令和2年1月20日、県立久居農林高校環境保全コース1年生を対象に林業のバーチャル体験を行いました。
今回、実施した体験は全部で3種類です。
チェンソーを仮想空間上で使う「チェンソーのVR(バーチャル・リアリティ=仮想現実)体験」と、高性能林業機械の1つである「ハーベスタのシミュレーター体験」、そしてもう一つは、仮想ではなく現実として、本物のチェンソーを使用する「丸太の玉切り体験」です。
順に内容を紹介します。
一つ目の「チェンソーのVR体験」(指導:(株)森林環境リアライズ)は、VR用のゴーグルを着用した上でVR用のチェンソーを実際に手に取って操作し、仮想空間上で立木を伐倒する体験です。
機器の中に色々な伐倒のパターンがすでにデータ入力されており、画面上に出てくるチェンソーの陰に自分が持っているVR用チェンソーを合わせ、スロットルを引くことで仮想空間上での立木に受け口や追い口を作ることが可能です。
今回は作業現場で実際に起きた事故を再現する内容で生徒の皆さんにVR体験をしてもらいました。
かなり迫力のある体験となったようで、大きな驚きの声を上げる生徒も見られました。
二つ目の「ハーベスタのシミュレーター体験」(指導:日立建機日本(株))は、パソコンに操作レバーを接続し、その操作レバーを使ってパソコンの画面上でハーベスタを操作するもので、伐倒、造材を疑似体験しました。
「チェンソーのVR体験」や「ハーベスタのシミュレーター体験」は、デジタルゲーム的な要素が大きいこともあり、生徒たちは楽しみながら体験していました。
三つ目の「丸太切り体験」(指導:中勢森林組合、林業普及指導員)では、初めて実物のチェンソーを持つ生徒が大半であり、腰が引けてしまう生徒も多く見られましたが、全員無事に怪我もなく丸太を切るという体験をすることができました。
今回の体験についてアンケートを取ったところ、「チェンソーは危ない機械だと思っていたが、正しい使い方が安全につながると知った」などの安全に関する感想が多数ありました。
今後も様々な林業体験を開催し、三重県の林業を担う人材の育成に努めていきます。