記事作成:三重大学生 水口・渡辺
わくわく探検隊とは
南部地域応援チーム(通称:南部隊)って?
わくわく探検隊の中でも、私たち南部地域応援チーム(通称:南部隊)は三重県南部地域でのライフスタイルの魅力を発信していくことを目的とした、学生と社会人のチームです!
私たち学生は研修、取材・情報発信、イベントなど普段の学生生活ではしないようなことを試行錯誤しながらも、社会人や地域の人と関わり合いながら、活動をしてきました。
そういった活動を通して南部地域に興味のなかった学生は興味をもつように、南部地域出身の学生は地元の魅力を再発見するきっかけになりました。それを自分たちで留めるのではなく、もっと多くの人に発信していこう、という思いを胸に、私たちは頑張っています。
魅力ある南部地域から若者が離れていくなんてもったいない!都会もいいけれど地方もやっぱりいいよね!そう思う若者が増えたらいいな、わくわく探検隊の活動を知ってもっと地域が盛り上がるといいな、と私たちは思っています。そして思うだけじゃなく、アクションを起こすということが一番大事なのです!
では、ここで私たち南部地域応援チームが行ってきた活動を紹介します!
1.研修
南部地域応援チームの研修は、社会人の方・三重県庁の職員さん・南部地域応援チームの学生で行います。研修ってなんだか堅苦し感じがしますが、南部地域応援チームの研修は和やかな雰囲気の中で勉強や話し合いをする というものです!それでは、研修の内容を少しご紹介します。
研修で主に勉強したのは、マーケティングです。大学での座学のようなものではなく、実践的な部分をメインに教えていただきました。実践的なマーケティングと一言で言っても、イメージが沸きませんよね。具体的にお教えします!
「大学進学などを機に、地方から都市へと若者が流出してしまう…大学がないので若者が出て行ってしまうのは多少仕方がないかもしれないけれど、就職の時には地方に帰ってきて欲しい…!」。この課題を解決するためには、どうすれば良いでしょうか。
ゆるキャラが地方の美しい風景をバックに踊っている動画を発信しますか?大きなイベントを開催しますか?少し話題になったり、一度だけ人が来てくれたり、ということはあるかもしれませんが、地方の人口減を根本から解決するような手段ではないですよね。
研修では、どうすれば都市に出て行った若者が地方に帰ってくるのか・どのような情報が若者に響くのか を、メンバーを変えながら話し合うワールドカフェ形式でアイデアを出し合ったり、マーケティングのフレームワーク思考の一つであるAIDMAに当てはめて考えたりしました。闇雲に情報発信をするのではなく、相手に届くような情報発信をする方法を学ぶことは 、企画や記事の構成を考えるのにも活きてきます!
また南部地域応援チームの活動では、三重や地方と関連していて、自分が興味のある事柄について記事を書きます。研修では、記事の書き方・ウェブマーケティングについても勉強することが出来ます!
記事を読んでもらうためには、タイトルが内容以上に大切であることや、読者が求めている情報を提供することが大切であるという事を学びました。記事は社会人の方や三重県庁の職員さんにフィードバックしていただきながら、完成させていきました。大学では、出来上がった文章に対して意見を言ってもらう事はあっても、大人の方にサポートしていただきながら文章を完成させる事はなかなかありませんよね。
南部地域応援チームの研修では、大学の授業では教わらないようなことも勉強できます!また、研修で学んだことは南部地域応援チームの活動以外にも活きるものばかりです!
2.取材・情報発信
取材・情報発信では、私たち学生が実際に現地に行って地域のイベントやそこに住む地域に方たちに取材をし、それを記事にして発信をしました。
どのような情報を発信したいか?どこの部分をどのように書いたら伝わるか?ライターさんと協力し、取材・情報発信をすることで普段の日常生活では磨くことの難しい感性や情報発信力を磨くことに繋がりました。
取材では、現地に行って、地方独特のゆったりとした空気感に触れ、地元の人たちの話を実際に聞きました。それにより南部地域を身近に感じた私たち。より南部地域の魅力を学生、若者の目線から見ることが出来ました。実際に現地に行くことで、南部地域の魅力を感じることが出来ると同時に、南部地域の抱える課題や地方創生の厳しさを実感するきっかけとなりました。
情報発信することにおいては、読み手を意識した文章の書き方で、記事の構成を考え、そして自分の言葉で情報をSNSやオウンドメディアで発信しました。学生にとってはなかなか難しいことでしたが、ライターさんに校正してもらい、自分が南部地域について感じたことや見たこと、知ったことを発信するということは、とても大きな経験でした。
南部地域の取材・情報発信を学生と社会人が協力して行うことで、世代、地域、分野を超えた交流ができ、南部地域の魅力をより良く発信できた活動となりました。
3.イベント
第一部は、『わくわくパネルトーーク』と題して、南部地域で暮らすゲスト、都会の学生、三重県の学生による座談会形式のディスカッションや、質疑応答を行いました。第二部ではグループに分かれてワールドカフェを実施。三重県南部地域と都会のライフスタイルについて付箋や模造紙を使用しながら自由に意見を交換しました。
三重県に関わりをもつ若者が分野、今住んでいる地域を超えて三重県南部について語らうことで、参加者はより南部地域への思いを深めていきました。このイベントでは、様々な人と意見交換することで、これまで見えなかったもの、言葉にできなかった思いを共有でき、現在三重県に住んでいる若者と都会に住む若者双方に良い刺激が与えられた機会になりました。
南部地域応援チームの学生の声
新しい事を考える力をつけたい。これは、私が南部地域応援チームに入った一番の理由です。名古屋市在住で三重県に対する愛着の無かった私は、ある意味不純とも言える動機で南部地域応援チームに入りました。南部地域応援チームの活動では企画を考える機会が多くあります。発想力の乏しい私は、アイデアの基となる情報を収集するのに時間をかけていたのですが、調べているうちに興味の無かった三重県が予想以上に面白い県だということに気付きました。また、南部地域応援チームで知り合った友人・社会人の方は、とても精力的に活動をされている方ばかりで、かなり影響を受けました。その結果、私はいつの間にかいろいろなことに興味をもち、いろいろな活動に積極的に参加する学生になっていました。南部地域応援チームに参加したからこそ、「自分が関心をもっていないだけで面白い事は沢山あるし、積極的に活動をすることで面白い人に出会うことが出来る」ということに気づけました。(三重大学1年)
私は南部地域に興味があったのと、何か新しいことを始めたいと思いこの活動に参加しました。この活動では「どうしたら若者に地元に戻ってきてもらえるか」ということについて常に考えさせられました。私自身南部出身の若者ですが、今までこのような課題を真剣に考えたことはなく、この活動を通して初めて、このような課題に対し具体的に考えるようになりました。地元の若者であるだけでなく、企画側として地元の魅力を情報発信することができ、貴重な経験ができました。また、この活動では地元の魅力の情報発信がメインテーマでしたが、その際に必要となるいろいろなスキルを学ぶことができました。例えば、若者の興味を引くために、どのような情報を取り上げるか、記事化するならどんなタイトルをつけるかなどです。このように情報発信のスキルを高めることができたのも貴重な経験でした。(三重大学1年)