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平成20年11月27日

平成18年度一万人アンケート概要

一万人アンケートは、県民の皆さんの県行政の各分野に対する満足意識、重要意識等を把握し、県政運営に活用するため実施しています。このたび、平成18年度の結果をとりまとめましたのでその概要を報告します。

1 三重県の住みやすさについて

(1) 三重県の住みやすさについての評価【表1】

県全体で、三重県は住みやすいと答えた人の割合は81.7%となり、前年に比べ3.2%減少しました。

調査年度 平成10年度 平成12年度 平成14年度 平成15年度 平成16年度 平成17年度 平成18年度
「住みやすい」と答えた方の割合 76.4% 80.7% 77.7% 82.2% 82.3% 84.9% 81.7%

※(「とても住みやすい」と「どちらかといえば住みやすい」の回答を合わせたもの)

(2) 今後の定住意向について【表2】    *15年度からの調査項目

今後も三重県に住みたいと答えた人の割合は、76.7%となり、昨年度より1%減少しています。

調査年度 平成15年度 平成16年度 平成17年度 平成18年度
「今後も三重県に住みたい」と答えた方の合計 80.2% 76.1% 77.7% 76.7%

※(「今の場所に住み続けたい」と「三重県内の別の場所に住みたい」の回答を合わせたもの)

2 県行政全般に対する満足意識、不満意識

県行政の各分野における取組(44項目)について、重要意識、満足意識、不満意識、認知意識を調査しました。

「重要意識」 = 「重要」と「どちらかといえば重要」と答えた人の率の計

「満足意識」 = 「満足」と「どちらかといえば満足」と答えた人の率の計

「不満意識」 = 「不満」と「どちらかといえば不満」と答えた人の率の計

「認知意識」 = 「取組の内容を知っている」と「取り組んでいることは知っている」と答えた人の率の計

県政全般に対する満足(不満)意識を、44項目における満足意識、不満意識の平均でみてみると、満足意識はわずかに増加し、不満意識は0.6%減少しています。

調査年度 平成10年度 平成12年度 平成14年度 平成15年度 平成16年度 平成17年度 平成18年度
満足意識の
平均値
12.1% 11.8% 11.9% 11.3% 20.0% 21.1% 21.2%
不満意識の
平均値
30.5% 28.3% 28.9% 26.5% 25.0% 25.3% 24.7%

※(平成16年度に設問の表現を変更したため、平成15年度以前は参考扱い)

3 県行政の各分野における取組に関する分析について

アンケートで得られた重要意識・満足意識から計算した重要度・満足度を、それぞれ縦軸・横軸にとって44項目の回答結果をプロットすると、下図のようになります。
 (*【分析の考え方】を参照)

【重要度と満足度の散布図】
重要度と満足度の散布図

(1) 県全体の重要度・満足度の分析

・取組に対する県民のニーズが特に高いもの
     【Aゾーン 重要度が平均値より高く、満足度が平均値より低い項目】

「重要度・満足度プロット図」の左上に位置する項目は、施策の必要性が充分認識され、特に取組の推進や改善に対する県民のニーズ(期待)が高い項目と考えられ、従来の施策の取組方向について、さらに改善を検討する必要があります。

主な項目
「学校教育」「青少年の健全育成」「地域での防災の取組」「災害対策」「交通安全」「防犯」「子育て環境」「川や海の水質」「地球温暖化防止」「雇用」など

※(項目は、県民しあわせプラン・戦略計画の施策番号順に並べています(以下同様)。

・取組の必要性と内容に対する県民の評価が得られているもの
     【Bゾーン 重要度、満足度ともに平均値より高い項目】

「重要度・満足度プロット図」の右上に位置する項目は、施策の必要性が充分認識され、その取組にも満足されている項目と考えられ、今後も現在の水準を維持するため、着実に取組を推進する必要があります。  なお、「飲料水の供給」は従来から重要度、満足度ともに高い評価を得ています。

