知事定例会見録
令和7年3月26日
於:プレゼンテーションルーム
発表項目等
質疑項目
- 発表項目等に関する質疑
- 人事異動
- 上げ馬神事不起訴事案
- みえ半導体ネットワークの総会
発表項目等
(知事)私の方からは、今日は2点お話をさせていただきます。1点目は、毎年実施をしていますけども、4月18日の県民の日の関連のイベントです。今年は、来年度ということになりますが、令和7年の県民の日につきましては、4月の26日、これもともと4月18日の県民の日に一番近い週末でということでありますが、今年は4月26日。三重県総合文化センター、県文もしくは総文と略称されています、ここで実施をいたします。今年は、令和8年が三重県の誕生150周年ということを記念しましたキックオフイベントと位置づけておりまして、「みえの みらいは みんなが主役」ということで、それがキャッチフレーズでありますが、それをテーマにして、子どもたちが三重県の魅力を知る、楽しむ、学ぶことができる内容で実施をするということであります。イベント概要ですけども、お手元の資料にありますが、ここにもございますが、三重ジュニア管弦楽団が演奏を披露する、NHKの体操のお兄さんでありました小林よしひささんと私が三重県の魅力、子ども施策についてお話をする、トークショーをすると、それから、そのままよしお兄さんがクイズとか体操ステージをやっていただけるということです。それから、11月には豊かな海づくり大会を三重県で開かれます。また、この4月からは万博が大阪で開催をされる、その開催のPRもしますし、それからレセプションルームがあるんですけど、そこで最新デジタルツールの体験もやるということであります。そして子どもさん方に楽しんでいただきたいと思いますが、ミジュマルとの撮影会もありますので、ぜひ来ていただければというふうに思っているところであります。お子さん方もミジュマルの撮影会、あるいはデジタルツールを楽しんでいただくということで、たくさんの方にお出でいただきたいというふうに思っています。1点目は以上です。
2点目、万博が開催されるということで、前回、しばらく前ですね、近鉄さんが企画きっぷを発表されるという話をさせていただきました。今回はJRさんの企画きっぷです。万博は多くの方に万博の会場、関西パビリオンの三重ブースを見ていただいて、できたらその足で違う日でもいいんですけど、三重県にお出でいただきたいということを申し上げましたが、来ていただきやすくなる企画きっぷ、JR西さんに発売をしていただきます。ICOCAを使っていただいて、「(ICOCAでGO!)『お茶と忍びの里まるごと満喫パス』」というので発表いただくと、これはアプリで購入することができると、KANSAI MaaSというのをJR西さんが出しておられるんですけど、そこで購入していただくことができます。4月1日から発売をされるということで、10月31日まで、ちょうど万博期間に入りますけど、発売をしていただきます。利用期間も同じでございます。簡単に言うと、1日乗車券プラスいろんな入館券なんかも付いているということで、価格は4,000円で発売をしていただくということでございます。どういうところに行っていただけるかというと、管内、JR西さんの関西線。例えば大阪、京都、奈良、滋賀、兵庫ここから、伊賀、亀山、関までですけれど、そこのフリー乗車券が付いています。そして伊賀流忍者博物館の入館券、これも付いています。そして、例えばお茶の京都みなみやましろ村500円分のお買い物券も付いています。これは月ヶ瀬口駅なんですけどね。そういったところに行っていただいて、例えば伊賀流忍者博物館、これは入館料1,000円なんです。手裏剣の体験、これ300円、1,300円。往復運賃で4,570円ですから、1,300円足しますと5,870円になりますが、それを4,000円で楽しめるということでございます。それ以外にも、きっぷをご購入いただいた方には、三重県の特産品のキャンドル、カメヤマローソクさんのキャンドルをプレゼントすると、これは亀山市観光協会に来ていただいてアプリを見せていただくということになると思いますが、そうすると、素敵なカメヤマローソクさんのキャンドルをお渡しするということでございます。この地域は歴史とか文化、和菓子とか、非常に三重県の魅力が詰まったところでございますので、多くの方にお出でいただければというふうに思います。この時期、お花もきれいに咲いておりますので、4月から皆さんにお出でいただいて、何度もこのきっぷを買っていただいてお出でいただくのがいいんじゃないかなというふうに思っております。私から以上2点でございます。
