平成28年6月10日(金)、白山町林業研究会通常総会後に、「自伐型林業グループ」について研修を実施しました。白山町林業研究会では、平成26年10月から「白山木の駅」をNPO法人もりずむと連携し取り組んでいます。木の駅とは、林内に残地され利用されない間伐材を搬出し、薪などのエネルギー燃料として有効活用し森林整備を進める取組です。白山木の駅では主に薪燃料として取引され、取組に登録された店舗で使える通貨券に交換し、地域で循環するシステムとなっています。また、同研究会では、平成28年2月からバイオマス発電燃料として、美杉木材市場へ間伐材の出荷を始めています。
本研修では、このような取組を進めている同研究会会員(28名参加)を対象に、「自伐型林業グループ」への発展について働き掛けを行いました。事前に会員にアンケート調査を行い、会員の森林管理の現状や木の駅への関心などについて把握し整理しました。アンケート結果から、「木の駅により健康になった」、「森林へ入る機会が増えた」などの回答がある中、高齢で作業が大変などの意見もありました。現在、間伐材の搬出に取り組む会員は10名ですが、今後の森林管理について、「自分で森林施業を行いたい」、「グループで取り組みたい」との回答が17名から得られたので、今後も引き続き自伐型林業に向けて各種研修に取り組みます。