平成29年9月15日、有限会社みずほグループ(愛知県名古屋市中村区名駅五丁目16番17号花車ビル南館6階 取締役 鈴木 馨)から、同社所有地(松阪市立田町278番1号地内)の鉛及びその化合物並びに六価クロム化合物による土壌汚染について、その対策が完了した旨の報告がありました。
なお、本件は、「三重県生活環境の保全に関する条例」に基づき、平成29年9月1日に届出されていた土壌汚染に関するものです。
1 内容
同社から提出された土壌汚染対策完了に係る報告書の内容は次のとおりです。
(1)平成29年9月4日から9月9日にかけて、鉛及びその化合物並びに六価クロムが環境基準を超過
した区画の汚染土壌(228m3)を掘削除去しました。
掘削除去部分は9月9日に清浄土で埋め戻されています。
(2)掘削除去した土壌は、適切に汚染土壌処理業許可業者へ搬出されています。
対策工事の実施にあたり、汚染土壌の撤去の完了まで汚染箇所は立入禁止措置が講じられてお
り、人の健康又は生活環境に係る被害は生じていません。
2 報告内容の問い合わせ先
報告者:有限会社みずほグループ
担当者:相談役 鈴木 順二(すずき みちじ)
電話 052-533-5591
○鉛及びその化合物
古くから人類に利用されていた金属であり、現在でも鉛蓄電池やはんだ等に広く用いられています。鉛は地殻の表層部には重量比で0.0015%程度存在し、水や大気中から検出される鉛には、人為的な排出のほかに地質に起因するものが含まれます。
なお、鉛は人の臓器や組織に通常存在する物質ですが、高濃度の鉛の暴露では貧血や筋肉の虚弱などの中毒症状があらわれます。また、無機鉛化合物では発ガン性があるとされています。
○六価クロム
クロムは主としてクロム鉄鉱として産出されており、地殻表層部には重量比で0.02%程度存在しています。自然界に存在するクロムの原子価は、ほぼ三価のものに限られ、六価のものは、多くの場合人為起源に由来しています。六価クロムは、発がん性があるとされ、高濃度の場合は皮膚に付着した状態を放置すると皮膚炎や腫瘍の原因になることがあります。六価クロム化合物は、顔料、染料や塗料につかわれるほか、メッキや金属表面処理、酸化剤などに使用されています。