保健・医療・福祉系進路ガイド
今、人口の高齢化と少子化が急激に進んでいます。また、核家族化や女性の社会進出など家族環境も急速に変化しています。一方、生活レベルも向上し、心の豊かさや生活の質の向上が求められるようになり、医療や保健、福祉などに対する県民のみなさんの要望はますます多様化してきています。
だれもが住み慣れた町や村で安心して、生き生きと暮らせるような社会を実現していくには、今後、看護師や介護福祉士など医療や保健、福祉の仕事に携わっていただくたくさんの人材が必要となります。このガイドは、医療や保健、福祉の仕事に関心を持ち、そうした分野に進んでいただくため、仕事の内容や資格を取るにはどうしたらよいのか、これから進路を決める方々に参考にしていただける情報を掲載したものです。
保健師
どんな仕事?
保健師は、おもに保健所や市町村役場に勤務して、乳幼児や妊産婦の保健指導と健康診査、精神保健相談と訪問援助、高齢者や自宅で療養している人の訪問指導などを行い、地域住民が健康に生活できるように援助しています。
また、企業の健康管理室に勤務して、社員の健康を守る仕事もしています。
資格の取り方
保健師の資格は、看護系大学で学んだ後、あるいは看護師養成所を卒業してから、保健師学校、看護短大の専攻科(保健学科)に進学して1年間学んだ後、国家試験に合格してから保健師籍に登録されることによって、免許を取得します。
養成施設は?
県内に保健師学校、看護短大の専攻科はありません。
県内の看護系大学(三重大学、県立看護大学、四日市看護医療大学、鈴鹿医療科学大学)では、保健師の国家試験受験資格が得られる単位を選択することができます。
就職状況
県内に従事する保健師のうち、多くが保健所及び市町役場に勤務しています。また、病院・診療所等の医療機関、社会福祉施設、事業所へも就業しています。
お問い合わせ先
三重県医療保健部地域医療推進課医師・看護師確保対策班
TEL 059-224-2326
助産師
どんな仕事?
助産師は、妊娠、出産、育児を通して母親と赤ちゃんとその家族の健康を援助します。また、女性の一生の健康を守っていく仕事です。
女子に限られている職種です。
病院・診療所の産婦人科や新生児病棟に勤務したり、自分で助産所を開業することもできます。
資格の取り方
助産師の資格は、看護師養成所を卒業してから、助産師学校、看護短大の専攻科(助産学科)に進学して1年間学んだ後、国家試験に合格してから助産師籍に登録されることによって、免許を取得します。
また、看護系大学では、看護師と保健師の国家試験受験資格のほか、単位の取り方で助産師の受験資格が得られるところもあります。
養成施設は?
県内の看護系大学(三重大学、県立看護大学、四日市看護医療大学)では、助産師の国家試験受験資格が得られる単位を選択することができます。
県内には、助産師養成所が1校あります。
修学資金は?
県が貸与する看護職員修学資金があります。
概要については、こちら(パンフレット)をご覧ください。
ただし、希望者が多い場合は、貸し付けできない場合があります。
なお、助産師修学資金については、他の就業義務を課す奨学金との併用はできません。
県の修学資金のほかにも、学校や病院、団体等が貸与する修学資金・奨学金があります(制度の有無は各養成施設に問い合わせてください)。ただし、その修学資金の貸与条件・返還方法等を確認し、自分の進路にあったものかどうかを、よく考えてから貸与を受けましょう。
就職状況
県内に従事する助産師のうち、多くが病院・診療所等の医療機関に勤務しています。また、助産所へも就業しています。
お問い合わせ先
三重県医療保健部地域医療推進課医師・看護師確保対策班
TEL 059-224-2326
看護師
どんな仕事?