主な項目
「人権の尊重」「食の安全」「保健予防体制」「福祉サービス」「きれいな空気」「飲料水の供給」など

・取組に対する県民の満足度は低いものの、必要性の認識も低いもの
     【Cゾーン 重要度、満足度ともに平均値より低い項目】

「重要度・満足度プロット図」の左下に位置する項目は、取組の推進や改善に対するニーズは高いものの、他の施策と比較してその必要性の認識が低い項目と考えられ、施策の重要性をさらに認知してもらえるような取組とともに、従来の施策の取組方向の改善を検討する必要があると考えられます。

主な項目
「職業能力開発」「農山漁村づくり」「過疎地域の振興」など

・必要性の認識は低いものの、取組に対する満足度は高いもの
     【Dゾーン 重要度が平均値より低く、満足度は平均値より高い項目】

「重要度・満足度プロット図」の右下に位置する項目は、他の施策と比較してその必要性の認識は低いものの、取組には満足されている項目と考えられ、現状どおりの着実な取組の推進とともに、施策の重要性についてさらに認知してもらえる取組を進める必要があると考えられます。

主な項目
「歴史・文化遺産」「情報ネットワーク」など

(2) 地域別の重要度、満足度の分析

地域別の特色を把握するため、5つの地域区分ごとに重要度・満足度を計算し、「重要度・満足度プロット図」を作成したところ、以下のような特色が見られました。

地域区分 特に県民ニーズが高い項目(Aゾーン)等に関する地域の特性
北勢 県全体と比較して、「福祉サービス」「ごみの減量」「きれいな空気」の満足度が低くなっている。
中南勢 県全体と比較して、「快適なまちづくり」へのニーズが高くなっている。
伊勢志摩 県全体と比較して、「農林水産業の振興」「産業振興」「観光」「地域商工業」へのニーズが高くなっている。
伊賀 県全体と比較して、「医療体制」の満足度が低く、一方で、「災害対策」への満足度が高くなっている。
東紀州

県全体と比較して、「医療体制」「地域商工業」及び交通面に関連する項目へのニーズが高く、一方で、「防犯」「川や海の水質」の満足度が高くなっている。

(参考)
「重要度・満足度プロット図」のAゾーンに入っている、特に県民ニーズが高いと考えられる項目一覧

(3)時系列分析でみた重要度、満足度の分析

平成16年度から今年度までの3年間の時系列分析を行いました。

県全体の3年間の動き【図5】

満足度が上がっているもの 「雇用」「高速交通網」「道路の整備」
満足度が下がっているもの 「子育て環境」
特徴的な動きをしているもの 「地域での防災の取組」「災害対策」 
☆平成17年度に満足度が下がり18年度は持ち直しています。

県全体の3年間の動きと地域別の3年間の動きの比較

北勢地域 ほぼ県全体の動きと同様の動きをしています。
中南勢地域 ほぼ県全体の動きと同様の動きをしています。
伊勢志摩地域 県全体では動きのない「青少年の健全育成」「福祉サービス」「きれいな空気」「川や海の水質」「地球温暖化の防止」において、3年間に満足度が徐々に上がるという動きが見られます。
伊賀地域 県全体では、平成16年度から18年度にかけて満足度が大幅に上がっている「高速交通網」「道路の整備」のうち、「道路整備」については動きがなく、「高速交通網」については、平成18年度に満足度が下がるという動きになっています。
東紀州地域 県全体では満足度が上がっている「雇用」について、動きがなく、県全体で動きのない「医療体制」については、平成17年度に大幅に満足度が下がり、18年度においてもほとんど変わっていません。

4 認知意識による重要度、満足度の分析

行政の具体的な取組を認知している人と認知してない人を比較すると、認知している人の重要度、満足度は高く、認知していない人の重要度、満足度は低くなっており、施策の取組を知っているほど重要性を訴える傾向や、施策の取組を知っているほど満足している傾向がみられます。
 認知の如何によって重要度、もしくは満足度の差が大きい項目のうち、特に認知意識が低い「港の整備」「希少な生物」「公共交通機関」などは、その取組内容を積極的に広報していくことで、施策や事業の必要性について県民の理解や満足を得られる可能性があります。

