協働事業提案「子どもの心を受け止める24時間フリーダイヤル相談電話」についての打ち合わせ
第4回概要
日時:2003.12.18(木)17:30~19:50
場所:アスト津 ミーティングルーム3
1.出席者(敬称略)
特定非営利活動法人 MIEチャイルドラインセンター 田部、竹村、平沢
NPO法人 三重いのちの電話 野殿
健康福祉部こども家庭チーム 田中、原田
生活部青少年育成チーム 廣田、橋本
コーディネーター(協働事業サポート委員) 中盛
生活部NPOチーム 出丸、若林、森下
総合企画局新パラダイム創造PG 福田
2.ワーキングへの参加呼びかけについて検討
(1)ワーキングの趣旨・目的について
・子どもの心を受けとめる24時間フリーダイヤル相談電話を3年計画でつくる。その実施運営グループとそれを生かしていけるネットワークをつく
る。子どもの問題を横断的にとらえられるシステムづくりがしたい。「縦」と「横」の両方が必要。
・最後は、子どもの心を受けとめることが必要というところへ行き着ければよい。
・ネットワークはできるだけ広い方がよい。
・24時間フリーダイヤル相談電話ができれば、子どもの問題はOKという訳ではない。フリーダイヤル相談電話をつくることが目的ではないことを説明する。
(2)参加を呼びかける団体、行政組織について
【NPO】 MIEチャイルドラインセンター、三重いのちの電話・・・・すでに参加している
MICみえ、ひまわりの仲間たち、三重ダルク、久居市子育て支援ネットワークNPOどんど、みえ親子人間関係研究会、MCサポートセンター(MICみ
え)、フリースペースめだかの学校、三重シューレ(三重にフリースクールを作る会)、BBS、CAP
【行政】 子ども家庭相談(こども家庭チーム)・・・・すでに参加している
子どものこころの相談室(あすなろ学園)、こころのテレホン相談(健康づくりチーム)、いじめ110番(警察)、みえ子ども医療ダイヤル、県民局保
健福祉部(9ヵ所)、児童相談所(5ヵ所)、教育行政相談、乳幼児の保育教育相談、少年サポートセンター(警察、5ヵ所)、各学校カウンセリング・生活指導・心の相談員
(3)参加呼びかけの方法
・(2)で名前を挙げた団体・組織へは、呼びかけの手紙を送るとともに、できるだけ直接声をかける。(行政関係の組織へは、NPOチームが直接訪問
して説明する。NPOについては、ひまわりの仲間たち・みえ親子人間関係研究会・フリースペースめだかの学校へは青少年育成チームが、それ以外
の団体はMIEチャイルドラインセンターの判断で声をかける。)
・呼びかけの手紙は、年内~年明け早々に送付する。
・事務局は、NPOチームとMIEチャイルドラインセンターが担当する。
・ワーキングへ参加してもらえない団体にも、情報を継続的に送り、必要と考える時に参加してもらうよう依頼する。
・NPOチームのホームページで参加を呼びかける。
・報道機関へ資料提供し、新聞などの記事にしてもらう。
(4)呼びかけ文案について
・呼びかけ文案は、以下のたたき台文案をもとに、MIEチャイルドラインセンターとNPOチームが12/24~12/26の間に打ち合わせて作成する。
*たたき台の文案* 【これまでの経緯】 ・三重県では、NPOと行政の協働を推進する取組の一つとして、「NPOからの協働事業提案」を募集しました。この取組では、NPOからの提
案を受けてワーキングをつくり、提案したNPOと県の関係チームのほか、提案事業に参加したいNPOなどにも参加を呼びかけ、事業の企画内容
やNPOと行政の役割分担、事業実施に向けての進め方などを検討していきます。
・MIEチャイルドラインセンターが提案した「子どもの心を受け止める24時間フリーダイヤル相談電話設立に向けての段階的アプローチ」について
は、平成15年9月16日の審査会で採択されてから、4回の準備会議を行った結果、「子どもの心を受けとめるNW(ネットワーク)みえ」ワーキングをス
タートさせることになりました。
【ワーキングの目的】
①子どもに関わるさまざまなNPOや行政がネットワークをつくり、いろいろな切り口で子どもに関する問題に取り組んでいくことを目指します。
②子ども(18歳まで)を対象とした24時間フリーダイヤル相談電話を複数の団体、行政などの協働により実施・運営することを目指します。
