に処理しました。
汚染発見時から汚染土壌の撤去完了まで、汚染箇所は関係者以外の立入禁止措置を講じており、人の健康又は生活環境に係る被害は生じていません。
2 報告内容のお問い合わせ先
株式会社日本サンガリアベバレッジカンパニー 購買部
電話 06-6702-5426(代表)
【参考】
○三重県生活環境の保全に関する条例(関係条文)
第七十二条の四
土地の所有者等は、人の健康又は生活環境に係る被害が生じ、又は生じるおそれがあるものとして規則で定める基準を超える土壌又は地下水の特定有害物質による汚染を発見したときは、速やかに当該汚染の拡散を防止するための応急の措置を講ずるとともに、当該汚染の状況及び講じた措置について、規則で定めるところにより、知事に届け出なければならない。ただし、水質汚濁防止法第十四条の二第一項の規定による届出があった場合は、この限りでない。
○鉛及びその化合物
古くから人類に利用されていた金属であり、現在でも鉛蓄電池やはんだ等に広く用いられています。鉛は地殻の表層部には重量比で0.0015%程度存在し、水や大気中から検出される鉛には、人為的な排出のほかに地質に起因するものが含まれます。
なお、鉛は人の臓器や組織に通常存在する物質ですが、高濃度の鉛の暴露では貧血や筋肉の虚弱などの中毒症状があらわれます。また、無機鉛化合物では発ガン性があるとされています。