令和2年8月24日(月)に開催された国の「新型コロナウイルス感染症対策分科会(会長:尾身 茂氏)」(以下、「分科会」という。)において、分科会の下に「偏見・差別とプライバシーに関するワーキンググループ」を設置することが決まり、鈴木知事が全国知事会を代表して当該ワーキンググループのメンバーに就任することとなりました。
記
1 ワーキンググループ設置の経緯等
・ 感染者、濃厚接触者、医療・介護従事者等、更にはその家族に対する偏見、差別や感染リスクが高い
と考えられる業種や事業者への心ない攻撃などが問題となっており、これらについての実態把握やこれ
をふまえた相談や啓発などが求められています。
・ また、感染者等に関する情報が公開された結果、まん延防止に資する範囲を超えて、個人のプライバ
シーの侵害に当たるおそれがある場合が生じているとの指摘があり、感染者や濃厚接触者が安心して積
極的疫学調査に協力でき、自治体間の情報共有・連携も促進できるような「信頼の連鎖」の構築が必要
となっています。
これらのことついて検討を行うため、国の新型コロナウイルス感染症対策分科会の下に「偏見・差別とプライバシーに関するワーキンググループ」が設置されました。
2 鈴木知事就任の経緯について
鈴木知事は、全国知事会新型コロナウイルス緊急対策本部において、これまでも積極的に偏見・差別の
防止に関する意見を述べてきました。
これまでの鈴木知事の発言をふまえて、分科会の委員である平井鳥取県知事に推薦いただき、全国知事
会から鈴木知事に就任の要請がありました。
3 ワーキンググループの今後の進め方
・ 感染者やその家族等に対する偏見・差別、心ない加害行為等に関する実態把握や関係者(感染者・回
復者や感染者が発生した飲食店など)のヒアリングの実施
・ ヒアリング結果等を参考に、相談窓口や国民向けの啓発のあり方(相談窓口の更なる活用方法や国・
自治体からの普及啓発に向けたアプローチなど)について議論を行い、報告書を取りまとめ、分科会に
報告・公表するとともに自治体や相談窓口、企業、マスメディアなどの積極的な取組につなげる
4 ワーキンググループの構成員
(座 長)中山 ひとみ 霞が関総合法律事務所弁護士
(副座長)武藤 香織 東京大学医科学研究所公共政策研究分野教授
石田 昭浩 日本労働組合総連合会副事務局長
押谷 仁 東北大学大学院医学系研究科微生物学分野教授
鈴木 英敬 三重県知事
吉田 奨 セーファーインターネット協会専務理事
松原 洋子 立命館大学副学長
山本 龍彦 慶応義塾大学大学院法務研究科教授