看護師は、病気やけがをした人の世話や医師の診療の補助をします。医療の専門技術・知識に基づいて、人々の日常生活から心の問題まで幅広い領域をサポートする職種です。
人口の少子・高齢社会が進み、高度医療が発展するにつれて、看護師の果たす役割は年ごとに拡大し、働く場も、多様化しています。
資格の取り方
看護師の資格取得方法には、主に次の4つの方法があります。
一般的な資格取得方法は、高校卒業後、看護短大もしくは看護師養成所で3年間(看護系大学では4年間)学んだ後、国家試験を受け看護師籍に登録されることによって、免許を取得するものです。県内の学校または養成所は、看護系大学が4校、看護師養成所が11校あります。
2つ目に、中学校卒業後、5年間の一貫教育を行う高等学校衛生看護科及び専攻科で学んだ後、国家試験を受けて免許を取得する方法です。5年間一貫教育を行う高等学校衛生看護科は、県内に1校あります。
3つ目に、准看護師免許を取得した人が看護師養成所2年課程に進み、2年間(定時制では3年間)学んだ後、国家試験を受けて免許を取得する方法があります。看護師養成所2年課程は、県内に入学できる学校がありません。
4つ目は、准看護師の資格を得て7年間の実務経験を得た人が、2年間(通信制)で学んだ後、国家試験を受けて免許を取得する方法があります。看護師養成所2年課程(通信制)は、県内に入学できる学校がありません。
修学資金は?
県が貸与する看護職員修学資金があります。
概要については、こちら(パンフレット)をご覧ください。
ただし、希望者が多い場合は、貸し付けできない場合があります。
県の修学資金のほかにも、学校や病院、団体等が貸与する修学資金・奨学金があります(制度の有無は、各大学・看護師養成所に問い合わせてください)。ただし、その修学資金の貸与条件・返還方法等を確認し、自分の進路にあったものかどうかを、よく考えてから貸与を受けましょう。
就職状況
県内看護師等学校養成所の卒業生のうち、ほとんどが看護師として就職しているほか、保健学科又は助産学科へ進学する方もいます。
また、県内で看護師として就職した人の多くは病院に勤務していますが、診療所、介護保健施設へも勤務しています。
お問い合わせ先
三重県医療保健部地域医療推進課医師・看護師確保対策班
TEL 059-224-2326
准看護師
どんな仕事?
准看護師もまた看護師と同様の業務を行うことができますが、業務を行うにあたっては、医師、歯科医師、看護師の指示を受けることが規定されています。
資格の取り方
准看護師の資格は、中学校卒業以上の学歴を有する人が、准看護師養成所で2年間学んだ後、都道府県が行う准看護師試験を受けて、都道府県知事の免許を取得します。
もうひとつのコースとして、高等学校衛生看護科(3年間)を卒業し、同じく都道府県知事の免許を取得します。
養成施設は?
県内には准看護師養成所が1校あります。
高等学校衛生看護科(3年間)は県内にはありません(5年間一貫教育を行う高等学校衛生看護科とは異なりますので注意してください)。
修学資金は?
県が貸与する看護職員修学資金があります。
概要については、こちら(パンフレット)をご覧ください。
ただし、希望者が多い場合は、貸し付けできない場合があります。
県の修学資金のほかにも、学校や病院、団体等が貸与する修学資金・奨学金があります(制度の有無は准看護師養成所に問い合わせてください)。ただし、その修学資金の貸与条件・返還方法等を確認し、自分の進路にあったものかどうかを、よく考えてから貸与を受けましょう。
就職状況
県内准看護師養成所の卒業生のうち、半数以上は准看護師として就職しているほか、看護師養成所2年課程に進学している方もいます。
また、准看護師として県内で就業した人のほとんどが病院または診療所に就職しています。
お問い合わせ先
三重県医療保健部地域医療推進課医師・看護師確保対策班
TEL 059-224-2326
理学療法士
どんな仕事?
身体に障がいのある人をすみやかに社会復帰させるためのリハビリテーションの中心である理学療法を行う専門技術者を理学療法士(国家資格)と言います。
理学療法士の仕事は、医師の指示のもとに治療計画を作り、身体に障がいのある人に日常生活動作訓練、治療体操等の運動療法、水・温熱・光線・電気・マッサージなどの物理的手段を使っての物理療法により、基本的運動能力の回復を図ることが主な業務です。
資格の取り方
理学療法士国家試験に合格し理学療法士名簿に登録されることによって免許が与えられることになっています。
国家試験受験資格を取得するには?
大学に入学できる人(高校卒業者等)で文部科学大臣が指定した学校または厚生労働大臣が指定した理学療法士養成施設において、3年以上理学療法士として必要な知識および技能を修得した人は、理学療法士国家試験の受験資格が得られます。
養成施設は?