【ワーキングの目指す方向】
・H16年度~H18年度の3ヵ年計画で、目的①の「子どもの心を受けとめるNW(ネットワーク)みえ」をつくることと、目的②の24時間フリーダイヤル相 談電話が実現することを目指してNPOと行政が協働で取り組み、必要な体制づくりや役割分担、予算議論を段階的に行っていきます。
【ワーキングで議論する主な内容】
①目的
①の「子どもの心を受けとめるNW(ネットワーク)みえ」を実現するため、ネットワークの形態や運営方法などについて議論します。
②目的
②の24時間フリーダイヤル相談電話を実現するための実施方法、運営方法などについて議論します。なお、24時間フリーダイヤル相談電話の
運営組織は、①の「子どもの心を受けとめるNW(ネットワーク)みえ」をベースとして活動するものと考えています。
③①、②のイメージ図は以下のとおりです。
(「『子どもの心を受け止める24時間フリーダイヤル相談電話』イメージ図」を添付。なおイメージ図は現時点でのたたき台であり、今後の検討に
より変わっていくものであることを付記。)
【ワーキングの日程・場所】
日時:平成16年1月28日(水) 19時00分~21時30分 (2時間半程度)
場所:アスト津3階 イベントコーナー
【備考】 ・ワーキングは公開で開催します。(自由に傍聴できます。)
(5)ワーキング(第1回)の日程について
日時:平成16年1月28日(水) 19時00分~21時30分(2時間半程度) 場所:アスト津3階 イベントコーナー
(6)第1回ワーキングの内容と進め方
(a)議事内容
①ワーキングの趣旨説明
②参加者の自己紹介(名前、所属のみ)
③ワーキングの進め方について確認・検討(内容は下記(b)のとおり)
④現時点で整理されている「子どもの心を受けとめるNW(ネットワーク)みえ」のイメージについての意見交換
⑤次回ワーキングの検討内容について
⑥その他
※各団体の自己紹介の補足資料として、「現状早わかりシート」(団体名、メールアドレス、電話番号、FAX番号、電話相談・面談の有無、実施内容、
実施体制、主な相談内容、対象(子ども、おとななど)、対象エリアなどを記入)を事前に各団体から提出してもらい、一覧表にまとめたものを当日配布する。
(b)ワーキングの進め方
①進行は基本的にコーディネーター(協働事業サポート委員)が行う。
②参加者は対等な立場に立ち、ワーキングの目的を共有し、目的を実現する方策を検討するため、自由に意見を述べる。
③ワーキングはH15年度~H16年度の間開催する。
④ワーキングは公開で行う。(自由に傍聴可能。)また、ワーキングの議事内容はNPOチームのホームページなどで公開し、ワーキング外からの自
由な意見を求める。
⑤ワーキングメンバーは固定ではなく、必要に応じて新たに参加できるなど、柔軟に対応する。
⑥事務連絡の方法(メーリングリストをつくるなど)と連絡担当者を決め、会議の開催日程や急な日程変更などの連絡を行う。
(連絡担当者は、NPOチームとMIEチャイルドラインセンターが共同で担当する。)
⑦ワーキング参加団体がかなり多くなるため、具体的な内容のたたき台をつくる「コア会議」(準備会議のメンバー+参加を希望する団体で構成)を
ワーキングの合間に開催していく。
3.次回以降の日程
(1)「子どもの心を受けとめるNW(ネットワーク)みえ」ワーキング(第1回)
日時 :平成16年1月28日(水) 19:00~21:30
場所 :アスト津3階 イベントコーナー
議題 :子どもの心を受けとめるネットワークづくりについての意見交換
(2)「子どもの心を受けとめるNW(ネットワーク)みえ」コア会議
日時 :平成16年2月24日(火) 17:30~19:30
場所 :アスト津3階 ミーティングルーム3
議題 :「子どもの心を受けとめるNW(ネットワーク)みえ」ワーキングでの検討内容、進め方について
(以上)
第3回
日時:2003.11.12(水)17:30~20:00
場所:アスト津 ミーティングスペース
1.出席者(敬称略)
特定非営利活動法人 MIEチャイルドラインセンター 田部、竹村、平沢
健康福祉部こども家庭チーム 田中、原田
生活部青少年育成チーム 廣田、橋本
コーディネーター(協働事業サポート委員) 中盛
生活部NPOチーム 若林、森下
