「南部の地域課題解決型フィールドワーク」は、過疎・高齢化により地域を支える世代の人口流出が進み、地域の活力維持が課題となっている南部地域において、人と人、人と地域などの「つながり」を深め、新たな活動が生まれてくるような環境づくりを進めることをめざすものです。
県内外の大学生等(可能な限り南部地域出身者)を対象に、地域課題(例:地域の特産品の開発・販促、空き家の利活用、賑わいの創出等)をテーマに14日間程度のフィールドワークを実施し、市町・住民・地域おこし協力隊・移住者等との交流を深めるとともに、地域課題を分析し、その解決に向けた提案と実践を行います。令和5年度の活動概要
令和5年度は、以下の2市町でフィールドワークを行いました。鳥羽市
「鳥羽の台所」として親しまれた昭和の雰囲気が残る町並みが特徴の「鳥羽なかまち」をフィールドとして、町並みを活かした活気あるまちづくりを推進するため、地域の子どもたちと昔の遊びで交流するイベントを企画・運営しました。また、鳥羽なかまちの魅力を対外的にも発信するため、活動の様子をショートムービーにまとめて鳥羽市公式Youtubeに掲載していただきました。◎動画はこちら(鳥羽市公式Youtubeチャンネルの動画視聴ページが開きます)
<参加学生の声>
・なかまちが温かい場所であることを実感し、本当に好きな場所になりました。
・地域の方のリアルな思いや希望を聞くことの重要性に気がつきました。
<地域住民の声>
・昭和の雰囲気が残る鳥羽なかまちで昔の遊び交流会を企画していただき、懐かしい風景を思い出しました。学生のみなさまに感謝しています。
大紀町
民泊を活用した地域活性化をテーマとして、閉業した民泊を改修したカレー小屋のオープンに向けたお手伝いや、町内の民泊の女将を紹介する「女将図鑑」の作成、高齢者施設の利用者の楽しみをつくる「実家里帰り体験」などに取り組みました。
◎女将図鑑はこちらから閲覧できます。(PDFファイルが開きます)
<参加学生の声>
・「自分たち活動が終わっても地域に残る取り組みがしたい」という想いを実現できました。
・地域の課題や理想を熱く語り、行動している方が多くて刺激を受けました。
<地域住民の声>
・かつては地域住民の懇談会などで「若者がこの地域でできることはない」「田舎では何をやっても無理」
という声が出ていたのに対し、近頃は「若い人が来ているだけでも嬉しい」「若い人がいると、地域に希望
が湧いてくる」という声が聞かれるようになりました。これからも大紀町で学生が活躍する機会が増えること
を期待しています。