養成施設は県内に3校あります。
就職状況
病院、介護老人保健施設、身体障がい者や高齢者等の福祉施設などへの就職しますが、今後の高齢化社会に向けて、リハビリテーション部門を充実させていく必要が大きいことから、理学療法士の必要性が高まっています。
お問い合わせ先
三重県医療保健部医務国保課医務・県立病院・看護大学班
TEL 059-224-2337
作業療法士
どんな仕事?
身体又は、精神に障がいのある人に対し、主として応用的動作能力又は社会適応能力の回復を図るため作業療法を行う専門技術者を作業療法士(国家資格)と言います。
作業療法士の仕事は、リハビリテーションの中心的職種で、医師の指示のもとに精神又は身体に障がいのある人に対し、手芸、陶芸等の屋内作業や園芸等屋外作業を行わせ、患者の状態を観察、評価しながら、動作能力や社会生活に対する適応能力を養っていくことが主な業務です。
資格の取り方
作業療法士国家試験に合格し作業療法士名簿に登録されることによって免許が与えられることになっています。
国家試験受験資格を取得するには?
大学に入学できる人(高校卒業者等)で文部科学大臣が指定した学校または厚生労働大臣が指定した作業療法士養成施設において、3年以上作業療法士として必要な知識および技能を修得した人は、作業療法士国家試験の受験資格が得られます。
養成施設は?
養成施設は県内に1校あります。
就職状況
病院(一般病院、精神病院)、介護老人保健施設、高齢者等の福祉施設などへ就職しますが、今後の高齢社会に向けて作業療法士の必要性が高まっています。
お問い合わせ先
三重県医療保健部医務国保課医務・県立病院・看護大学班
TEL 059-224-2337
臨床検査技師
臨床検査技師
どんな仕事?
医療技術の高度化に伴い、医療や公衆衛生における検査業務も複雑、多様化し広範囲になってきました。
このような検査業務に従事する専門技術者のことを臨床検査技師(国家資格)と言います。
臨床検査技師の仕事は、医師の指導監督のもとに病院や診療所等の医療現場或いは保健所等で微生物学的検査、血液学的検査などの検体検査や心電図検査などの生理学的検査を行うのが臨床検査技師の業務内容です。
資格の取り方
臨床検査技師国家試験に合格し臨床検査技師名簿に登録されることによって免許が与えられます。
国家試験受験資格を取得するには?
1 大学に入学することができる人(高校卒業者等)で文部科学大臣が指定した学校または厚生労働大
臣が指定した臨床検査技師養成所において、3年以上検査に必要な知識および技能を修得した人。
2 大学において医学又は歯学の正規の課程を修めて卒業した人。
3 大学において獣医学、薬学、保健衛生学の正規の課程を修めて卒業した人、又は衛生検査技師の
免許資格を得るための科目を修めて卒業した人であって、医用工学概論等厚生労働大臣が指定する
科目を履修した人。
上記 1~3に該当する人は、臨床検査技師国家試験の受験資格が得られます。
養成施設は?
指定学校または養成施設は県内にはありません。
就職状況
医療技術の高度化や地域保健の進展等に伴い、臨床検査の分野もますます広くなって臨床検査技師の活躍の場も広がってきています。
具体的な就職先としては病院等の医療機関、保健所等の公的機関、病院等から委託を受けて検査業務を行う衛生検査所等があります。
お問い合わせ先
三重県医療保健部医務国保課医務・県立病院・看護大学班
TEL 059-224-2337
診療放射線技師
どんな仕事?
放射線を診療のために用いる専門技術者のことを診療放射線技師(国家資格)と言います。
レントゲンによってエックス線が発見されて以来、各種の放射線が医療の分野で利用されるようになりました。診療放射線技師の仕事は、医師又は歯科医師の指示のもとに、放射線機器(エックス線、ガンマ線、ベーター線が照射できる装置)を用いて人体に放射線を照射し、診断や治療のために役立たせることが主な業務の内容です。
また、平成5年に法改正が行われ、磁気共鳴画像診断装置、超音波診断装置等の画像診断装置を用いた検査が業務に加えられました。
資格の取り方
診療放射線技師国家試験に合格し診療放射線技師名簿に登録されることによって免許が与えられることになっています。
国家試験受験資格を取得するには?
