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令和07年04月01日
三重の森林づくり基本計画2025
三重の森林づくり基本計画とは
三重の森林づくり基本計画は、平成17(2005)年10月に制定した「三重の森林づくり条例」に基づき、三重のもりづくりに関する中長期的な目標、基本となる方針、施策の方向などを定めた計画です。 この度、新たにお示しした「三重の森林づくり基本計画2025」は、平成31(2019)年3月の計画改定以降に生じた社会情勢の変化をふまえ、令和7年(2025)年3月に改定したものです。
三重の森林づくり基本計画改定の考え方
「三重の森林づくり基本計画」は、平成17年10月に制定された「三重の森林づくり条例」の規定に基づき議会の議決を経て策定される計画であり、本県の「もりづくり」についての中長期的な目標、基本となる方針、施策の方向などを定めた計画です。
平成31年3月の変更から5年以上が経過し、その間に、国においては新たな「森林・林業基本計画」が策定され、カーボンニュートラルの実現に向け、森林の適正な管理と森林資源の持続的な利用を一層推進するとともに、花粉発生源対策として花粉の少ない苗木への植替えを促進することとされました。
一方、県においては県内の人工林面積の約8割が50年生を超え、豊富な森林資源が利用期を迎えていることや、「みえ森と緑の県民税」第3期制度の開始、全国植樹祭の令和13年招致の表明など、森林・林業を取り巻く状況が大きく変化しています。
このように本県の森林・林業を取り巻く社会情勢が大きく変化していることから、これらの変化に的確に対応しつつ、長期的な視点も持ちながら三重の森林づくりを進めていくため、現状や課題をふまえた見直しを行い、新たに「三重の森林づくり基本計画2025」として策定しました。
三重の森林づくり基本計画2025の施策体系
三重の森林づくり基本計画2025のポイント
1 基本方針と目標
① 条例の基本理念
三重の森林づくり条例で規定する4つの基本理念「多面的機能の発揮」、「林業の持続的発展」、「森林文化及び森林環境教育の振興」、「県民の参画」を受けて次の4つの基本方針を定めています。
② 基本方針と目標
令和7(2025)年度から令和16(2034)年度までの10年間の目標を定めています。
2 計画の進行管理
計画に基づく施策の着実な実施を図るため、毎年度、目標に対する進捗状況を把握して県議会に報告するとともに、ホームページ等を通じて内容を公表します。
3 重点プロジェクト
森林・林業を取り巻く課題や社会情勢の変化等に対応するため、計画期間前半の5年間において、各基本方針の横断的かつ重点的に実施すべき取組を「重点プロジェクト」と位置づけて、4つの新たな「重点プロジェクト」に注力して取り組むこととします。
① 「新しい林業」推進プロジェクト
○ICT等の技術に精通し、各地域の林業事業体において、スマート林業の導入について先導的な役割を果たす技能者の育成、スマート技術を活用した機器導入等への支援
○伐採や搬出作業で使用した林業機械を活用した地拵えや苗木運搬等により、造林作業の効率化を図る一貫作業システムの導入等の再造林コストを低減させるための技術や知識の普及
○植栽適期が長く、伐採と植栽を一体的に行う一貫作業システムに有効な植栽時期を選ばないコンテナ苗生産への支援
○下刈り回数の削減に寄与する成長が早い苗木の増産に向けた採種園の整備や種子及び苗木生産者への支援
○木材生産の基盤となる森林作業道等の路網開設への支援
成果指標 |
「新しい林業」に取り組む事業体数 |
R11(2029) |
34事業体 |
② 林業の担い手確保・育成プロジェクト
○「(公社)みえ林業総合支援機構」と連携した、就業ガイダンスや林業体験ツアー等の新規就業者確保対策の推進のほか、林業事業体と異業種や外国人材等との労働力のマッチング
○「みえ森林・林業アカデミー」における、主に既就業者を対象とした林業人材の育成や、異業種・外国人材等の新たな労働力の活用促進に向けた講座運営
○労働安全衛生指導員の養成や安全作業に寄与する機材等の導入支援
○異業種や外国人材等が活躍できる施業モデルの構築や、林業事業体における受け入れに必要となる研修等の実施に向けた支援
〇幼児教育や学校教育現場における森林教育プログラムや自然体験機会の充実
成果指標 |
新たに林業に従事する多様な労働者数 |
R11(2029) |
300人 |
③ みえの木づかい推進プロジェクト
○非住宅木造建築物の設計への支援
○建築物の木造・木質化の提案ができる建築士の育成
○木づかい宣言事業者登録制度と三重県木材CO2固定量認証制度をリニューアルし、中大規模木造建築・木質化によるCO2固定量を認証・登録する制度を創設
○木づかい宣言事業者や「建築物木材利用促進協定」の締結事業者と連携した県産材利用の情報発信
○中大規模木造建築物の建築において、材工分離発注等により木材の供給ができる体制を県内各地に構築
○民間需要に対応できる設計士や工務店、木材コーディネーターとのネットワークの構築
成果指標 |
木づかい宣言事業者等による二酸化炭素固定量(累計) |
R11(2029) |
600t-CO2 |
④ みんなで取り組む三重の森づくり推進プロジェクト
○みどりの少年隊をはじめとする森づくり活動団体やNPO、企業、教育機関、行政等で構成する「三重の森づくりネットワーク」を通じて関係者が連携し三重の森づくり運動を展開できる体制を構築
○森林フェスタの開催やみえ森林教育ステーションの整備を進め、森林とふれあえる場や機会を創出
○地域の学校教育現場での森林教育で活躍する指導者の育成や活動への支援
○森林由来のJ-クレジットを購入する企業と森林づくり活動機会のコーディネートを通じた新たな企業の参画促進
成果指標 |
三重の森づくりネットワーク会員数 |
R11(2029) |
100団体 |
三重の森林づくり基本計画2025
三重の森林づくり基本計画2025の本編と概要は、次のリンクをご覧ください。
三重の森林づくり基本計画2025(令和7年3月策定)
三重の森林づくり基本計画2025概要
過去に策定した「三重の森林づくり基本計画」について
これまでに策定した「三重の森林づくり基本計画」については、次のリンクをご覧ください。
三重の森林づくり基本計画(平成18年3月策定)
三重の森林づくり基本計画2012(平成24年3月策定)
三重の森林づくり基本計画2019(平成31年3月策定)
三重の森林づくり条例について
三重の森林づくり基本計画の根拠条例である「三重の森林づくり条例」については、こちらをご覧下さい。
三重の森林づくり条例(平成17年10月21日公布、三重県条例第83号)