三重の木づかい人
第2回 寺西建築株式会社 平成27年6月12日
「三重の木づかい人」第2回は、寺西建築株式会社(津市河芸町)代表の寺西崇晃さんにお話を伺いました。
寺西建築株式会社では、自然素材と現代の材料を上手く合わせ、和風、洋風とらわれず「オンリーワン」の家づくりを目指して、設計・施工をされています。「四季を感じる日本の家」「住む人と共に育つ家」「なぜかほっとする懐かしい家」そんな家を創りたいという思いで家づくりに取り組まれています。
仕事へのこだわりやコンセプトを教えてください。
家づくりに関して、自分自身が好きかどうかという部分を重要視しています。自分自身が良いと思ったものをお客様に説明して、賛同してもらったものを使っていくというスタイルで家づくりを行っています。
また、それぞれの素材の素材感が好きで、素のままを生かした主張しすぎない建築をしたいと思っています。質素でどこか控えめな、日本の建築のあるべき姿を追求していきたいと思っています。
木材を利用する側から見た県産材の良さや特徴は?
まず、地元の木に対して我が子のような可愛さを感じています。地域にあるものを生かして家づくりをしていくことが、地場の建築屋としての使命だと感じており、あえてよそのものを使おうとは思いません。
また、三重のヒノキの控えめな表情が好きです。強度があって香りも良く、年数が経ってからも色艶が良く、品があって凛としている。大工の目から見て本当に素晴らしい木で、これ以上のものは少ないと思います。
家づくりのアピールポイント等を教えてください。
やはり素材感を大事にした家づくりをしていきたいと思っています。メンテナンスフリーが求められる時代ですが、無垢の木材などは汚れや傷が許せる素材だと思います。住まい手が手を加え、汚れてかっこいい、10年後、20年後に完成形に近づいていく家を創っていきたいと思っています。
家は創り手だけでは完成しません。住まい手が手をかけ、育てていくものであり、愛着を込めて手をかけてやると不思議と応えてくれるものです。寺西建築ではそんな思いを込めてお客様と共に家づくりを楽しんでいます。
寺西建築株式会社の詳細については、下記HPをご覧下さい。