森林認証
森林認証制度とは、適正に管理された森林から産出した木材などに認証マークを付けることによって、持続可能な森林の利用と保護を図ろうとする制度である。
尾鷲林業地域では2000年2月に北牟婁郡紀北町の林家の森林が、日本初の国際森林認証(FSCによるFM認証)を取得した。
その後、森林認証の推進を図るとともに、森林認証を広く一般の方々に知ってもらうことを目指し、2001年5月に地域の7事業所がFSC認証材を消費者に届ける手段として必要な認証(FSCによるCOC認証)を取得した。さらに2003年6月には尾鷲市有林が全国で初めて市町村有林単独での国際森林認証(FSCによるFM認証)を取得している。
FSC(Forest Stewardship Council、森林管理協議会)
環境団体、林業者、木材取引企業、先住民団体、地域林業組合、林産物認証機関などが中心になり、1993年10月に設立された非営利の会員制組織。森林認証を通じて、環境、社会、経済の面から適切な森林管理を促進することを目的として、FSC森林認証の基準や審査手順の作成、認証機関の評価・認定・監督を行っている。
FM認証(Forest Management Certification、森林管理認証)
FSCによる森林を対象とした認証制度で、環境保全の点から見て適切で、社会的な利益にかない、経済的にも持続可能な森林管理が可能かを審査するもの。
COC認証(Chain of Custody Certification、生産物流通認証)
FSCによる製造・加工・流通における認証制度で、「FM認証」を取得している森林から生産された木材の加工流通経路において、認証された木材以外のものが混合されないよう管理が行われているかを審査するもの。