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令和07年02月19日

第3回みえの木建築コンクール表彰式を開催しました





 県では令和3年度に施行した「みえ木材利用方針」に基づき、県産材をはじめとする木材の利用拡大に取り組んでいます。

 その一環として、県産材を活用した魅力的な建築物を募集し、その建築物に関わった方々を表彰するとともに、その事例を広くPRすることで、木づかいの気運の醸成と県産材の需要拡大につなげるため、第3回みえの木建築コンクールを開催し、令和7年2月13日(木)に表彰式を行いました。
 
 第3回の今年度は、下記のとおり最優秀賞、優秀賞、特別賞、計15作品が選ばれました。
 受賞者の皆様には、三重県産ヒノキを使用した賞状が野呂副知事より授与されました。

【第3回みえの木建築コンクール 受賞作品数】

  最優秀賞 優秀賞 特別賞 合計
住宅新築部門 1 2 2 5
住宅リフォーム部門 1 2 0 3
非住宅部門 1 4 2 7
3 8 4 15
 
 

住宅新築部門

最優秀賞

[作品名]明星の家

・所在地
  多気郡明和町
・受賞者
  設計者:一級建築士事務所 湯谷建築設計
  施工者:株式会社 萩原建設
・評価のポイント
  低く穏やかな屋根のラインが優しく美しい。外壁には、県産スギの板を縦張りし、緑豊かな景観によく溶け込ん
 でいる。広い空間を確保するため張弦梁を採用し、力強い構造を「あらわし」とするなど技術的にも大変優れてい
 る。
 




 

優秀賞

[作品名]高須町のいえ

・所在地
  松阪市
・受賞者
  設計者:一級建築士事務所 つくる研究所
  施工者:株式会社 萩原建設
・評価のポイント
  敷地内の既設建物や庭園と調和した合掌造りのデザインが素晴らしい。RC造と木造の混構造だが、外壁から内装
 仕上げまで県産材をふんだんに使いRC造を感じさせない。また、天然乾燥の県産材を使用するための技術的工夫
 や、既設建物の古材を効果的に再利用した点も高く評価できる。
 


 

優秀賞

[作品名]宝塚町の家

・所在地
  松阪市
・受賞者
  設計者・施工者:株式会社エラ・プラン
・評価のポイント
  軒先を低く抑え、シャープにデザインされたファサードが周辺の環境に溶け込み調和がとれている。外壁の熊野
 産スギ赤身の羽目板が鋼板との対比により強調され、木の美しさを際立たせている。内部は、梁を「あらわし」
 にするほか、板張りの天井・床など木の温かみを感じられる空間となっている。また、良質な三重の木による施工
 体制が構築されていることも評価できる。
 




 

特別賞

[作品名]ゆったりと暮らす小さな家

・所在地
  非公開
・受賞者
  設計者:野うさぎ舎
  施工者:株式会社造家工房
・評価のポイント
  木の空間の心地よさが常に感じられる住宅。外装、内装をはじめ、断熱材にもカンナくずを活用するなど、全て
 に木質系の材料を使用し、「すべて、土に還る」をコンセプトとした点を評価した。





 

特別賞

[作品名]三角テラスのある平家

・所在地
  津市
・受賞者
  設計者:景設計室
  施工者:株式会社 松田建設
・評価のポイント
  「半屋外でのどかにたたずむ暮らし」をコンセプトとし、「母屋」と「離れ」の間をつなぐ木製の三角テラス
 が、住まいの中心となるモダンな設計。ローコスト住宅とするため、流通材の中でも短材や断面の小さい材で済む
 ように構造検討されているほか、多くの「あらわし」木材を利用できない中でも、的を絞って設置し、常に無垢材
 の温かさを感じられる工夫が見られる。





 

住宅リフォーム部門

最優秀賞

[作品名]住み継ぐ家

・所在地
  津市
・受賞者
  設計者:結設計室
  施工者:有限会社 山路工務店
・評価のポイント
  「先祖代々からの古民家を、受け継いで住み続けたい」という施主の想いに配慮し、外観は鎧壁や漆喰壁で仕上
 げ、当時の面影を残すとともに、構造材、建具などはなるべくそのまま使用し、解体で出た板材などもカウンター
 などに再利用しつつも、現代の生活様式を取入れた快適な住まいとなっている。非常に完成度の高い古民家再生。
 




 

優秀賞

[作品名]飯南町の家

・所在地
  松阪市
・受賞者
  設計者:やすみな
  施工者:磯田建築
・評価のポイント
  外壁のスギ材鎧張りにより、既設建物(寺院)との一体感が高まるとともに、周辺の自然環境に溶け込んでい
 る。内装は県産ヒノキ材を適所に使用し美しい空間を実現。また、空間が単調にならないようヒノキ材を縁甲板、
 巾はぎ材、小幅板風羽目板など様々な見せ方で仕上げるなど、細部まで精度高く造り込まれている。
 




 

優秀賞

[作品名]土塗り仕上げの古民家

・所在地
  多気郡多気町
・受賞者
  設計者:結設計室
  施工者:有限会社 山路工務店
・評価のポイント
  周囲の景観に配慮し、外壁は鎧張りと漆喰壁の落ち着いた建物で、内部は、既存の柱、梁をあらわし、土塗壁と
 のコントラストが美しい。また、一部吹抜を設けて小屋組みをあらわした開放的な空間も魅力的で、古民家の良さ
 を感じられるものに仕上がっている。
 




 

