三重県では津地方気象台と国立環境研究所の協力を得て、県内における「気候の変化」「気候による影響」の情報を中心とした「三重県気候変動影響レポート」をまとめました。
県民や事業者の皆様には、県内における気候変動の現状について事実を知っていただき、引き続き省エネルギーや再生可能エネルギーの導入等による温室効果ガスの排出削減に取り組んでいただくとともに、すでに現れている地球温暖化によると思われる事象に適切に対処していく「適応」の必要性をご理解いただければと考えています。
(本レポートの概要)
世界規模で温暖化の影響が顕在化しつつあるなかで、国内でも年平均気温が上昇し、これまでに経験のないような豪雨や竜巻など毎年のように極端な気象が現れています。同様に県内においても、温暖化の影響と思われる変化がみられています。
本レポートは、気候変動とその影響に関するIPCC(気候変動に関する政府間パネル)や文部科学省、気象庁、環境省等から発表された地球規模の報告から代表的なものを抽出し、地域レベルの「気候の変化」「気候による影響」の情報を中心に編集したもので、三重県地球温暖化対策推進条例(第14条 適応に関する情報提供、第16条 普及啓発の努力)に沿って情報提供するものです。
内容は、(1)年平均気温、真夏日や冬日の年間日数などの気温の変化と降水量の変化、(2)気候による健康、作物の生育、開花・紅葉への影響、(3)将来の気候変化の予測、(4)影響への対応の4項に分けてまとめました。