令和2年6月12日、オムロンヘルスケア株式会社(京都府向日市寺戸町久ノ坪53番地 代表取締役社長 萩野 勲)から、同社事業所(三重県松阪市久保町1855番地370)における鉛及びその化合物による土壌汚染について、その対策が完了した旨の報告がありました。
本件は、「三重県生活環境の保全に関する条例第72条の4第1項」に基づき、令和元年8月9日に同社から土壌汚染発見の届出が行われたものです。
1 内容
同社から提出された土壌汚染対策完了に係る報告書の内容は次のとおりです。
(1)令和元年9月10日から令和2年4月28日にかけて、汚染された土壌(4区画)のうち地表から1mの範囲については、掘削除去し、掘削除去部分を清浄土で埋め戻しました。1m以深の掘削は隣接する既設建物の基礎等に影響するため、汚染された土壌が残る箇所(3区画)については、封じ込め措置としてアスファルト舗装しました。
(2)掘削除去した土壌は、汚染土壌処理業許可業者へ搬出され、適正に処理されました。
汚染土壌の発見時から対策完了時まで、汚染箇所には関係者以外の立入禁止措置を講じており、人の健康又は生活環境に係る被害は生じていません。
2 報告者連絡先
オムロン株式会社
ブランドコミュニケーション部
パブリックリレーショングループ
電話 075-344-7175
080-9938-9755
3 広域地図及び調査区域図
広域地図(PDFファイル)
調査区域図(PDFファイル)
【参考】
○鉛及びその化合物
古くから人類に利用されていた金属であり、現在でも鉛蓄電池やはんだ等に広く用いられています。鉛は地殻の表層部には重量比で0.0015%程度存在し、水や大気中から検出される鉛には、人為的な排出のほかに地質に起因するものが含まれます。
なお、鉛は人の臓器や組織に通常存在する物質ですが、高濃度の鉛の暴露では貧血や筋肉の虚弱などの中毒症状があらわれます。また、無機鉛化合物では発ガン性があるとされています。