認知の如何により重要度の差が大きい5項目

項 目 重 要 度 認知意識
認知している人 認知していない人
文化・芸術 1.18 0.68 0.50 38.3%
港の整備 1.08 0.62 0.46 28.1%
情報ネットワーク 1.26 0.83 0.43 49.0%
歴史・文化遺産 1.29 0.87 0.42 48.5%
希少な生物 1.38 0.96 0.42 22.1%

認知の如何により満足度の差が大きい5項目

項 目 満 足 度 認知意識
認知している人 認知していない人
医療体制 0.39 -0.49 0.88 44.1%
公共交通機関 0.18 -0.64 0.82 36.1%
スポーツ・レクリエーション 0.27 -0.52 0.79 49.0%
高速交通網 0.42 -0.36 0.78 57.2%
自然環境との共生 0.78 0.01 0.77 38.8%

なお、「防犯」「飲料水の供給」等の重要度上位項目については、認知していなくても重要度が高くなっており、認知の如何に関わらず重要と感じている人が多くなっています。

主な項目
「地域での防災の取組」「災害対策」「防犯」「医療体制」「きれいな空気」「川や海の水質」「飲料水の供給」など

5 地域の人のつながりと活動に関する意識についての調査

「新しい時代の公」について

「新しい時代の公」という言葉を「このアンケートではじめて知った」と答えた人の割合が74.6%で、昨年度よりわずかに減少しましたが、ほぼ昨年度から変化はありません。

「新しい時代の公」の取組への考えについては、「大切だと思うが、まず考え方を広めていくべきである(72.6%)」と「大いに進めるべきである(19.4%)」を合わせた、取組に肯定的な人の割合が90%を超えました。
 「新しい時代の公」の取組は、17年度から本格的に進めているところですが、引き続きこの考え方を県民の皆さんに広めていくとともに、「新しい時代の公」の実現に向けて着実に進めていく必要があると考えられます。

(参考) アンケートの実施状況

(1) 調査内容

  ア 三重県の住みやすさ及び今後の定住意向
  イ 県行政の各分野の取組についての重要意識、満足意識、認知意識
     (各44項目、5段階調査)
  ウ その他広聴広報等に関する質問

(2) 調査の設計

  • 調査地域:三重県全域
  • 調査対象:県内在住の20歳以上の男女
  • 標本数:10 000人
  • 抽出方法:無作為抽出法(選挙人名簿を使用)
            9生活創造圏ごとに1 111サンプルを配分
            (四日市生活創造圏のみ1 112サンプル)
  • 調査方法:郵送法
  • 調査時期:平成18年5月

(3) 回収の結果

 標本数 10 000人(100.0%)   実回収総数 3 668人(36.7%)
                有効回収数 3 079人(30.8%)
                無効数    589人(5.9%)

(4) 集計における回収数の補正

調査対象の抽出にあたり、各生活創造圏ごとの分析を行う際に必要なデータを得るため、9つの生活創造圏の母集団(選挙人名簿登録者数)の大小に関わらず、1" 111人ずつ(四日市生活創造圏は1 112人)のサンプルを割り当てました。
 しかし、県全体の集計分析を回収実数のまま行うと、母集団の小さい圏域の調査結果が全体の結果に反映しすぎることになりますので、補正値を乗じて補正回収数としています。その結果、補正後の全体回収数は14 282となります。

生活創造圏別補正値
生活創造圏 補正値
桑名・員弁 4.66
四日市 7.83
鈴鹿・亀山 5.12
伊賀 4.01
津・久居 6.27
松阪・紀勢 5.07
伊勢志摩 5.83
尾鷲 1.00
熊野 1.00

本ページに関する問い合わせ先

三重県 政策企画部 企画課 企画班 〒514-8570 
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