年齢別人口調査結果(平成12年)
結果の概要
2 年齢構造
着実に進む高齢化
平成12年の人口を年齢3区分別にみると、年少人口(15歳未満)が283,081人、生産年齢人口(15~64歳)が1,222,594人、老年人口(65歳以上)が350,959人で、総人口に占める割合はそれぞれ15.2%、65.8%、18.9%となっている。
前回(平成7年)の国勢調査と比較すると、年少人口は20,564人(6.8%)の減少、生産年齢人口は17,834人(1.4%)の減少となったが、老年人口は53,830人(18.1%)の増加となった。
また、年齢3区分別人口割合の推移を第1回国勢調査の行われた大正9年からみると、年少人口割合は、昭和20年までは大きな変化がみられなかったが、昭和25年から低下傾向がみられ始め、平成2年には20%を切り、平成12年は15.2%と大正9年以来最低となった。
生産年齢人口割合は、昭和20年までは57%台で推移していたが、昭和25年からは上昇傾向となり、昭和45年にはそれまで最高の67.7%となった。その後、昭和60年までは66%台で推移し、平成2年に昭和45年を上回る68.0%となった後は低下傾向となり、平成12年には65.8%となった。
老年人口割合は、昭和25年まで6%前後で推移していたが、その後一貫して上昇傾向となり、平成12年には年少人口割合を上回る18.9%となった。また、5年前に比べ2.8ポイント上昇し、過去最高となった。(表2-1、図2)
表2‐1 年齢(3区分)別人口の推移 -(大正9年~平成12年)-
総 数 | 15歳未満(年少人口) | 15~64歳(生産年齢人口) | 65歳以上(老年人口) | ||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
(人) | 割合(%) | 割合(%) | 割合(%) | ||||
大正 9年 | 1,069,270 | 390,266 | 36.5 | 614,342 | 57.5 | 64,662 | 6.0 |
14年 | 1,107,692 | 403,430 | 36.4 | 636,271 | 57.4 | 67,991 | 6.1 |
昭和 5年 | 1,157,407 | 419,610 | 36.3 | 669,377 | 57.8 | 68,420 | 5.9 |
10年 | 1,174,595 | 435,680 | 37.1 | 670,277 | 57.1 | 68,638 | 5.8 |
15年 | 1,198,614 | 433,376 | 36.2 | 693,007 | 57.8 | 72,229 | 6.0 |
20年 | 1,394,286 | 507,777 | 36.4 | 803,772 | 57.6 | 82,737 | 5.9 |
25年 | 1,461,197 | 502,886 | 34.4 | 869,474 | 59.5 | 88,810 | 6.1 |
30年 | 1,485,582 | 474,787 | 32.0 | 911,774 | 61.4 | 99,017 | 6.7 |
35年 | 1,485,054 | 427,532 | 28.8 | 950,531 | 64.0 | 106,991 | 7.2 |
40年 | 1,514,467 | 375,217 | 24.8 | 1,019,994 | 67.4 | 119,256 | 7.9 |
45年 | 1,543,083 | 360,446 | 23.4 | 1,044,451 | 67.7 | 138,186 | 9.0 |
50年 | 1,626,002 | 385,615 | 23.7 | 1,080,115 | 66.4 | 160,166 | 9.9 |
55年 | 1,686,936 | 385,969 | 22.9 | 1,113,812 | 66.0 | 187,019 | 11.1 |
60年 | 1,747,311 | 371,893 | 21.3 | 1,164,508 | 66.6 | 210,815 | 12.1 |
平成 2年 | 1,792,514 | 330,251 | 18.4 | 1,218,368 | 68.0 | 243,358 | 13.6 |
7年 | 1,841,358 | 303,645 | 16.5 | 1,240,428 | 67.4 | 297,129 | 16.1 |
12年 | 1,857,339 | 283,081 | 15.2 | 1,222,594 | 65.8 | 350,959 | 18.9 |
注1)総数には、年齢不詳を含むため、各年齢区分の合計とは一致しない場合がある。 注2)割合は、小数点以下第2位を四捨五入のため、年齢3区分の合計は100とならない場合がある。 注3)昭和15年は、外国人を除く。 |