大学に入学することができる人(高校卒業者等)で文部科学大臣が指定した学校または厚生労働大臣が指定した診療放射線技師養成所で、3年以上診療放射線技師として必要な知識を修得した人は診療放射線技師の国家試験の受験資格が得られます。
養成施設は?
指定学校または養成所は県内に1校あります。
就職状況
病院等の医療機関、保健所等の公的機関に就職される方が多いようですが、最近では医療機器メーカーや原子力関係の企業へも進出しています。
お問い合わせ先
三重県医療保健部医務国保課医務・県立病院・看護大学班
TEL 059-224-2337
歯科衛生士
どんな仕事?
歯科衛生士(国家資格)とは歯科疾患の予防、口腔衛生の向上、歯科診療の補助等に従事する専門技術者のことです。
歯科医師の直接の指導のもと、歯科疾患の予防処置として歯石等の除去やフッソ等の薬物を塗布したり、歯科医師の診療の補助を行ったりするのが主な業務の内容ですが、平成元年から法律が改正され、歯科衛生士の名称を用いた歯科保健指導がその業務に加えられました。
資格の取り方
歯科衛生士国家試験に合格し歯科衛生士名簿に登録されることによって免許が与えられることになっています。
国家試験受験資格を取得するには?
高卒等の大学入学資格者で文部科学大臣の指定した歯科衛生士学校または厚生労働大臣が指定した歯科衛生士養成所において、3年以上修業し卒業した人は歯科衛生士国家試験の受験資格が得られます。
養成施設は?
指定学校または養成施設は県内に3校あります。
就職状況
歯科衛生士の制度が創設された頃は、歯科疾患の予防、衛生の向上を図ることを目的に専門職種として位置付けされましたが、昭和30年の法改正で業務内容に歯科診療の補助者としての性格が加わってから、指定学校又は養成所卒業後は歯科診療所に就職する人が多くなっています。
お問い合わせ先
三重県医療保健部健康づくり課がん・健康対策班
TEL 059-224-2294
歯科技工士
どんな仕事?
歯科医師の指示のもと、義歯、歯冠修復物などをつくる業務に従事する専門技術者のことを歯科技工士(国家資格)と言います。
歯科技工士の仕事は、歯科医師の指示のもと、特定の人のために歯科医療に使う補てつ物、充てん物、きょう正装置などを、金属、陶材、プラスチック等の材料を使って作るのが業務の内容となっています。
人間の歯は性別や老若などによって、形や色、歯並びなど個人差が大きく、補てつ物などは個々の手作りとなりますから、造形技能や美的感覚も必要とする仕事です。
資格の取り方
歯科技工士国家試験に合格し、歯科技工士名簿に登録されることによって免許が与えられます。
国家試験受験資格を取得するには?
1 大学に入学することができる人(高校卒業者等)で文部科学大臣が指定した歯科技工士学校または
厚生労働大臣が指定した歯科技工士養成所において、2年以上修業し、卒業した人。
2 歯科医師国家試験又は歯科医師国家試験予備試験を受けることができる人。
上記1~2に該当する人は歯科技工士国家試験の受験資格が得られます。
養成施設は?
指定学校または養成施設は県内にはありません。
修学資金は?
県が貸与する歯科技工士修学資金があります。ただし、希望者が多い場合は貸し付けできない場合があります。
1 対象者
次の各項目のすべてに該当する方
(1)歯科技工士法第14条第1号及び第2号の規定に基づき文部科学大臣が指定した学校又は厚生労働大臣が指定した養成所に在学している方
(2)卒業後、三重県内の指定就業機関において歯科技工士の業務に従事しようとする方
2 貸与額
月額36,000円。ただし、当該養成施設の修学年限に相当する月数を限度とします。
3 返還免除制度
養成施設を卒業した日から1年以内に免許を取得し、直ちに引き続き三重県内の指定就業機関において、5年間歯科技工の業務に従事した場合。
就職状況
主に歯科技工所、歯科診療所に就職することになりますが、経験を積んで歯科技工所の経営者として独立することも可能です。
お問い合わせ先
三重県医療保健部健康づくり課がん・健康対策班
TEL 059-224-2334
社会福祉士
どんな仕事?
