伊賀の野菜生産振興・露地野菜産地の育成強化
伊賀地域の野菜生産振興として、産地の育成強化、新規品目の特産化に向けた取り組みを行っています。産地の強化として、タマネギ、キャベツの機械化による産地規模の拡大、新規生産者の確保に取り組んでいます。また、アスパラガス、ナバナ、イチゴ、トマトなどの品目は、それぞれの部会活動の充実を図りながら、安全で安心な農産物生産の支援を行っています。また、ちぢみほうれんそうなど、新しい特産物づくりにも取り組んでいます。
中山間地域においては、獣害対策にも取り組みながら、新規作物の導入、地域活性化活動の支援を行っています。
青蓮寺開畑地区のタマネギ栽培
農事組合法人を中心に大規模な機械化栽培を行っています。平成17年には貯蔵・加工施設を導入して、皮むきタマネギとして食品加工業者へ販売をしています。
青蓮寺開畑における推進野菜の一つとして、地元農家へのタマネギ苗の斡旋、栽培講習会を行い、作付推進を図っています。
阿山・大山田でのキャベツ栽培
平成15年度より、転作水田におけるキャベツ栽培に取り組んでいます。平成17年にはJAが定植機を購入、生産者へ貸し出しを行い、新規生産者への作付推進、面積拡大を行っています。伊賀地域に適した作型、品種の検討を進め、反収の向上を図りながら、産地化を目指しています。
巡回指導
アスパラガス、ナバナ、ハウストマトなど各部会活動を通して、栽培講習会や現地指導を行っています。特に、安全・安心な農産物生産への意識向上を図っています。
また、イチゴ高設栽培など新しい技術導入の支援にも取り組んでいます。
新しい特産品づくり
低温下での栽培により糖度を増す「ちぢみほうれんそう」の栽培を平成16年から取り組んでいます。県内でも寒さが厳しい地域である伊賀の地域性を生かして、新しい特産品として期待しています。栽培講習会や省力技術の検討を行いながら、新規生産者の確保、栽培面積の拡大に取り組んでいます。
獣害対策による新規作物の取り組み
名張市長瀬地区では、中山間地域の遊休農地解消にむけ、獣害の少ない「まこもたけ」「花みょうが」の栽培に新しく取り組んでいます。新規作物のため、栽培方法や販路の開拓など、地域住民が中心となって意欲的に取り組む活性化の実現に向けた支援を行っています。