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令和06年10月15日

知事定例記者会見

知事定例会見録

令和6年10月10日
於:プレゼンテーションルーム

発表項目等 

質疑項目

  • 発表項目等に関する質疑
  • 第50回衆議院議員総選挙
  • 三重県議会定例会一般質問
  • 商工会のあり方
  • NHK津放送局の移転
  • 公益通報制度
  • いちみ会東紀州女性の会

発表項目等

(知事)今日は私の方から3件お話を申し上げます。一つは万博の関係です。今まで、万博に関して、三重県は六つの特集テーマがありますと、こう申し上げてきたところでありまして、「熊野古道」「常若」「自然」「歴史・文化」「産業」「食」ということなんですけれども、今まで「常若」、そして「自然」ということで展示物を紹介をしてきましたけど、今回「歴史・文化」ということで、桑名にあります神社、桑名宗社というところにあります、「宝刀 村正」、これを展示をいたしますということを発表させていただきます。これは県の指定文化財が607ありまして、そのうち美術工芸品が319ある、そのうちの一つであります。これは室町時代に作られた日本刀ということでありまして、「村正」というのは4代が有名なそうなんですが、それはそのうちでも有名な、特に高い評価を得ております2代目の作られた刀だということだそうでございます。第二次大戦中に手入れが十分できないということで漆が塗られていたらしいんですね。今回、その漆を研いで、それを外して展示をするということですが、刀本来の姿が見ていただけるということになると思います。日本の方もそうですけど、外国の方も、この展示を見ていただいて、できればまた三重県にも来ていただきたいなというふうに思っています。今回の展示をしますのは、その桑名の神社にある二振りのうちの一振り、これを展示をするということでございました。長さが約76センチメートルある、割と大ぶりの刀ということでございますんで、もう一つは、桑名の神社で展示をするということのようでございますので、ぜひその一振りも見に来ていただきたいなというふうに思います。この後、神社の宮司さまがおいでになられまして、宮司さまからぶら下がりという形で質問していただく機会を設けたいというふうに思っております。これが1点目です。
 
2点目ですけれども、2点目は中身が二つありまして、一つはふるさと納税の関係です。もう一つはグリーンボンドの関係で、この二つを2点目としてご説明を申し上げます。1点目は三重県、市町ではなくて三重県のふるさと納税の関係です。返礼品に新しいものを導入しようということでございまして、10月の15日からでありますけれども、「みえの食セレクション」というのは平成24年からございまして、それが全体で177(正しくは、「175」。)選ばれておりますが、そのうち事業者の方にご協力を得られるもの、また市町としても県として扱って構わないというふうにおっしゃっておられるもので、全部で41ございまして、この41を返礼品として出させていただきたいというのが一つ。もう一つは、東京にあります三重テラス、ここのレストランのコースチケットっていうんですかね、1万2,000円の税込みのコースと2万4,000円のコース、これを返礼品としてお出ししようと思っています。ですから、東京だけではないです、近くの神奈川とか埼玉の方も行けると思いますし、千葉の方も行けると思いますけれども、関東の方だけではなくて、また三重テラス食べたいわっていう日本全国の方でもいいんですけど、その方に返礼品としてお出しをしようと思って、それが10月15日からということであります。それが2点目の1点目です。2点目の2点目でございますけど、令和4年から発行しています個人向けのグリーンボンドです。法人向けは前回発行をしたということを申し上げたと思いますが、今回、個人向けのグリーンボンドを発行するということでございます。令和4年から数えますと今回で3回目ということになります。10月10日から、今日から30日までということでございまして、購入単位は1万円からでございまして、1,000万まで購入可能でございます。発行額が10億円分、令和4年、令和5年が5億円でしたので、かなり好評でございますので、今回倍にしまして10億円ということで発行させていただきたいと思っております。利率ですが、1.008というので国債のイールドの利率を元にしてはじいておりますけれども、県債の通常の利率が1.028ですから、スプレッドが0.02あります。ということで、県債の通常の利率よりも低い利率でございますが、グリーン化、カーボンニュートラルなどにご賛同いただける方にご購入いただきたいということを考えております。ちょっと利率は低いですけれども、いつも応募がたくさんしていただきまして、去年も購入していただいておるものでございます。ぜひ三重県の取組に関心を持っていただきたいというふうに思っておりまして、多くの方にご応募をいただければありがたいというふうに思います。使い道は例年と同様でございますけれども、例えばEV車の購入でございますとか、LEDの電灯でありますとか、あるいは藻場の造成にかかる費用だとか、あるいは海岸保全に関することということでございます。あるいは砂防えん堤というものに使わせていただきたいと思っております。これは昨年、一昨年と同様でございます。以上が2点目です。
 