発表項目等に関する質疑
○関西方面からの誘客・関西本線の利用促進に向けた「企画きっぷ」の発売について(報告)
(記者)この企画きっぷですけれども、伊賀に関しては伊賀流忍者博物館の入館券ということですけど、亀山に関してはろうそくがもらえるということなんですか。
(知事)ろうそくをお渡しをいたしますということですね。
(記者)ろうそくってキャンドル、1本。
(知事)キャンドルです。ガラスに入っているようなやつですね。これですね、こういうデコレーションキャンドルっていうんですかね。おしゃれなキャンドルです。あとちょっと言うのを忘れましたけど、信楽高原鐵道の往復乗車券もついております。伊賀鉄道もそうです。ここに書いてあります、伊賀鉄道の往復、信楽高原鐵道の1往復もついていると。
その他項目に関する質疑
○人事異動
(記者)発表された人事1,421人、前年と同規模ということですけど、特にどういう点に注力して人員配置されたか、人事の方針、考えなどあれば。
(知事)まず人事ですので、あんまりこう長いことおられるということは避けないといけないんですけど、同じ部署ばっかり、なるべく回らんようにということで、いろんなところを経験してもらうということですね。特に管理部門、それから取りまとめ部門であります総務、それから政策企画は、ともすると同じ人をずっと置いておくということもありますけど、私もそういう組織におりましたが、それはあまりよくないので、特に若いうちは、課長前後あるいは課長より前、あるいは課長になってしばらく、そういう時はいろんなところを経験するのは大事ですので、そういうことをやってもらいたいということで、そこに配慮をしてもらっている。私もお願いしましたが、そういう人事になっているかと思います。
(記者)若手職員を中心にできるだけいろいろ経験してもらう。
(知事)いろんなところを経験してもらう。
(記者)一方で、部長級で考えますと10人ということで、いささか少ないというか、前年から前々年に比べると、比較的小規模なのかなという思いもありまして。
(知事)それはタイミング的なものもあるということですね。
(記者)お二人が特例任用ということで、役職定年ということではなく、引き続き任用されるということですけど。
(知事)役職定年の例外ということですね。規定はありますんで、それを適用してということです。引き続き県のためにその役職で力を振るっていただきたいということです。
(記者)特例任用の部長以外でも、部長級ですと留任は多く見当たりますけども、これ踏み込んだ話、例えば改選後に選挙後であったりとか改めて人事に着手する予定などはあったりしますか。
(知事)選挙の後の話ですか。それはその時の知事に聞いていただくのがよろしいんじゃないかと思います。
(記者)今の関連なんですけど、特例任用で留任された方がお二人いらっしゃるかと思うんですけど、その狙いについてもう一度伺ってよろしいでしょうか。
(知事)役職定年が通常60で役職定年なんですけど、これは条例の規定で役職定年は例外というのも認められておりまして、お二人は危機管理統括監と政策企画部長のことを指しておられると思います。お二人とも知見を有しておる方々でありますので、その知見を引き続き県庁で県民のために使っていただきたいということで、役職定年の例外という措置にさせていただいたところです。
(記者)さっきの記者の質問と少し重なるかもしれませんけども、知事選が控えているということもあって、小規模な異動になっているのではという見方もあるかと思いますが、そのへんはいかがでしょう。
(知事)関係ないですね。知事選はどっちかというと政務ですので、公務は公務です。人事は公務の話ですので、それとは全く関係ないですね。
(記者)それと、最初のご発言の中で総務とか政策企画が同じ人をずっとというのはあまりよくないということで、積極的に異動ということですけど、どれくらい、何割ぐらいとかって、今言えますか。
(知事)特にないですけれども、ずっと例えば総務、政策企画の課長、ずっとそこにいるということがないようにということはお願いをしてまして、課長級以上を見てますけど、そんなことはないと思います。たまたま引き続きという人がいるかもしれませんけどね。これは組織を運営していくとお分かりになると思うんですけれども、ずっと総務とかずっと政策企画にいて、それで担当現場の部長になる、副部長になるっていうと、なかなか経験をやっぱり積んでないと難しいところがあるということで、皆さんの組織でも同じだと思いますので、お分かりになっていただけるかと思います。そういうことがなるべくないようにということでやっているというものですね。
