三重県と株式会社百五銀行(本店 三重県津市、頭取 伊藤 歳恭)は百五銀行に預金口座を有する滞納者名
義の預金差押処理にかかる新たな取り組みとして、現行の差押通知書に電子データを併用する集中処理方式を導入しました。
これにより、差押処分にかかる事務を効率化し、納期内に納税いただいている大多数の納税者との公平性
を図るとともに、さらなる税収確保を目指します。
1 経緯
三重県は、県民の納税負担の公平性確保と貴重な自主財源である税収確保のため、滞納者に対する差押
処分を積極的に行っています。現在、各県税事務所では滞納者名義の預金を差し押える場合に、預金口座
のある金融機関の支店へ債権差押通知書を送達することで差押を行っていますが、1件ごとに行う上記処
理にかかる事務量は膨大となっており、三重県と百五銀行は業務効率化の一環として預金差押にかかる集
中処理方式の導入に合意いたしました。
2 集中処理方式とは
三重県の作成する差押に必要な滞納者情報を記載した電子データを百五銀行の保有するシステムに取り
込み、機械的処理を行うことで、複数の滞納者に対する差押処理を一括して行います。
(現行)
三重県が預金口座のある支店に債権差押通知書を送達し、支店行員が1件ごとに差押処分にかかる事務
処理を行っています。
3 集中処理方式のメリット
(1)差押処分の効率化により、県民の税負担の公平性とさらなる税収確保が図られます。
(2)差押関係書類の送達にかかる郵送料等の経費が削減されます。
(3)金融機関の繁忙期でも円滑な差押処理が可能になります。
4 実施時期
平成27年6月1日 (※一部県税事務所では平成27年3月24日より試行実施しています。)
【参考】預金差押の現状
平成24年度 預金差押 4,270件 うち百五銀行への差押 1,955件(45.8%)
平成25年度 預金差押 3,500件 うち百五銀行への差押 1,442件(41.2%)
平成26年度 預金差押 3,381件 うち百五銀行への差押 1,291件(38.2%)
(ご参考)全体の差押件数
平成24年度 6,444件、平成25年度 6,321件、平成26年度 6,743件