3点目は日本版ライドシェアの関係でありますけど、志摩で7月から2カ月間やりましたが、今回、伊勢でやるということでございまして、時期的には12月の5日から3月1日まで、年末年始の時期を挟んでおります。期間中の木・金・土ですが、年末年始の追加も今検討しているところでございますので、お客さんがたくさん来られる時期には、このライドシェアを実行しようということでございまして、木・金・土の夜、タクシーがなかなかつかまらへんと、こういう話がありますので、このタクシーがつかまるように、夜乗っていただきやすくなるようにということで、一応、台数は去年調査をしましたので、その調査結果に基づいて、木・金・土の台数が決まっているということです。これで様子を見て、また恒常化するということであれば、台数についてもまた変更がかかってくる可能性はあるということであります。ドライバーは、日本版ライドシェアはご存じのとおり、二種免許を持っていなくても大丈夫ということであります。アプリで予約をする、誰でも使えるということで、志摩との違いは、志摩は主として観光地型ということですけど、夜、地元の人もなかなかタクシーつかまらんって話があって、志摩でももちろん地元の人も使っていただけたんですけども、伊勢はより地元の人が使える、台数も多いですし、ということになるのではないかなというふうに思っております。県も事業費の2分の1を市に対して補助をするということになってございます。ちなみに志摩ですけれども、2カ月間やりまして、私も全国のハイヤー・タクシー協会の会長からメールもいただきましたけれど、非常に出足もよくて好評であったということを会長自身もおっしゃっておられますけど、私もそういう話を聞いております。期間中、7月から2カ月間ですけど、タクシーの利用も増えたということでありまして、それに加えて、その志摩のライドシェアも増えているということですから、相乗効果もあったのではないかなというふうには思っておりますけど、今ちょっと分析もしておりますので、分析が整いましたら、またお出しをしたいというふうに思っております。私から以上です。
 
発表項目等に関する質疑
 
大阪・関西万博関西パビリオン三重県ブースにおける期間限定展示(第3弾)について(発表)
(記者)万博の特別展示です。これまた改めて聞きますけど、この「村正」を展示するに至ったこう経緯、県の方からやはりご提案されたんでしょうか。
(知事)そうですね、「歴史・文化」ということで、外国の方にも非常に人気が高いと。かつ日本の方も、刀剣ファンの方増えておられるという、ゲームもあったりするので、ファンも非常に増えているということもお伺いをしていまして、桑名宗社さんに、「村正」をお持ちになっているというお話もお伺いしていましたので、私どもの方からお話をさせていただいて、ご快諾をいただいたというもので、非常にこれは桑名宗社さんに感謝をしているところでございます。
 
(記者)展示される「村正」なんですけど、漆をとって研いで展示する。
(知事)というふうに聞いております。はい。
 
(記者)また後でいらっしゃっているということですから詳細は。
(知事)そうですね。宮司さんにまた聞いていただければ。何か保護のために漆塗られたみたいですけど。
 
(記者)その状態では各地で展示されているんですかね、これまでも。
(知事)今までですか、どうですか。
 
(記者)何が初めてとか、どういう点で珍しいとか。
(知事)漆をとって展示させていただくのは戦後初めてということですね。
(雇用経済部)初めてです。
(知事)ぜひ「村正」の本来の姿を見ていただきたいというところでございます。
 
