台風や大雨時のダム操作
安濃ダムは中勢地域の農地約3,100ヘクタールへ安定的な農業用水を供給するだけではありません。
貯水池は主に4月中旬から8月下旬まで農業用水に利用されるため、春から秋にかけてはダムの水位が下
がります。この空いた貯水池を利用して夏の集中豪雨や秋の台風による洪水をカットして下流域の洪水
被害の軽減に努めています。しかし、いつもいつも大雨による洪水をカットできるとは限らず、ダムが満
水になってこれ以上水を貯められないと判断するとダムから放流します。
このとき、川沿いに設置してあるサイレンを鳴らし、警報車のスピーカーから放流していることをお知らせ
します。ダムから放流すると、河川が増水したいへん危険ですので、すぐに川から出ていただくようお願
いします。平成16年の台風21号(9月29日)による豪雨では、津市内が冠水し交通が麻痺したり、宮川
村などでたいへんな災害が発生しましたが、この時安濃ダムでは、最大流入量140m3/secに対して最
大放流量75m³/secで、約250万m3を貯留し被害軽減に努めました。
ダム放流 平成16年9月29日台風21号時の放流状況です。 |
警報車 放流時には、河川沿いに設置してあるサイレンと、この警報車のスピーカーでお知らせします。 |
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警報局 ダムから河口までに20ヶ所あります。ダム放流をする時はここからサイレンを鳴らしてお知らせします。 |
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放流警報案内看板 安濃川流域に設置されている看板です。 サイレンが鳴ったら、速やかに川から出ていただくようお願いします。 |