社会福祉士(国家資格)とは、身体上若しくは精神上の障がいや環境の理由により日常生活を営むのに支障がある人の福祉に関する相談に応じたり、助言、指導その他の援助をする専門技術者のことです。
仕事の内容は、大きく相談業務と援助業務に分けることができます。
相談業務としては、
- 寝たきり老人、認知症高齢者等に対する介護の内容や体制(サービスの種類、供給主体等)及び環境条件(住居等)に関する相談等
- 高齢者の保健、医療、年金制度に関する相談、土地や金融資産に関する相談等
- 児童や障がい者に関する介護の内容、体制、環境条件に関する相談等
援助業務としては、
他の専門職による援助要否の判断や援助プログラムの策定、実施、評価、管理等を関係機関と連携のもとに行ったりすることです。
資格の取り方
社会福祉士になるためには、厚生労働大臣が行う社会福祉士試験に合格し、社会福祉士登録簿に登録されなければなりません。
国家試験受験資格を取得するには?
国民だれにでも広く開かれた形にするために、実務経験を前提に養成施設等を卒業しさえすれば、受験資格を与えることとされているため、全体で11の受験資格ルートが設けられています。
なお、高校卒業後実務経験なしに、最短期間で受験資格を得るためには、福祉系大学において厚生労働大臣の指定する社会福祉に関する科目(指定科目)を修めて卒業する必要があります。
また、一般大学でも、卒業後社会福祉士養成施設(1年課程)で修業すれば受験資格を得ることができます。
養成施設は?
県内には、受験資格を取得できる福祉系大学が3校あります。
就職状況
活躍できる分野としては、主に以下のものが挙げられます。
- 社会福祉施設(高齢者、障がい者、児童福祉施設等)
- 社会福祉協議会
- 福祉事務所などの行政機関
お問い合わせ先
三重県医療保健部長寿介護課施設サービス班
TEL 059-224-2235
介護福祉士
どんな仕事?
介護福祉士(国家資格)とは、身体上若しくは精神上の障がいや環境の理由により日常生活を営むのに支障がある人の入浴、排泄、食事、その他の介護を行ったり、本人や介護者に対して介護の指導を行う専門技術者のことです。
社会福祉施設などの介護職員や訪問介護事業所の訪問介護員(ホームヘルパー)として、他の専門職種の人達と連携し、寝たきりのお年寄りや重度の身体障がい者など、日常生活を営む上で支障のある人々に対して、身体の清潔を保ったり、入浴、食事、衣服の着脱等の直接的な介護や現に介護を行っている家族や介護を受けている本人に対して指導をしたりして、自立を助けるのが介護福祉士の仕事です。
資格の取り方
介護福祉士になるためには、介護福祉士国家試験に合格し、介護福祉士登録簿に登録されなければなりません。
国家試験受験資格を取得するには?
1.大学に入学することができる人(高校卒業者等)で、指定された養成施設等において2年以上介護福祉士として必要な知識及び技能を修得した人。なお、平成33年度末までに養成施設を卒業する場合、卒業後5年の間は試験を受験しなくても介護福祉士になることができます。(この間に試験に合格するか、5年間続けて介護等の業務に従事することで、5年経過後も介護福祉を継続することができます。)
2.大学又は専修学校等で指定されている社会福祉に関する科目を履修して卒業し、指定された養成施設等において1年以上介護福祉士として必要な知識及び技能を修得した人。
3.大学に入学することができる人(高校卒業者等)で、社会福祉士や保育士の養成施設等を卒業し、指定された養成施設等において1年以上介護福祉士として必要な知識及び技能を修得した人。
4.実務経験が3年以上あり、定められた研修を受講し修了した人。
5.高校の福祉学科等で定められた科目を履修し卒業した人。
6.経済連携協定(EPA)による介護福祉士候補者であって、実務経験が3年以上ある人。
養成施設は?
県内に養成校は8校あります。
就職状況
高齢者福祉施設(特別養護老人ホーム等)をはじめとする各種福祉施設の介護職員や訪問介護事業所の訪問介護員(ホームヘルパー)等が具体的な就職先となりますが、人口の高齢化や介護の社会化等からケアーワーカーに対する需要は高まる一方です。
特に、高い専門性を持った介護福祉士はなおさらで、福祉関係職種を希望する際には有利となるでしょう。
お問い合わせ先
三重県医療保健部長寿介護課施設サービス班
TEL 059-224-2235
保育士
ページを修正中です。
お問い合わせ先
三重県子ども・福祉部少子化対策課保育サービス・幼保連携班
TEL 059-224-2268
栄養士、管理栄養士
どんな仕事?