(記者)改めてお尋ねしますけど、刀剣ファンも増えたり、外国でも人気高いということですけど、この展示でもってどのような方に来ていただいて、どうつなげたいか、そこの意気込みをちょっともう一度。
(知事)この「村正」は桑名宗社さん、あと一振り持っておられるんですよね。ですので、一振りを展示しますが、あと一振りは三重県に来ていただいて見ていただく必要があります。ぜひご興味を持っていただいた方ですね。その後、三重県に来ていただいて見ていただきたいと思いますし、桑名は桑名宗社さんも非常に有名なといいますか、石取祭なんかやっていただいているところでございますので、お参りもいただきたいと思いますけど、それ以外にも六華苑とか見ていただけるものがようけありますし、はまぐりも食べていただきたいと思います。七里の渡しもありますので、ぜひそういった歴史的な部分をこの刀をきっかけに桑名に来ていただいて見ていただきたいと思います。桑名だけではなしに、もうご案内のとおりですが、三重県いいとこたくさんありますので、忍者もあるし、伊勢神宮もあるし、ようけええとこ来て見て回ってもらいたいなと、おいしいもの食べてもらいたいなとは思います。
 
(記者)特別展示はこれまで3点が発表されましたかね。
(知事)そうですね、はい。「自由の鐘」の真珠と、それから神宮の「鰹木」と。これ3点目ですね。
 
(記者)それとあと残りは。
(知事)あと三つですね。
 
(記者)3点ありますか。
(知事)「熊野古道」と「産業」と「食」ですね。
 
(記者)いつごろまでどんなペースでこれ展示する。毎回のように定例会見で聞いているような気がしますけど。
(知事)順次発表していくということで、今検討しているものもございまして、決まり次第発表させていただきたいと思っております。
 
多様な財源確保に資する取組の推進について(発表)
(記者)ふるさと納税の関係ですけど、そもそも今回の返礼品以外で三重県の方で返礼品にしているものは。
(知事)今回。
 
(記者)これ以前ですね。
(知事)以前ですね。美術館の入場券とか博物館の入場券をやっていましたね。
 
(記者)その二つ。
(知事)他にもありましたっけ。
(総務部)あと斎宮歴史博物館の入場券でございます。
(知事)その三つですね。
 
(記者)これまでも理由があって、まあそういったものに返礼品を絞っていたと思うんですけど。
(知事)理由があってというか、市町がふるさと納税で出しておられる返礼品を県が奪うというのはおかしな話なんで。ですけど、市町が別に県として返礼品で使ってもええよみたいな話があれば、それを使ってもいいですよねという話が、中で検討してるところでそういう話が出まして、市町に聞いてみようかと。聞いてみたら、別にいいですよというのもありましたし、事業者さんもぜひ県の返礼品にして宣伝してほしいというところもありましたので、今回41っちゅうことになったんですけどね。
 
(記者)おおむね寄附金の目標金額というのは。
(知事)特段それは定めてないと思います。定めている。
(総務部)寄附金の目標としては定めてございません。
(知事)ですよね。すいません、ちょっと意気込んでおられたんで定めているのかと思いましたが、それは特にありません。多くの方に寄附金をいただければありがたい話でございます。三重テラスもありますので。
 
(記者)グリーンボンドですけど、目標を倍にして10億にしたと。そもそもなんですけど、これグリーンボンドとはいえども県債という扱いになるんですかね、財政上は。
(知事)そうですね。
 
(記者)県財政の趣旨としては、先日も予算調製方針でもおっしゃっておられましたけど、やはり社会保障関係費とかですね、これから増えるという中にあって、県債について、例えばこれを増やした分、他の県債はその分抑制するとか、何らかのそういった指針というか。
(知事)県債全体は野放図に発行するというものではないですけど、全体の発行額というのを明確に決めているわけではないですかね。
(総務部)その年その年の状況に合わせて。
(知事)そうですね、状況を見ながら必要な資金額があって、財政需要を見ながら発行を決めておりますので、これを出したからといって他の分を抑制するというわけではないですが、これは使途が決まってますんで。それから、県債発行対象っていうのはやっぱり決まっていますので、何にでも充てられるというわけではありませんので、これも先ほど申し上げたように、どれだけでも出せるというものではないというのも事実ですね。
 