総合企画局新パラダイム創造PG 福田
2.提案内容に関する意見交換
【全体イメージ(前回まとめたイメージ図)について】
・ネットワークへは、電話相談に参加しないところも入る。この図の中の「運営協議会」とは、24時間フリーダイヤル相談電話を直接運営するところなので、名称はもう少し考えた方がいい。
・フリーダイヤル相談電話について、ネットワークに参加している全員で話し合うことはできないので、実働部隊が必要ということである。
・フリーダイヤル相談電話を運営することだけではだめで、その実施を題材に、子どもの問題を協議していくことが大きな目的ではないか。
・フリーダイヤル相談電話という手段、切り口があってこそ、見えてくるものがある。
・フリーダイヤル相談電話の実施部門とネットワークの二重構造になる。対症療法だけではだめ。
・行政が直接フリーダイヤル相談電話を実施すると責任を問われるということで、ワンクッション置く形を考えてみた。そういうやり方には長所も
短所もある。ネットワークから見れば間接的な関わり方になる。
・ネットワークの参加団体が協働で事業をするが、つながりは強固なものではない。
・ネットワーク自体は、ほとんど何もできない。
・実施部門に行政は入れないのか?
・今の段階では、行政は広いネットワークに入る。
実施部門は運営協議会というよりは、事務局機能を持った実働部隊。行政も入った方がいいが、無理に入れるのではなく、時間をかけて考えてい
く。
・フリーダイヤル相談電話は将来、どんな形が望ましいのか。
・システムとして、永遠に続く事業かどうかはわからない。欧米の例を見ていると、すぐに必要がなくなるわけではないが。
・危機感を持った人たちがたくさんいる。ネットワークのあり方のイメージをまとめたい。
・問題が起きた時に集まって、その時限りで終わるようなネットワークではだめだ。
・ネットワークでは、虐待、里親など、子どもの問題を全部網羅できるようにしたい。
・ゆるやかなネットワークというだけでなく、意味のあるものにしたい。
・広報パンフレットには、フリーダイヤル相談電話のことだけでなく、子どもにかかわりのある全てのものを載せる。その中で団体同士がお互いに
顔を合わせたり、相手を知ったりする。と同時に、自分たちがもともとやっている活動を見直したりする。広い視点で全体の子ども像が見えてく
る。
・共通する「柱」になるものがないと、話だけで終わってしまう。
・子どもについてのネットワークが今はできていない。
・ネットワークを目指しながら、実働部隊の中身を考えていく。
・子どものことを一つ考えると、イモヅル式にいろんなことが出てくる。
【子どもに関する問題について】
・核家族と少子化は、子どもの問題にとって大きな課題である。
・今回の取組は地域社会再構築の一つの形だと思う。
・今の問題が30年後に現れてくる。
・子どももおとなも受難の時代。そういう時、この相談電話は大事だと思う。
・子どもの問題にとって大切なのは子育て支援である。
・熊本での全国里親大会に参加した。
・専門的でないものは行政が直接やらなくても、何らかの関わりを持っていればいい。そうすることで行政をスリムにしていく。
・みんなで支え合い、連携してやっていく。
・それにはコーディネート力が必要。参加している人の自己実現につながる。
・警察や学校にはそれぞれの見方があっていい。
・幼稚園、保育園だけでなく、子育て支援の現場があることにより、3人目を生もうと思う人が増えてくる。
・「家族の再生」と言われている。
・2050年、子どもの数が半分になると予測されている。
・次世代育成支援対策推進法で、少子化のダメージを少なくする計画をつくることが定められた。
・法律が定められて、市町村や都道府県が計画をつくる。地域の住民の人たちとの接点は、ますます増えていく。
・子どものための地域活動サポート推進事業というものがある。市民が行政に使われるのではなく、本当の協働が必要。責任も重くなるが、自己実現できる。
【新しいイメージ図について】(イメージ図参照)
・「運営グループ」に各組織からの現状報告をもらうと、そこが実質的な実施母体になってしまうのではないか。
・報告とは、何を提案し、何を共有するのか。あまり細かい報告でなくてもよい。
・報告はメーリングリスト的なものでもよいのではないか。
・「運営グループ」は何をするのか?