栄養士は、都道府県知事の免許を受け、栄養士の名称を用いて、給食の運営や栄養の指導に従事します。管理栄養士とは、厚生労働大臣の免許を受け、管理栄養士の名称を用いて、次の業務を行います。
- 傷病者に対する療養のための栄養指導、個人の状況・栄養状態等に応じた高度な専門知識及び技術を要する健康の保持増進のための栄養指導
- 特定多数人に対して継続的に食事を提供する施設における利用者の身体・栄養・利用状態等に応じた特別の配慮を必要とする給食管理
- 上記施設に対する、栄養改善上、必要な指導
資格の取り方
栄養士の資格を取るためには、大学に入学できる人(高校卒業者等)で、厚生労働大臣の指定認可を受けた養成施設(2~4年制)において必要な課程を履修して卒業した人が、都道府県知事に免許を申請します。
管理栄養士の資格を取るためには、下記の条件を満たす人が、管理栄養士国家試験に合格した後、厚生労働大臣に免許を申請します。
管理栄養士受験資格
- 修業年限が2年である栄養士養成施設を卒業して栄養士免許を受けた後、厚生労働省令で定める施設において3年以上栄養の指導に従事した者
- 修業年限が3年である栄養士養成施設を卒業して栄養士免許を受けた後、厚生労働省令で定める施設において2年以上栄養の指導に従事した者
- 修業年限が4年である栄養士養成施設を卒業して栄養士免許を受けた後、厚生労働省令で定める施設において1年以上栄養の指導に従事した者
- 修業年限が4年である管理栄養士養成施設を卒業して栄養士免許を受けた者
養成施設は?
県内に栄養士養成施設は3校あります、管理栄養士養成施設は1校あります。
就職状況
保健・医療・福祉系職場としては、病院、集団給食を実施している社会福祉施設、老人保健施設に就労し、栄養管理や給食業務にあたります。
また、保健所、市町村保健センター等の公的機関にも就労し、住民の栄養指導に活躍しています。
他にも、学校給食、外食産業の分野などに活躍の場は広がっています。
お問い合わせ先
三重県医療保健部健康づくり課がん・健康対策班
TEL 059-224-2294
介護支援専門員(ケアマネジャー)
どんな仕事?
介護を必要とする人に合った介護サービスの利用計画(ケアプラン)を作成したり、居宅サービス事業者や介護保険施設等との連絡調整を行うなど、介護支援サービス(ケアマネジメント)を担当する専門職です。
資格の取り方
介護支援専門員実務研修受講試験に合格後、介護支援専門員実務研修を修了し、介護支援専門員資格登録簿に登録されたうえで、介護支援専門員証の交付を受けることが必要です。
試験受験資格を取得するには?
保健・医療・福祉の分野で5年(かつ900日)以上の実務経験がある人は受験資格が得られます。
具体的には次のいずれかに該当する人です。
- 医師、歯科医師、薬剤師、保健師、助産師、看護師、准看護師、理学療法士、作業療法士、あん摩マッサージ指圧師、はり師、きゅう師、栄養士(管理栄養士を含む)、義肢装具士、言語聴覚士、歯科衛生士、視能訓練士、柔道整復師、社会福祉士、介護福祉士、精神保健福祉士であって、その業務にあった期間が通算して5年以上かつ900日以上従事している人
- 施設等に必置とされている相談援助業務に通算して5年以上かつ900日以上従事している人
実務研修とは?
介護支援専門員として必要な要介護認定や要支援認定、居宅サービス計画や施設計画サービスに関する専門的知識や技能を有するための研修で、試験に合格した人が受講します。
就職状況
特別養護老人ホーム、老人保健施設、介護療養型医療施設等の介護保険施設や居宅介護支援事業者等
お問い合わせ先
三重県医療保健部長寿介護課居宅サービス班
TEL 059-224-2262
E-mail chojus@pref.mie.jp