(記者)グリーンボンドですけど、今回利率が低めだということですけど、それは今後の政策金利が上がることを念頭に置かれて倍にした、そういう側面もあるんですか。
(知事)それはそうではないんですが。利率が低めというのは一般の県債に比べると低いということではありますけど、過去の発行しているグリーンボンドの金利で見てみますと、それは当然金利も上がってますんで、上昇局面にありますので、それよりは高いですね。令和4年が0.439。令和5年が0.870って出てますんで、それよりは高い金利になっています。で、通常こういうそのテーマ毎の債券発行するときには、一般的な県債よりも金利が少し低めになるということです。発行した当初の令和4年は確か同率だったと思いますけどね。何かあります。
(総務部)はい。今回倍に増額させていただいているというところは、昨年度募集期間が10月10日から27日でありますところ、10月20日で完売をしたというところで、こういった需要の高さも期待して、今回倍額にしたという背景です。
(知事)結構旺盛な購入需要がありましたんで、それもありましたので、数を増やした、倍にしたということですね。
 
(記者)主な買い手は誰が買ったと考えられるんですか。
(知事)個人の方ですからね。
 
(記者)県内なのか。
(知事)県内ではないかと思いますけど、何かというのは分かってます。主として県内の方じゃないですかね。
(総務部)わからないです。
(知事)わからないです。あまり憶測で物を言ってはいけませんけど、はい。
 
伊勢市「日本版ライドシェア」実証事業について(報告)
(記者)これ予算としては県が2分の1負担ということですけど、トータルの予算としては。
(知事)市の事業費で500万円と聞いていますので、うち県の補助金は250万円、市が250万、県が250万と、こういうことですね。
 
(記者)県が250万。
(知事)そうです。
 
(記者)志摩だったら確かタクシーの余剰車両使ってたと思うんですけど、これは。
(知事)これはまだこれから事業者さんもこれから決まっていきますので、余剰車両を使うこともあるかもしれませんし、持ち込み車両になるか、これからの検討ということでよろしいか。
 
(記者)事業者ってちなみにこれから決めるっていうことだと思うんですけど。
(知事)そうですね、まだ確定していませんね。
 
(記者)事業者、今のところどれくらいになりそうですか。
(知事)まだ確定をしていないんですけども、近鉄タクシーさんとか安全タクシーさんとかね、おいでになられて、それから保有されている台数が少ない事業者さんもおいでになる、そういった方々も場合によって入っていただくということもあるかもしれませんね。
 
(記者)あと、志摩だと毎日やってたと思うんですけれども、今回は木、金、土というのは。
(知事)志摩は、毎日やってました。木、金、土にしたのは、需要を見てということですね。
 
(記者)基本は需要に対して供給を合わせていくと。
(知事)そうですね。
 
(記者)志摩の時には、観光地では日本で初めてみたいな。
(知事)初めて、そうですね。石垣とか軽井沢とほぼ同じ時期だったので、同率の1位というか。
 
(記者)今回伊勢でやるにあたって、全国的な特色といいますか、何か特徴というのがありますか。
(知事)三重県では第二弾ということになりますけれども、年末年始を挟むというところが大きいのと、それから時期が志摩2カ月でしたけれども、今回はほぼ3カ月ということで、ちょっと長い時期であるということですね。それから、年末年始を挟みますんで、伊勢ですから神宮さんにご参拝になられる方がお使いになっていただくということもあると思いますね、夜ですけどね。
 
(記者)今、伊勢の他に何か検討している地域はありますか。
(知事)まだ確定的なものはないですけれども、他の地域からもうちでもやれないかなというお話を聞いたりはしていますね。
 
その他項目に関する質疑
 
第50回衆議院議員総選挙
(記者)昨日、衆議院が解散になりましたが、今後選挙戦になることも予定されておりますが、総選挙期待すること何かございますか。
(知事)選挙自体には何か期待というのはない、それはもう国民の皆さんが選ばれるということですね。
 
(記者)三重県の今後のためにという意味でも、こういう候補者にはなかなかあれかと思うんですけども、こういう選挙になってほしいというのは何かありますか。
(知事)選挙にこうなってほしいというのはないですね。選ばれた方々がそれぞれの主張を訴えられて、国民の皆さんが選ばれるということですね。特に私はコメントすることはありません。
 