(記者)予算の時に発表があったことでもあるんですけれど、改めて伺いたいと思いまして、新しく明日の県庁創設チーム、ジェンダーギャップ解消のチームを設けるということで、このあたりの狙いを改めて伺ってもよろしいでしょうか。
(知事)まずジェンダーギャップの方については、三重県は経済面ですけれども、ジェンダーギャップが全国46位ということで低迷をしております。先週もジェンダーギャップを検討するための民間の方にもお出でをいただき、そして有識者の方にもお出でいただき、議論を始めたところではありますけど、県庁の中、県庁は比較的ジェンダーギャップは少ないとは思いますけれども、まだそれでもあると思います。先ず隗より始めよということで、県庁の中のジェンダーギャップ、どこにあるのか、それをどうやれば解消できるのか、女性の意見も合わせて男性の意見も聞きたいと思っていますけれども、そういうチームを発足させて議論をしてもらいたいということを私の方からお願いをしたものです。それから、明日の県庁、これはどこの公務員もそうですけど、なかなか志望する人が減ってきていると。せっかく公務員になられても若くして辞めていく人もいる。これは世の中の流れなので仕方がない部分はあるのかもしれませんけれども、変えていかなきゃいけない部分もあるはずだということで、それについても議論を若い人に入ってもらって議論していただいて、どんなお考えを持っているのか。これ、ジェネレーションによって全然違いますから。我々の考えと30代の人の考えも違うし、20代の人の考えは、また30代の人とも違うということでよくご議論をしていただいて、働きやすい県庁を作っていきたいというふうに思っております。そのためのチームを作ろうということですね。
(記者)ジェンダーギャップに関連してなんですけど、今回女性の管理職割合を増やしたというところで、そのあたりも思いはあるんでしょうか。
(知事)女性職員の管理職の登用は16.9パーセント、令和6年度が15.6パーセントです。ちなみに令和7年4月の目標が16パーセントでしたので、目標は達成をしておりますし、女性登用というのはやっぱり積極的にやっていく必要があるだろうなというふうには思っております。
○上げ馬神事不起訴事案
(記者)桑名の多度大社の上げ馬神事のことでお願いします。昨日付で動物愛護法違反の容疑で書類送検されてた12人が嫌疑不十分と被疑者死亡ということで、不起訴処分ということになりましたけれども、動物愛護を所管する県の知事としてお受け止めをお願いします。
(知事)不起訴処分は、これは司法の世界の話なので、行政の方から何かコメントするということは控えたいと思っております。動物愛護がこれ必要なのは当然の話でありまして、令和5年の時の会見でも申し上げましたけれど、殺処分の件数が、これはちょっと多いんじゃないでしょうかって私申し上げたと思います。それも受けて、地元で協議をしていただいて、今の神事のやり方に変えていただいたということですので、それは今後も我々はしっかりと見ていくというのは続けたいと思っておりますけれども、一定の改善をしていただいたというふうには考えておるところです。質問いただいた不起訴処分については、先ほど申し上げたとおりです。
(記者)はい、特にコメントはされないと。
(知事)そうですね、これは司法の世界ですので。
○みえ半導体ネットワークの総会
(記者)別件なんですけれども、半導体産業に関してなんですけれども、一昨日のみえ半導体ネットワークで、来年の3月、この時期に半導体産業振興方針(仮称)を策定するといったお話があったと思うんですけど、改めてこの狙いを教えていただければ。
(知事)三重県、ものづくりの県でありますけれども、主なものということで言うと、自動車が多いんですね。部品産業もあります。ですけど、これからは半導体が、日本の産業構造の大きな一角を占めてくるというふうに思います。三重県は日本で五つある半導体の振興地域にも指定をされています。今まで以上に半導体には、日本もそれから三重県も力を注いでいく必要があるというふうに思っていますし、国もそういう方向で動いてくれていますので、ネットワークは令和5年に立ち上げました。先日、月曜日、今年の会議をやらせていただきましたけれども、三重県の方向は変わっておりません。さらに、それを加速するために、来年度ですからもう4月からですけれども、そういう方針を定めるべく議論を重ねていきたいというふうに考えているところであります。
