三重県型「耐震シェルター」新タイプについて
・耐震に関する補助制度につきましては以下をご覧ください。
https://www.pref.mie.lg.jp/JUTAKU/HP/35937031382.htm
・三重県型耐震シェルター建築業者の一覧は以下をご覧ください。
https://www.miemokuren.com/member/shelter_cert.php
開発の経緯
県では、今世紀前半の発生が心配される東海地震、東南海・南海地震や活断層が引き起こす内陸直下型地震による甚大な被害が想定されております。そこで、地震災害に備えて耐震化の必要な住宅については補強工事が必要になりますが、工事費用がかさむため補強目的だけの改修はあまり進んでいません。このような現状を踏まえ、県では、住宅が倒壊した際でも、より安価で安全な部屋を一室確保できる木製「耐震シェルター」新タイプを開発しました。
特徴
・安価で短期間に居室内に設置できる
・全て三重県産木材を使用している
・6畳間に収まる大きさで、シングルベッド2台分の置き場所と、要介護者のための
介護スペースが確保されている
・4面全てに開口部(1面には掃出し出入り口)を設けることができ、
住宅の間取りに即応できる融通性を備えている
・シェルターを設置する居室内への搬入と施工を容易にするため、部材をパネル化・キット化している
・床張りを標準仕様とすることで完全箱型の構造とし、各種の強度を高めている
・居室とシェルターの段差を無くすバリアフリー化を図っている
・大地震時の横揺れはもちろんのこと、縦揺れや、既存住宅の崩壊によってシェルターにのしかかる重量にも
耐えられるような、充分な強度設計がなされ、実験によって強度が確かめられている
規格・仕様
完成品の規格(6畳の部屋に収まる大きさ)
・外寸(間口×奥行×高さ):2,424mm×3,404mm×2,310mm・内寸(間口×奥行×高さ):2,160mm×3,140mm×2,113mm
・本体重量:1,150kg
設置に必要な条件
・部屋の大きさ(間口×奥行×天井高さ):2,550mm×3,460mm×2,400mm・搬入口(幅×高さ):800mm×1,800mm以上
・床組の補強の必要性の確認
※床下の点検を行い必要に応じて大引、束、束石および根太の補強工事を行う。
搬入から設置までの日数
・2~3日程度参考価格(税抜)
・70万円程度※狭い路地を通って運搬する場合など、設置条件によっては工事費が割り増しになる場合があります。
※床面の補強工事を行う場合は、これに必要な経費が加算されます。
※参考価格は、平成26年11月時点での価格であり、施行業者や資材価格等の状況により変動します。
建築業者認証制度
耐震シェルターは人命を守る構造物ですので、その仕様を熟知した大工・工務店等の建築業者により確実に施工される必要があります。このため、耐震シェルターを施工する事業者向け講習会を開催し、受講者を「三重県型耐震シェルター建築業者」として認証しています。認証建築業者一覧
関連資料
三重県型「耐震シェルター」新タイプ(パンフレット)
関連リンク先
三重県木材協同組合連合会HP