平成25年7月4日(木)、東員町山神川でニシキゴイ及びマゴイのへい死があり、三重県水産研究所鈴鹿水産研究室でコイヘルペス病の一次検査を実施したところ、陽性反応が確認されました。このため7月5日(金)、独立行政法人水産総合研究センター増養殖研究所に確定診断を依頼し、7月8日(月)、コイヘルペス病であることが確定しました。
記
1 内容
(1)平成25年7月4日(木)午前、東員町役場から三重県津農林水産事務所水産室に、町内を流れる
山神川で地元自治会が管理するコイがへい死しており、地元自治会から役場にへい死したニシキゴイ
8尾及びマゴイ1尾が持ち込まれた旨の連絡がありました。
(2)現地調査の結果、水質に異常はなく、コイ以外の魚のへい死は確認できなかったため、7月4日
に、三重県水産研究所鈴鹿水産研究室で、ニシキゴイ3尾及びマゴイ1尾についてコイヘルペスウイ
ルス病の一次検査を実施したところ、同日4尾すべてから陽性反応が確認されました。
(3)このため、7月5日(金)、独立行政法人水産総合研究センター増養殖研究所(度会郡南伊勢町)
に、ニシキゴイ2尾及びマゴイ1尾の確定診断を依頼し、7月8日(月)、コイヘルペスウイルス
病であることが確定しました。
(4)山神川では、平成20年7月8日にもニシキゴイ15尾のへい死があり、診断の結果、コイヘルペ
スウイルス病であることが確認されています。
(5)なお、県内のコイヘルペスウイルス病の発生事例は、平成15年11月に四日市市で確認されて以
来、今回で25例目で、本年度は初めてとなります。また、全国では、平成15年10月に茨城県の
霞ヶ浦で最初に確認されて以来、47都道府県で確認され、本年度は7月5日までに14尾のへい死
が確認されています。
2 今後の対応方針について
コイヘルペスウイルス病まん延防止を図るため、コイを管理する地元自治会や東員町役場と連携して
定期監視を行い、へい死魚の速やかな取り上げと焼却処分を行うとともに、河川からのコイの移動や河
川への放流の制限、へい死魚の河川等への遺棄の制限について周知を行います。
3 参考
(1)感染経路については、現在、不明です。
(2)コイヘルペスウイルス病はコイ特有の疾病であり、他の魚や人に感染することはないため、仮に感
染したコイを人が触ったり食べたりしても人体に影響はありません。
(3)発生地域の下流端は水門で仕切られているため、コイが員弁川本流へ移動することはありません。