三重県男女共同参画審議会「知事への提言」(令和2年2月)
三重県男女共同参画審議会から知事に対し「男女共同参画の推進に関する提言」が4年ぶりに行われました。
日時・場所等
令和2年2月28日(金曜日)
10時から10時15分まで
三重県庁3階
プレゼンテーションルーム
三重県男女共同参画審議会
委員7名出席
小川会長から知事へ提言書を手交
提言の様子1 | 提言の様子2 | 集合写真 |
「男女共同参画の推進に関する提言」の概要
提言書は、3項目の提言および54項目の評価から構成されています。
提言
提言1 あらゆる分野への女性の参画拡大
社会の構造や情勢の急激な変化に対応するため、あらゆる分野で女性の参画を拡大し、多様な視点を反映することが求められる。国が定める「2020年までに指導的地位に占める女性の割合を少なくとも30%にする」という目標の達成にはほど遠い状況にあり、改善に向けた具体的な取組が必要である。
特に、女性活躍推進法の趣旨に基づく「働く場(企業)」、県民の生命と財産を守る「防災」、さらには「行政」の各分野において、知事のリーダーシップにより女性の参画を強力に推進していただきたい。
提言2 男性の意識と働き方の改革
あらゆる分野における女性の参画拡大には、男女共同参画社会への男性の理解を促進し、意識の変革・行動変容につなげなければならない。
特に、働く場においては、男性中心型労働慣行を見直し働き方改革を推進することに加え、育児・介護等に関する各種制度を活用しやすい職場風土やハラスメントのない職場環境づくりが必要不可欠であり、企業等の取組が進むよう支援を充実していただきたい。
提言3 誰もが安心して活躍できる環境の整備
一人ひとりが性別に関わらず、自立した個人としてその個性と能力を十分発揮するためには、安全安心に暮らせる環境の整備が必要不可欠である。
配偶者等からの暴力(DV)等は被害者の多くが女性であり、これは男女共同参画社会を実現する上で克服すべき重要な課題である。この克服に向けて被害者支援の体制を整備するとともに、加害者の更生支援も併せて検討する必要がある。
また、出産・育児や介護により男女がやむなく離職することのないよう、子育てや介護のサービスを実施主体の市町と連携し充実していただきたい。
評価
平成28年度から令和元年度に、三重県男女共同参画審議会が県関係各課に対しヒアリングするなどして取りまとめた各年度の「中間評価」を基に、前回提言(平成28年2月)以降の施策の進捗状況に対する総括的な評価を「第2次三重県男女共同参画基本計画(改定版)」の体系に従いとりまとめ、現状や今後検討すべき課題を整理したものです。
Ⅰ 職業生活における女性活躍の推進
Ⅰ-Ⅰ 雇用等における女性活躍の推進 11項目
Ⅰ-Ⅱ 農林水産業、商工業等に係る自営業における女性活躍の推進 7項目
Ⅰ-Ⅲ 仕事と子育て等の両立できる環境整備の推進 4項目
Ⅱ 男女共同参画を推進するための基盤の整備
Ⅱ-Ⅰ 政策・方針決定過程への男女共同参画の推進 4項目
Ⅱ-Ⅱ 男女共同参画に関する意識の普及と教育の推進 5項目
Ⅲ 男女が安心して暮らせる環境の実現
Ⅲ-Ⅰ 家庭・地域における男女共同参画の推進 5項目
Ⅲ-Ⅱ 生涯を通じた男女の健康と生活の支援 6項目
Ⅲ-Ⅲ 男女共同参画を阻害する暴力等への取組 6項目
計画の推進 6項目
提言書ダウンロード
男女共同参画の推進に関する提言(令和2年2月)全文 (PDFファイル:211KB) |