当館について
このウェブサイトの目的
戦後生まれの方が大半を占める社会の中で、もう一度戦争や平和について考え、「戦争が悲惨なもの以外の何物でもなく、こうした悲しい歴史があって今の平和がある。」ということを次の世代の方々へ引き継いでいくことが、今の平和な日本を維持していくために必要です。
三重県内では、
- 満州事変 (昭和6 - 7年)
- 日中戦争 (昭和12 - 16年 )
- 太平洋戦争 (昭和16 - 20年)
により、多くの若者が主に歩兵第33連隊や歩兵第151連隊等に徴集され、戦地を転戦し、多くの命が失われました。
昭和13年以降、四日市、津、宇治山田(伊勢)方面に旧陸海軍関係の軍事基地や軍需工場が数多く建設されました。
また、昭和18年6月に学徒戦時動員体制が確立されてからは、紡績工場をはじめ、中学校などの建物も軍需工場となり、女性や学徒が軍事生産に動員されました。
空襲は、主に太平洋戦争末期の昭和20年6月以降に行われ、
桑名市街では
概ね90%が
四日市市街では
概ね50%が
津市街では
概ね70%が
焼け野原となりました。
私たちが暮らす三重県内でどのような出来事があったのか、戦争に関するどのようなものがあるのかを紹介することによって、戦争と人間とのかかわりをさまざまな角度から検証し、一人ひとりが平和の尊さを考えていただきたいと思い、三重県では下記の取り組みを行ってきました。
- 終戦50周年の平成7年度に、県民の皆様から体験文を募集し、「111人の三重の語り部たち 21世紀の伝言」という体験文集を刊行いたしました。
- 戦争を実際に体験した方が高齢となり、減少しているなか、平成14年度には体験者の方々に当時の悲惨な体験やご労苦をお聞きし、生の声を録音いたしました。
- 三重県が把握するの戦争に関する遺跡及びや関連書籍の一覧表を作成いたしました。
これらの資料等を、皆様が最も手軽にかつわかり易くご覧いただける方法であるウェブサイトとして公開し、もっと身近に「戦争の悲惨さ、平和の尊さ」を考えていただくことが、当ウェブサイトの一番の目的です。
どうぞごゆっくりご覧下さい。
補足
このインターネット資料館は、平成14・15年度に資料収集及び語り部の体験談の録音等を三重県遺族会に委託して創設したものです。
三重県遺族会においても、ウェブサイトや戦争に関する資料の展示室が開設されており、この資料館の語り部の体験談CD等を貸し出しできるようになりました。三重県遺族会のウェブサイトはhttp://www.za.ztv.ne.jp/mie-izokukai/heiwa.htmです。
なお、このウェブサイトについてのお問い合わせは、三重県遺族会〔津市広明町367番地 電話059(225)2073〕でも受け付けております。