三重県情報提供推進委員会
三重県では、情報提供に関する施策を推進するため、平成13年10月に情報提供推進委員会を設置しました。
この委員会では、いわゆるパブリックコメント制度などについて議論を重ねてきましたが、同制度の指針及び運用方針が改正されたことなどに伴い、その活動を終えました。
ここでは、同委員会での議論等についてご紹介しています。
1.情報提供
当委員会で議論の対象となった「情報提供」施策は、従来の「情報公開」制度と密接な関係にあります。
「情報公開」(狭義)
県の持っている情報を住民の方が入手するための手段に、情報公開条例に基づく開示請求があります。一般的には、この手続を指して「情報公開制度」と呼んでいます。この制度の利用者も年々拡大する傾向にありますが、住民の方が”開示請求”を行って初めて県が情報を開示する、という手続であるため、行政が積極的に情報を発信する制度とは言い難い面があります。
「情報提供」
これに対し、県が積極的に情報発信することを”情報提供”と呼び、上記の情報公開制度と区別しています。三重県では、平成13年に「三重県の情報提供施策の推進に関する要綱」を制定し、積極的な情報提供の推進に取り組んできました。
前述情報公開条例にも、積極的な情報提供施策を進めることが規定されています。
当委員会は、この「情報提供」施策について議論しました。
2.委員会での議論
平成13年12月の第1回から13回の委員会が開催されました。また、10月28日には情報提供施策に関する意見交換会を開催しています。
委員会では、「三重県における情報提供の現状と課題」について検討してきました。そして、平成15年6月24日に開催した第9回委員会では「意見反映手続きに関する提言」が答申され、この提言を受けて、平成16年4月に「県民等の意見を行政に反映させる手続きに関する指針及び運用方針」(いわゆるパブリックコメント制度)が改正されました。
平成16年2月24日に開催された第13回委員会をもって活動を終えましたが、これまでの議論や今後の課題をまとめた「情報提供の仕組みと課題」が提出されました。