フリーダイヤル相談電話の実施、研修は「運営グループ」がやる。
政策提言は、ネットワークがやる。
広報やファンド(お金をどうするかの算段)はどうするか?
・MIEチャイルドラインセンターがつくっているPR用カードは、1回に24万枚つくり、20万円かかる。3ヵ月たつと電話がかかってこなくなる。広報にもいろんなルートが必要。
3.今後の進め方について
・ワーキングを始める時には公開して公募で参加を呼びかけるが、ワーキングのコアになるメンバー(どうしても入ってもらいたい団体)をどうするか考える必要がある。
・必要と考える団体へは直接話をして呼びかける。
・児童養護施設精華学院の「子育て家庭支援センター」がH14.10月から24時間相談をしている。
・ワーキングをテレビ会議でやることを検討したい。
・子どもに関するどんな相談・行政窓口があるか、県ホームページからリストアップして、今後の検討材料にする。
・次回は準備会議とするが、「三重いのちの電話」には声をかける。
・次回は、最後の準備会議として、ワーキングをスタートするために必要な次の事柄を検討する。
(a)子どもの問題に取り組んでいて、関係のありそうな団体、行政組織(チーム)をリストアップして持ち寄り、ワーキングのコアメンバーをどうするか検討する。
(b)ワーキングを始める時に共有するためのフリーダイヤル相談電話のイメージ図の整理とワーキングへの呼びかけ文の検討を行う。
(c)ワーキングの進め方を検討する。
4.次回準備会議
日時 :平成15年12月18日(木) 17:30~19:30
場所 :アスト津3階
議題 :ワーキングをスタートするために必要な事柄の検討
(以上)
第2回
日時:2003.10.23(木)13:35~16:00
場所:アスト津 ミーティングルーム2
1.出席者(敬称略)
特定非営利活動法人 MIEチャイルドラインセンター 田部、竹村、平沢
健康福祉部こども家庭チーム 田中、原田
生活部青少年育成チーム 橋本
教育委員会 企画チーム 芝崎
コーディネーター(協働事業サポート委員) 中盛
生活部NPOチーム 出丸、若林、森下
総合企画局新パラダイム創造PG 福田
2.提案内容に関する意見交換
【協働事業検討の進め方について】
・24時間フリーダイヤル相談電話をどうやって構築していくか。
・NPOとして、どういうふうに作り上げたいか、それをみんなで共有できるか。
・関係団体のネットワークをどういうふうにつないでいくか、まだイメージできていない。
・まず24時間つなげればよい、という考え方もある。
・24時間であること、フリーダイヤルであること、内容(指示しない、指導しない)がポイントである。
・現状がこれでいいとは思っていないから、この提案を出した。
・今、電話相談をやっていない団体でも、「子ども」ということを考えて一緒にやれないか。
・健康福祉部は、おとなも含めた「子育て」の相談をやっている。
・現状から出発するか、理想型をまず描くか、どちらの方法でやるかということだと思う。
・サービスの対象は子どもである。
・相談電話の先行きをどう考えているのか?