非住宅部門

最優秀賞

[作品名]三重県立特別支援学校寄宿舎

・所在地
  津市城山一丁目11-20
・受賞者
  建築主:三重県
  設計者:株式会社 浦野設計
  施工者:日本土建東海土建特定建設工事共同企業体
・評価のポイント
  エントランスの大空間を造るにあたり、地域産スギの規格材の活用を前提に構造を検討し、重ね梁ユニットの
 「相持ち架構」を採用。その構造架構の技術力、美しさが目を引く。寄宿舎で生活する特別支援学校の生徒にとっ
 て、木の温もりを身体の全面に感じられる空間を実現している。
 




 

優秀賞

[作品名]名張きぼうのこども園

・所在地
  名張市丸之内55-5番地
・受賞者
  建築主:社会福祉法人 名張厚生協会
  設計者:株式会社 森本建築事務所
  施工者:株式会社 丸栄建設
・評価のポイント
  園庭を中心として回廊型に配置した建物は、園児の存在をどこからでも確認できる安心感がある。既存の大きな
 クスノキが木陰を造り、自然の中で園児が楽しく過ごせる工夫を感じる。軒先を深くすることで外壁の「雨がか
 り」も無く、意匠的にも水平線の強調に一役買っている。耐震壁の工夫にもアイデアが感じられる。幼い頃から木
 と触れ合い、親しみを持たせるための工夫がある。また、丁寧な木の使い方には子どもに向き合う姿勢が感じられ
 た。楽しさ感満載、開放的なランチルームが魅力的。





 

優秀賞

[作品名]神岳テラス

・所在地
  伊勢市神薗町1019-1
・受賞者
  建 築 主:株式会社 UNICO
  設計者・施工者:浜佐デザイン事務所
・評価のポイント
  耕作放棄棚田を再利用した、キャンプ場を併設するコワーキング施設。「自然に還る」デザインとするため、県
 産材をはじめ、伊勢志摩の海で役割を終え放置されている「真珠・カキの養殖の筏(ナル材)」を活用。建物自体
 が周囲の森の一部のごとく見事に溶け込んでいる。室内は棚田をイメージし、自然な形状でレベル差を造り、トラ
 ス工法とすることで、森の中に開けたオープンな空間を創り出している。まるで秘密基地のような、使う人がワク
 ワクする、施設のコンセプトに相応しい建築である。
 




 

優秀賞

[作品名]田丸駅交流施設

・所在地
  度会郡玉城町佐田 地内
・受賞者
  建築主:玉城町
  設計者:株式会社 山本設計
  施工者:吉田産業 株式会社
・評価のポイント
  旧駅舎の面影を残し、地域に溶け込んだ、そして地域の玄関口として立派な建物に仕上がっている。伊勢地方に
 みられる「刻み囲い」という伝統工法の外壁がレトロ感を残し、大正元年竣工の既設建物を見事に復活している。
 既存の材料を再利用してノスタルジーを回顧させている。一般的な駅舎ではなく、交流スペースとして住民の憩い
 の場としての位置づけがユニークである。
 




 

優秀賞

[作品名]モクモグテラス

・所在地
  松阪市飯南町粥見5189-9
・受賞者
  建 築 主:株式会社 田上
  設計者・施工者:浜佐デザイン事務所
・評価のポイント
  不揃いの柱列柱の透けるテラス、一瞬日本ではないと錯覚を起こすような空間。ヒノキの大径材をふんだんに使
 用し、様々なサイズの材木を各所に使うことで、建物全体が材木の展示となるよう工夫されており、「林業の町と
 してのランドマークとなるように」とのコンセプトに相応しい。 モク(木)とモグ(食)を併せ持った施設とし
 て、地元林業や町の活性化につながることが期待できる。
 




 

特別賞

[作品名]東紀州こどもの園

・所在地
  熊野市金山町
・受賞者
  建築主:社会福祉法人 聖マッテヤ会
  設計者:株式会社アスカ総合設計
  施工者:日本土建・榎本特定建設工事共同企業体
・評価のポイント
  独特の屋根形状と曲線を描く外壁ルーバーが、熊野の山並みに馴染むとともに利用者を優しく迎え入れてくれる
 印象を与える。内装にもふんだんに木材を利用し、家具や遊具も含めて総合的に設計されている。また、構造材で
 もある外壁ルーバーは、全てが異なる寸法・納まりで、施工の苦労とともに仕上がりの美しさ、風雨対策への検討
 には感服した。
 


 

特別賞

[作品名]-ひくほど製材が楽しくなるショウルーム-  木挽座 -kobikiza-

・所在地
  熊野市井戸町377-1
・受賞者
  建築主:株式会社 nojimoku
  設計者:神谷建築スタジオ
  施工者:株式会社 檜作
・評価のポイント
  ありふれた古民家を、耐震性を確保しつつ、劇的に魅力的な空間にリノベーションした素晴らしい作品。自社の
 木の美しさを活かす高い製材技術で、「木材が建築と成った空間を見せたい」というコンセプトを見事に形にして
 いる。野地板や天井板の柾目など、製材技術に裏打ちされた木の見せ方が美しく秀逸。また、北欧風デザインの羽
 目板やヒノキを黒く染める「鉄媒染」を開発するなど、木材利用を促進する取組も実践。





 

本ページに関する問い合わせ先

三重県 農林水産部 森林・林業経営課 木材利用推進班 〒514-8570 
津市広明町13番地(本庁6階)
電話番号:059-224-2565 
ファクス番号:059-224-2070 
メールアドレス:shinrin@pref.mie.lg.jp

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