(記者)他どうですか。じゃあ第二県政さん、お願いします。
○人事異動
(記者)知事定例会見より大事な公務があるということで今日も15分カットなので、手短に人事だけお聞きしますけど、先ほど知事が言われた、特に若手中心のところの人事をいろんな経験させたいということなんですけど、ただ、ちょっとさっき出てましたけど、部長級に関しては留任が多くて、ある意味人事の停滞的なところもあるじゃないですか。少なくとも知事は否定されましたけど、実際にはやっぱり知事選絡みの話はないんですか。
(知事)ないですね。知事選で県庁の人事を左右するのは良くないと思いますね。
(記者)でも、政策企画部長と危機管理統括監、ここを知見というふうにおっしゃいましたけど、それも新しく次長から上げて、新しい人たちにやらすという手もあったと思うんですけど、そこは残されてるんですよね。
(知事)個別の人事についてどうこうっていうのはあれですけど、例えば防災対策部長、今回異動することになりますが、そういう意味ではその危機管理統括監は残して、災害がいつ来ても対応できるようにという思いはありますね。ただ、個別の人事というのは、あまりここで申し上げるのが適当ではないと思いますが。
(記者)じゃあ、答えていただける範囲でいいですけど、例えば防災対策部長の楠田さんが去年1年初めて部長をやられて、その前に副部長をやられてましたけど、それなりに成果を。
(知事)出しましたね。
(記者)外から見たら、あると思うんですね。
(知事)いや、ありますよ。
(記者)楠田さんがいろいろ能登とか入られてやられた部分で、石川県とか輪島市とかそういうところからも感謝されたりとか、議会答弁とか委員会答弁聞いててもそれなりにそつなくて、むしろ踏み込んだ答弁をされてて楠田さんが。それなのに1年で代わるっていうのは、さっき知事がおっしゃったいろんなことを経験させたいと。確か、楠田さん、57歳ですけど、そういう意味合いが強いんですか。
(知事)いろんなことを経験させたいというのは、年齢的な部分も実はありまして、課長前後ってのはそれはそうなんですけれども、一定の年齢を超えて一定の役職以上になると、その人の持っている能力を見ながら適切なところで使っていくというのが重要ですね。部長とか副部長になると、かつてやったところ、あるいは同じところをやるというのもこれはあります。ある一定の役職から変わってくるんですけども、組織で動いてると皆さんよくお分かりだと思います。大きな、例えばテレビ局でも新聞社でもそういうふうにやられると思うんですけれどもね。なので、そういうのに配慮しながらやるということであります。個別の人の人事について言うと、各部長さん、皆さん能力をお持ちでいらっしゃいますので、その能力を見ながら、今、例えば異動する場合、異動先の部局で大きな課題があった時に、その課題に対応できる人を持っていくということもありますね。
(記者)今回の、だから楠田さんのは、課題対応型っていうことですか。
(知事)個別の人事については全て適材適所ですので、そういうこともあり得るということは申し上げておきます。
(記者)本人がちらっと落ち込んでいるということをまた聞きしたんで。
(知事)そうですか。
(記者)それだけの理由説明をちゃんと本人にしてあげてるのかなという。
(知事)落ち込んではいないんじゃないですかね。私も内示をしますけれども、様子を見ておりますので、人事っていうのは私も経験がありますけど、一喜一憂するもんですよ。だけど、一喜一憂しなくていいんです。長い人生ですから。しっかりと頑張れば県民は見ててくれます。
(記者)任命権者の知事のお立場からはそうですけど。それを受ける者としてはなかなかそうはいかないじゃないですか。
(知事)そんなもんですよ。皆さんもご経験あると思いますけど、人事ってそんなもんです。しっかりとやっていけばいいです。
(記者)観光部の次長が国に戻られるんですけど、後ポストはどういうふうに。
(知事)まだ決まってないですね。
(記者)また国交省からもらうとか、もらわないとか。
(知事)まだ決めてないですね。
(記者)あるかもしれないけど、国人事が7月ぐらいですから。
(知事)まだ決まってないですね。
(記者)以上です。
(記者)他どうですか。大丈夫ですか。ありがとうございました。
(知事)ありがとうございました。
了