・チャイルドラインは対症療法の部分と将来の展望と両方ある。子育て支援をしないと、30年先がこわい。
・本当の協働になるかどうかはともかくとして、まず協議会をつくってしまう。危機感を感じている団体や個人が入り、3年ぐらいで考えていく。
自分たちが今やっていることにこだわってしまうとできない。行政がすぐに参加できないなら、オブザーバーでもよい。一緒に研修するなどの機会を増やしながら、やり始める。行政だけでできないことはたくさんある。
・「○○してはいけない」と言っては始まらない。偏見があって当たり前、あることから出発する。
・この提案は切り口が明確で夢がある。
【「一つの相談電話」をつくり、子どもを受けとめることについて】
・一つのラインをつくれば、電話のかけ手から見て、一つの形として、どこへかけたらよいかが見える。
・子どもにとって聞きたいことがはっきりしているなら、専門的なところでよいが、単に話をしたい時もある。
・かけてくる側が選択できるような広報もあってよい。
・現在、いろいろやっている相談電話を一つにくくるということではない。受けとめるのがNPO、専門分野が行政と分けるのでもない。
・子どもにとっては、いろいろある方が選べてよいのではないか。
・いろんな相談電話があっても、どこへかけてよいかわからない。
・子どもは整理してかけてはこない。
・ワン切りが多い。
・総合的な窓口があればよい。
・入口が必要。解決の糸口がつかめればよい。
・子どもたちにとって、同世代が相談電話を受けることへのニーズはある。
・この提案は、ユースが受け手となることを提案しているものではない。
・かかってきた電話の80%を解決し、20%は専門へつなぐ、くらいの比率と考えている。
・今の現状で子どもの心を受けとめきれているのか。
・時間だけで考えても、現状では限られた時間帯しか電話を受けておらず、それ以外のブランクの時間帯には受けとめられていないということになる。
・悩みを持っている人は時間や曜日は考えない。
・原点としてはサービスを受ける側のことを考える必要がある。
・今の子どもは一見仲良しだが、ありのままの姿を出せない。心のよりどころがあることが大切。
・チャイルドラインがなくなる世の中をつくりたい。それを目指している。
・最初は24時間対応でなくてもよい。
・いい悪いを言わない姿勢を貫くことは難しいが大事なことである。
【NPOと行政の役割について】
・子ども専用のチャイルドラインについて、現状ではNPOが引き受ける力がない。
・行政の場合は責任の所在を求められる。受け手のスキルアップ支援などは考えられるが。
・NPO、行政それぞれの特徴を生かしながらやっていければよい。
・協議会をつくり、その一員として行政が入っている時にも責任が問われるのか。
・行政の対応に対する不満が生まれる可能性がある。
・電話をかけてくる個人の悩みに行政が答を出せるのか、という疑問がある。
・行政がやらなければならない役割がある。
行政がすることと、民間がすることの仕訳をそろそろやらなければならない。
児童館、公民館をNPOが運営するなどの動きが広がっており、行政だけで担える時代ではない。
・行政の仕事の見直し、民間と行政との連携が必要である。
・岡山県では、教育、県警、NPOが入った相談窓口をやっている。今回提案された協働による相談電話も可能性としてはあると思う。
・ネットワークと言うのは簡単だが、実際にネットワークを組むのは難しい。だから相談電話を実施しながらネットワークをつくるというのがポイントになっている。
・相談電話の実施は100%民間でやるのが理想の形。
・しかし行政も協議会に参加していないと施策に反映できない。
3.今後の進め方についての意見・まとめ
・次回から公開ワーキングを行うか?
・もう1回、準備会として開催する。
・私学振興チームは入らないのか?
・国際チームも入る必要があるのではないか?
・事業の枠組みをこれからつくっていこうとしている段階で、あまり参加者を増やすのはどうか。関係するチームやNPOをどの時点でいれるかという判断の問題になる。
・この提案は、多様なNPO、行政などいろんなセクターが参加して協働で取り組むというところにポイントがある。ネットワークをつくる意義は何か、その中身はどのようなものか、それをどうやってつくっていくか、が論点になると思う。
・今日の話し合いで、相談電話をやらないところでも、子どものことを考える団体、組織なら協議会に参加するとか、行政がすぐ協議会に参加できないなら、オブザーバーという形で参加し、早くやろうと思うNPOなどがまず進めていく、などの新しい発想も出たので、そのことも含めて次回に議論してはどうか。
形のイメージ
4.次回準備会議
日時 : 平成15年11月12日(水) 17:30~19:30
場所 : アスト津3階
(以上)
第1回
日時:2003.9.26(金)10:00~12:30
