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平成20年09月09日

三重県戦争資料館

体験文集について

体験文集とは

体験文集は、三重県及び三重県戦後50年体験文集・発行委員会が広く県民から募集し、「21世紀への伝言-111人の三重のかたりべたち-」として、発行したものの中から前書及び111人の体験文を掲載しています。

〈三重県戦後50年体験文集〉
21世紀への伝言
-111人の三重のかたりべたち-

平成七年は、太平洋戦争が終結した昭和二十年から五十年目の節目にあたりました。三重県では、この記念すべき年に、改めて、戦争という非人間的行為がもたらした悲惨さ、残酷さを思い起こし、戦争を知らない世代の人達に語り継ぎ、今、享受している平和の尊さをともにかみしめあう機会としたく、体験文集の発行を企画いたしました。

先の大戦で、日本は「大東亜共栄圏」を旗印として、アジアの諸国に多大の犠牲と損失を与え、また、自国も二百万余の犠牲者を出し、国土も焦土と化してしまいました。しかし、終戦後、民主主義を学び、平和憲法のもとで、今日の経済大国へと発展してまいりました。本県もまた、各地で瓦礫(がれき)の中の苦しみを味わいながらも、立派に復興し、この五十年間に、大きく進歩発展を遂げてまいりました。そして、さらに、生活先進県・三重を目指して、豊かな県土づくりに取り組んでいるところであります。現在の繁栄は、これまでの県民の皆様の努力と、五十年にわたる日本の平和があってこその成果であります。

この節目にあたり、戦中・戦後のさまざまな体験を思い起こし、本県の戦後五十年の歩みを振り返ってみることは、大変意義のあることと思います。このため、三重県民の戦中・戦後の体験を記録して後世に残し、あわせて、平和への願いを新たにするため、広く県民の皆様から体験文を募集いたしました。この呼びかけに対し、予想をはるかに上回る六二〇編の応募をいただきました。中には、海外の県人会を通じて、アルゼンチン、ブラジルの方からも応募をいただきました。また、さまざまな思いのこもった写真等の貴重な資料三九四点も提供していただきました。

本来なら、全作品、全資料を文集に掲載すべきところでありますが、紙数の制約上、不本意ながら、111編の体験文と資料の一部を選び、三重県戦後五十年体験文集「二十一世紀への伝言-111人の三重のかたりべたち-」としてまとめ、発行させていただきました。体験文や写真をはじめとする貴重な資料をお寄せいただきました皆様に、改めて厚くお礼を申し上げます。残念ながら掲載できなかった皆様には、誠に申し訳なく深くお詫び申し上げます。なお、寄せられたすべての体験文や資料は、当時を語る貴重な資料として、永く保存をさせていただきます。

語られている体験は、戦争という異常な時代においてのことであり、とても考えられない、心痛む内容のものも含まれていますが、お許しを願い、掲載させていただきました。

また、体験文を掲載するにあたり、当時の時代背景の中で、やむを得ず、支配する側としての言葉が用いられているところがありますが、日本の支配を受けたアジアの国々などの皆様にとっては、許しがたい言葉であることを、私たちは深く心に刻まなければなりません。当時一般に使用されていた用語が、今回の体験文においても、意図的ではないにしても、随所に見受けられました。不適切と思われるような言葉は、できるだけ現在一般に用いられている言葉で表記するようにいたしました。

掲載された体験文は、ほぼ時系列により「出征・軍隊・戦地」「学徒動員」「外地で」「留守家族」「学校生活」「戦中のくらし」「空襲」「引揚げ・抑留」「戦後の耐乏生活」「復興・新教育・女性の活躍」「平和を願って」の十一の分野に分類いたしました。

最後になりましたが、この体験文集の発行に、ご協力、ご指導をいただきました方々に厚くお礼申し上げます。この文集が縁となり、日本の平和が末永く維持され、さらには、平和な地球が実現して、素晴らしい二十一世紀が開けてゆくことを願ってやみません。

付記

一、この体験文の募集期間は平成七年八月一日から九月三十日までとしました。
二、十一の分野と、そこに収めた作品は、できるだけ時系列に配列しましたが、最後の「平和を願って」は年齢順としました。複数の分野にわたっている作品はその中の主な内容によりました。
三、体験文は、できるだけ、原稿通りに掲載しました。ただし、先にふれました用語・表現は、本人の了解を得て、変更、または、注を付けました。
四、若い世代の方々に読んでいただきやすいように、本人の了解を得て、できるだけ、現代かなづかいに書換えさせていただきました。
五、使用されている漢字は、できるだけ常用漢字を使い、誤字と思われるものは訂正いたしました。

本ページに関する問い合わせ先

三重県 子ども・福祉部 地域福祉課 保護・援護班 〒514-8570 
津市広明町13番地(本庁2階)
電話番号:059-224-2286 
ファクス番号:059-224-3085 
メールアドレス:fukushi@pref.mie.lg.jp

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