(記者)関連して、総理会見で解散を日本創生解散みたいな、お話されていましたけれども、どういう論戦を期待されるか、そのあたりのお考えというのはどうですか。
(知事)選挙期間中のそれぞれの候補者のご訴えということですね。やはり人口減少の問題は非常に大きいと思います。我々も知事会を通して国に対する申し入れなんかもやってきました。そういう意味では、人口減少をどうしていくのかということをそれぞれの候補者の方、お考えをお持ちだと思いますので、そういったことを県民の皆さんにお話をしていただくのを期待をしておりますし、それからあとはやっぱり産業、人口減少もそうですけど、そもそも人、生きていくのに産業が非常に重要ですから、どういった産業をその地域で発展をさせていくということですね。そういったあたりもお話をいただけるのかなというふうには思っておりますけどね。
 
(記者)念のための確認ですけど、どこかに応援に行かれるとか。
(知事)特にないですね。
 
(記者)強いて言えば投票率の話ですけど、ご自身の時は。
(知事)39くらいでしたね。
 
(記者)40切るくらいですね。いずれにしても投票率向上というところは言われるのかなと思うんですけど、そこはどう取り組んでいかれるとか、県選管の事務の仕切りもあると思いますけど。
(知事)選管の方でも啓発活動をして、多くの方に投票行ってくださいということを従来やってますし、今回もお願いをするということになるんだろうと思いますね。自分たちの投票で日本の行く末が決まるわけですから、ぜひ多くの方に投票していただきたいと思います。
 
(記者)よろしいですか。第二さんお願いします。
 
大阪・関西万博関西パビリオン三重県ブースにおける期間限定展示(第3弾)について(発表)
(記者)大阪・関西万博関西パビリオンに出す「村正」ですけど、これは桑名市博物館にある「村正」とは物が違うんですか。
(知事)桑名市博物館どうですか。
(雇用経済部)桑名市博物館にあるものです。所蔵している。
 
(記者)ということは、あの時に既に展示しているやつを今回関西に持っていく。
(雇用経済部)所蔵していて、常時展示してあるとは聞いておりませんでした。
 
(記者)特別展示で前にやられましたよね、2年前に。
(雇用経済部)漆で塗ってあった時には、展示したと。
 
(記者)同じものということ。
(雇用経済部)はい。
 
三重県議会定例会一般質問
(記者)この前、中嶋県議の一般質問された時に知事が私を含む執行部の発言についてというふうにおっしゃったんですけど、これは真意はどういう点なんですかね。
(知事)執行部の政策ではなくて、発言についてもご指摘いただいてありがとうございますと、こういう趣旨ですね。
 
(記者)そこじゃなくて、私を含むっておっしゃったのを、知事は事務方があげた文書というのを付け足されるか、それとか違う形を言われたりすることが多いんですけど、事務方があげた文書をそのまま読まれるんじゃなくて、いろいろアレンジされたりとか、ご自身で考えたことを言われてることが多いじゃないですか。
(知事)普通そうですよね。
 
(記者)だから、あの発言も9月3日の会合で言われた発言も、執行部があげた文書を読まれたんじゃなくて、少なくとも知事自身がお考えになって言われたことだから、私を含むというのが、何か共同正犯的に責任転嫁するような発言は変じゃないですか。
(知事)全然そんな意味はない。そんなんじゃないですよ。別にそんな意味はないです。執行部の発言の一つ一つについて、議会というのは基本政策議論する場ですので、執行部の発言を一つ一つどうかを言う話ではないと思いましたんですが、私を含めた執行部の発言についてもお話しいただいてありがとうございますということですので、それだけの意味ですね。
 
(記者)別に私の発言について、ああいうふうに県会議員で自民党県連幹事長が言われたんで、それについて、いや、全部、あれは県全体で考えたものだと、執行部で。というふうなことで、責任転嫁した意味ではない。
(知事)責任転嫁なんかしないし、そんなつもりはないです。
 
(記者)共同正犯でもないですね。
(知事)共同正犯ってそもそも言葉を間違えてると思うんですけど、刑法の世界ですから違いますけど、ではないですね。
 
商工会のあり方
(記者)昨日、花水木で北勢7つの商工会と、そこに知事が招かれてお話をされたじゃないですか。
(知事)これは政務の世界。
 
(記者)公になってようがなんだろうがどうでもいいんですけど、要は商工会議所のあり方と商工会のあり方っていうのが、合併自治体では結構三重県の場合は商工会残っていますよ。
(知事)残っていますね。
 
