「南部の地域課題解決型フィールドワーク」は、過疎・高齢化により地域を支える世代の人口流出が進み、地域の活力維持が課題となっている南部地域において、人と人、人と地域などの「つながり」を深め、新たな活動が生まれてくるような環境づくりを進めることをめざすものです。
県内外の大学生等(可能な限り南部地域出身者)を対象に、地域課題(例:地域の特産品の開発・販促、空き家の利活用、賑わいの創出等)をテーマに14日間程度のフィールドワークを実施し、市町・住民・地域おこし協力隊・移住者等との交流を深めるとともに、地域課題を分析し、その解決に向けた提案と実践を行います。令和6年度の活動概要
令和6年度は、尾鷲市と御浜町でフィールドワークを行いました。尾鷲市
美しい海岸をはじめとした豊かな自然環境が特色である三木里地区をフィールドとして、地域住民の交流の場づくりのため、廃校となった「旧三木里小学校」を活用して、「お皿の絵付け体験」や、地域に伝わる郷土料理である「えごまもち」の料理教室を企画・実施しました。また、地域住民の日常的な交流促進のため、現地活動中は地区内で毎朝ラジオ体操を主催し、地域の方に気軽に参加していただきました。

活動の総括として、郷土料理であるえごまもちの伝承に活用していただくため、地域の方から聞き取ったレシピなどをまとめた冊子を作成しました。![]()
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◎活動報告冊子はこちら(PDFファイルが開きます)
<参加学生の声>
・えごまもちを作りながら、地域の方とたくさんお話することができました。地域住民の交流に関わる経験は初めてでしたが、楽しいと感じました。
・三木里地区で長期間のフィールドワークを行ったことで、将来は地域でゆっくり暮らすのもいいかなと思い、二拠点生活という選択肢が増えました。
<地域住民の声>
・「えごまもちづくり」は地域の「つながり」を感じることができるイベントでした。郷土料理の原点を感じました。
・イベントを通じて、地域住民同士の関わりが深くなったと感じています。
・ラジオ体操はこれからも定期的に継続していきたいです。
御浜町
地域学習として「地域産業とみかん」を実施している紀南高校の生徒とも交流しながら、地域の特産品である「みかん」を活かした御浜町の知名度アップをテーマに活動しました。自分たちと同世代の若者に御浜町の人・土地・特産品の魅力を肌で感じてもらうため、農作業の体験やみかん農家との交流ができる「御浜町魅力発見ツアー」を企画し、実践しました。
<参加学生の声>
・ツアーに参加してくれた方が御浜町に対してポジティブな印象を抱いてくれたり、御浜町の方々にも喜んでいただいたことに達成感を感じました。
・将来若者に戻ってきてもらうためには、地域住民との交流の機会を増やして地域に愛着を持ってもらうことが重要だと感じました。
<地域住民の声>
・大学生のみなさんに農作業を助けてもらえたり、交流会で楽しい時間を過ごすことができたりしてよかったです。このご縁を大事にして、また御浜町に来てもらえたら嬉しいです。
・大学生をはじめとした若者が地域のために活動しているということ自体が、この地域にとって貴重であり、地域の賑わいに繋がると思っています。
令和5年度の活動概要
令和5年度は、鳥羽市と大紀町でフィールドワークを行いました。鳥羽市
「鳥羽の台所」として親しまれた昭和の雰囲気が残る町並みが特徴の「鳥羽なかまち」をフィールドとして、町並みを活かした活気あるまちづくりを推進するため、地域の子どもたちと昔の遊びで交流するイベントを企画・運営しました。また、鳥羽なかまちの魅力を対外的にも発信するため、活動の様子をショートムービーにまとめて鳥羽市公式Youtubeに掲載していただきました。◎動画はこちら(鳥羽市公式Youtubeチャンネルの動画視聴ページが開きます)
<参加学生の声>
・なかまちが温かい場所であることを実感し、本当に好きな場所になりました。
・地域の方のリアルな思いや希望を聞くことの重要性に気がつきました。
<地域住民の声>
・昭和の雰囲気が残る鳥羽なかまちで昔の遊び交流会を企画していただき、懐かしい風景を思い出しました。学生のみなさまに感謝しています。
大紀町
民泊を活用した地域活性化をテーマとして、閉業した民泊を改修したカレー小屋のオープンに向けたお手伝いや、町内の民泊の女将を紹介する「女将図鑑」の作成、高齢者施設の利用者の楽しみをつくる「実家里帰り体験」などに取り組みました。
◎女将図鑑はこちらから閲覧できます。(PDFファイルが開きます)
<参加学生の声>
・「自分たち活動が終わっても地域に残る取り組みがしたい」という想いを実現できました。
・地域の課題や理想を熱く語り、行動している方が多くて刺激を受けました。
<地域住民の声>
・かつては地域住民の懇談会などで「若者がこの地域でできることはない」「田舎では何をやっても無理」
という声が出ていたのに対し、近頃は「若い人が来ているだけでも嬉しい」「若い人がいると、地域に希望
が湧いてくる」という声が聞かれるようになりました。これからも大紀町で学生が活躍する機会が増えること
を期待しています。