図3 人口ピラミッド
大正9年の人口ピラミッドはほぼ三角形に近い形をしているが、昭和35年のものは、第1次ベビーブーム後の出生児数の減少により三角形が崩れ始めている。平成12年のものは、第2次ベビーブーム以降一貫して出生児数が減少していることを反映し、すその方が次第に狭くなっていく形となっている。また、平成32年にはさらに子供が減少し、高齢者が増加するという予測になっている。(図3)
(注)平成32年の人口ピラミッドは、三重県統計情報データベース人口予測(出生率・社会移動率・社会移動数は既定値)による。
◎ 年齢構造 9地域別結果
年齢3区分別人口割合を9地域別にみると、年少人口割合は、鈴鹿・亀山(16.3%)桑名・員弁(15.9%)四日市(15.8%)の3地域が県平均(15.2%)を上回っており、伊賀地域は同率、他の5地域は県平均を下回っているが、特に尾鷲地域は13.1%と2.1ポイント県平均より低くなっている。
生産年齢人口割合は、鈴鹿・亀山(68.4%)、四日市(67.9%)、桑名・員弁(67.8%)、津・久居(66.1%)の4地域が県平均(65.8%)を上回っており、他の5地域は県平均を下回っているが、特に熊野地域は57.8%と8.0ポイント県平均より低くなっている。
老年人口割合は、鈴鹿・亀山(15.3%)、四日市(16.1%)、桑名・員弁(16.4%)の3地域が、県平均(18.9%)を下回っており、他の6地域では県平均を上回っているが、特に尾鷲(27.5%)、熊野(28.0%)の2地域ではそれぞれ8.6ポイント、9.1ポイント県平均より高くなっている。
(表2-2、図4-1、図4-2)
表2‐2 年齢(3区分)別人口 -9地域別(平成12年)-
総 数 | 15歳未満(年少人口) | 15~64歳(生産年齢人口) | 65歳以上(老年人口) | ||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
(人) | 割合(%) | 割合(%) | 割合(%) | ||||
三 重 県 | 1,857,339 | 283,081 | 15.2 | 1,222,594 | 65.8 | 350,959 | 18.9 |
桑名・員弁 | 213,963 | 33,966 | 15.9 | 144,964 | 67.8 | 34,988 | 16.4 |
四 日 市 | 358,572 | 56,766 | 15.8 | 243,631 | 67.9 | 57,745 | 16.1 |
鈴鹿・亀山 | 232,757 | 37,896 | 16.3 | 159,200 | 68.4 | 35,647 | 15.3 |
津・久居 | 304,405 | 44,573 | 14.6 | 201,142 | 66.1 | 58,660 | 19.3 |
松阪・紀勢 | 207,802 | 30,257 | 14.6 | 132,561 | 63.8 | 44,974 | 21.6 |
伊勢志摩 | 264,483 | 39,188 | 14.8 | 167,200 | 63.2 | 57,999 | 21.9 |
伊 賀 | 184,818 | 28,044 | 15.2 | 120,929 | 65.4 | 35,806 | 19.4 |
尾 鷲 | 45,045 | 5,917 | 13.1 | 26,683 | 59.2 | 12,404 | 27.5 |
熊 野 | 45,494 | 6,474 | 14.2 | 26,284 | 57.8 | 12,736 | 28.0 |
注1)総数には、年齢不詳を含むため、各年齢区分の合計とは一致しない場合がある。 注2)割合は、小数点以下第2位を四捨五入のため、年齢3区分の合計は100とならない場合がある。 注3)9地域の区分は下記のとおり 桑名・員弁地域… 桑名市、多度町、長島町、木曽岬町、北勢町、員弁町、大安町、東員町、藤原町 四日市地域… 四日市市、菰野町、楠町、朝日町、川越町 鈴鹿・亀山地域… 鈴鹿市、亀山市、関町 津・久居地域… 津市、久居市、河芸町、芸濃町、美里村、安濃町、香良洲町、一志町、白山町、嬉野町、美杉村 松阪・紀勢地域… 松阪市、三雲町、飯南町、飯高町、多気町、明和町、大台町、勢和村、宮川村、大宮町、紀勢町、大内山村 伊勢志摩地域… 伊勢市、鳥羽市、玉城町、二見町、小俣町、南勢町、南島町、御薗村、度会町、浜島町、大王町、志摩町、阿児町、磯部町 伊賀地域… 上野市、名張市、伊賀町、島ヶ原村、阿山町、大山田村、青山町 尾鷲地域… 尾鷲市、紀伊長島町、海山町 熊野地域… 熊野市、御浜町、紀宝町、紀和町、鵜殿村 |