場所:アスト津 ミーティングルーム1
1.出席者(敬称略)
特定非営利活動法人 MIEチャイルドラインセンター 田部、竹村、平沢
健康福祉部こども家庭チーム 田中
教育委員会 企画チーム 芝崎
社会教育推進チーム 中村、石井
コーディネーター(協働事業サポート委員) 中盛、松見
生活部NPOチーム 出丸、若林、森下
総合企画局新パラダイム創造PG 福田
2.協働事業提案内容の説明(MIEチャイルドラインセンター)
・週1回、子ども向けチャイルドラインをやっている。来期から、おとな向けラインも開設する予定である。
・今、いろいろな団体がやっている電話相談をつないでいけないかと考えた。今ある電話相談をゆるやかな形でまとめて、子どもの心を受け止めるしくみをつくりたい。これは協働でしかできない内容だと考えている。
3.提案内容に関する意見交換
【現在の電話相談の状況について】
・他県のチャイルドラインについて、県は講師の派遣、イベントの後援はやっているが、直接的な連携はやっていないと聞いている。
・三重県では、子ども家庭相談(平日 9:00~20:00、土日祝日
10:00~16:00)のほか、小児夜間医療・健康電話相談(みえ子ども医療ダイヤル、19:30~23:30)をやっている。
・MIEチャイルドラインでは、ユースが電話の受け手になることについて特にこだわりはない。限界があることは認識している。専門家の相談は別にある。共感、共有だけがユースラインの目的ではない。電話をかける子どもたちは自分で決定する。
・電話の受け手(ユースでもおとなでも)一人について、必ず支え手としておとな一人がつく。
・「ママパパホットライン」という親を受けとめるラインは別途始めかけたところで、地域によっては常設している。
・教育委員会では、平成13年3月まで電話相談をやっていた。平成12年度までは「家庭教育相談テレホン24」という24時間電話相談をやっていたが、こども家庭チームの「子ども家庭相談」との一元化の話が進められ、1年かけて現在のような形に整理統合された。
・専門相談がH15年4月からスタートした。内容は警察分野、教育分野、福祉分野。教員などを対象にした専門的な相談などに対応している。
【協働事業提案の内容について】
・現在のMIEチャイルドラインはユースの受け手でやっているが、今回の提案は、ユースが受け手とはしていない。
・今はまだ、協働する部分が共有できていない状態だと思う。協働は、NPOが行政に取り込まれることでもないし単なる委託でもない。
・施策提言することは、NPOの大きな仕事の一つだと考えている。子ども家庭相談の担当者の人に、H15年度は電話相談のまとめ作成を一緒にやりたいと提案した。例えば性の問題が多いとしたら、それを現場にどのように返していけるかを考えていきたい。
・NPOと行政がどういうところで連携できるか、知恵の出し合いの場だと思うので、教育委員会にもやはり参加してもらいたい。他には、青少年育成チームも入ってもらう必要があると思う。
・一つの相談には何層もの問題が含まれている。いろんな人が関わらないと問題は解決しない。
・部局内で調整したい。協力する以上はすっきりした形で協力したい。
・県庁内で電話相談を一本化した経緯もあるので、この提案の中で、教育委員会がどのように係わっていけばいいのか考えていきたい。
・24時間対応の電話相談でなければいけないのか。
・MIEチャイルドラインでも、3年くらい前に24時間電話相談をやってみたことがあるが、その時は夜中にかかってくる電話は少なかった。しかし、実際にその時間帯のニーズが少ないのか、PR不足だったためかはわからない。
・教育委員会で24時間電話相談をやっていた時も、夜中の電話は少なかった。しかし、いつでもかけられる電話があるという意味で、夜中の時間帯も含めた電話相談を設定することは大切だと思う。
・電話相談を一元化することで、それぞれの電話相談が持っていた「良さ」が消えてしまうという面があるのではないか。
・新しくつくるライン(電話相談)に意義を見い出さなければ、参画してこないだろう。団体を一本化するわけではないので、複数の団体が協力し合って一つのラインをつくったとしても、それとは別に従来の電話相談を続けていくことも考えられる。
4.今後の進め方についての意見・まとめ
・まずは率直に意見交換したり現状を話し合うことによって、協働する事業の内容を共有することが大事である。
・この協働事業提案ワーキングへ、どのような県関係チームが参加するかについて議論になった。NPOと行政がどういうところで連携できるか、知恵の出し合いの場だと思うので、教育や青少年育成などいろんな分野のチームに関わってもらいたいという意見や、一つの相談には何層もの問題が含まれているので、いろんな人が関わらないと問題は解決しない、という意見などが出された。
(以上)