三重の木づかい人
第1回 shu建築設計事務所 平成27年5月27日
「三重の木づかい人」第1回は、shu建築設計事務所(多気郡明和町)の中西修一さんにお話を伺いました。
shu建築設計事務所では、三重の木材を生かし、木の住まいを中心に設計活動をされています。「豊かな光とすがすがしい風が感じられ、すまい手のひとりひとりがお気に入りの居場所を持っていて、家族のみんなから長い間大切に可愛がってもらえる」そんな家づくりを目指して日々活動されています。
また、中西さんは、木のすまいづくりに携わる人たちが「木造」を学ぶ場である「みえ木造塾」の塾長としてもご活躍されており、魅力的な木の住まいづくりに熱心に取り組まれています。
仕事へのこだわりやコンセプトを教えてください。
身近な素材を生かし、地場の腕の良い職人さんと良いものを作っていきたいと思っています。カタログから商品を選んで組み合わせていくのではなく、地域の気候や風土に合わせて素材や仕様を検討し、長く使ってもらえる家づくりをしていきたいと思っています。そんな中で、古来からの知恵や合理性など、時代の移り変わりの中でとぎれかけてしまっている良いところを生かしていきたいと考えています。
木材を利用する側から見た県産材の良さや特徴は?
まず、県内の森林に資源として豊富に存在することが利点だと思います。概して年輪が密で色艶がきれいですし、強度的にも信頼を置いています。
また、設計住宅には天然乾燥の木材を使用することが多いのですが、県内に天然乾燥に取り組む仲間が増えて、供給レベルも高まっている。その点についてもありがたいと思っています。
設計住宅のアピールポイント等を教えてください。
木の魅力を生かすとともに、プライバシーを保ちつつ、お互いの気配が分かる家をつくりたいと思って設計をしています。すまい手に建物のことを好きになってもらい、次の世代、またその次の世代まで住んでもらえるような家づくりをしたいと思っています。
shu建築設計事務所、みえ木造塾の詳細については、下記HPをご覧下さい。