(記者)そこのところが例えば中小企業診断士の派遣とか二重行政になってる部分もあるんで、逆にそこは統合してくださいってことで、合併自治体の中には商工会議所を一つにしようと商工会と。っていう動きもされていて、補助金減ってるという話もあるじゃないですか。その辺、県知事としてはどうお考えなんですか。
(知事)統合をするということについて何らかのアクションを起こしているというところはまだ聞いていないので、補助金を減らしてると聞いてますけど、単に補助金を減らすのがいいかどうかっていうのはあると思いますね。統合が必要であれば、商工会議所と商工会にそれぞれ話をして、統合に向けた動きを行政がそういう働きをするんなら、そこから働きかけるというのは重要かと思いますけどね。単に補助金を減らすっていうのは、なんとなく兵糧攻めみたいな感じはしますけどね。
 
(記者)単に補助金を減らしているのではなくて、元々県の中に商工会が残ったことが他の県に比べるとイレギュラーで、当時県連幹事長とか議長経験のある藤田幸英さんという度会郡選出の県議会議員がそのまま県議辞められて、商工会の連合会の会長になられたと、その息子さんの県議も同じように継がれたと、そこで商工会は残ったわけですね。
(知事)商工会残ること自体は問題があると思ってないですけどね。商工会法もありますしね。
 
(記者)だけど、津市の場合もそうですけど、商工会が残った形で、それを例えば旧芸濃町とかでも年間5千万ぐらいお金が来てるんですね。その既得権限が残るっていう形で商工会が残ってる感じがあるので。
(知事)それは違うと思いますけどね。私も詳細は担当部に聞いてみますけれども、商工会が商工会に参加をされている企業に対するアドバイスをするなどの業務を行っておられるので、商工会残っているというふうに聞いてますので、そこは違うんじゃないかと思いますね。
 
(記者)だから、知事がお聞きになったのはそうですし、私が聞いているのはまた違うので、なぜかといったら商工会議所連合会に直接国とか県のお金が来ないけど、商工会連合会の事務局には直接お金が来て、それを商工会連合会の事務局が県内商工会に分配するという形だから、権限は商工会連合会の方が実は大きいんですね。プロパー職員もいるし、あそこで20人ぐらいの事務局体制じゃないですか。でも、法的には商工会議所の方が国に対しては大きいのに、そこの事務局は、例えば県の商工会議所連合会なんかは3人しかいないじゃないですか、事務局は。
(知事)それは連合会でやってる業務がそれほどないからということなのかな。そこはちょっと私も調べてないのでよく分かりません。
 
(記者)そんなことはない。そこは確認していただいたらいいと思いますよ。要は、そういう形の中で、どっちかというと二重行政的に見えるところが。
(知事)二重行政じゃないと思いますよ。商工会がやっておられる対象と商工会議所の対象が違うということだと思いますよ。
 
(記者)昨日の7つの商工会の集まりの中で知事が言われたのは、そこは二重行政じゃないというお話をされたんですよね。
(知事)そういう話はしていない。そこは聞かれてないのでしてないですね。昨日の話は政務の話なので、この場でお話しした方がいいですか。広報課長どうします。
 
(記者)あれは政務の話。
(知事)広報課長、どうします。
(総務部)改めて政務で。
(知事)じゃあ、改めてお願いします。
 
(記者)いやいや、改めてじゃない。これ政務じゃなくて公務でしょう。日程に載ってないだけじゃないですか。
(知事)いや、政務ですよ。
 
(記者)その政務と公務の区分けってどこで見るんですか。いや、こっち見てくださいよ。
その事務方見てごまかすんじゃなくて。
(知事)ごまかしてない、ちょっと失礼な言い方やめてください。
 
(記者)あなたこそ失礼でしょ。
(知事)いやいや、そんな失礼な言い方良くないですね。政務です。
 
(記者)それ政務とも何とも書いてないじゃないですか。
(知事)いや、書かなくていいんです、政務は。それは後ほどの話なので。会見でもうちょっと会見らしい質問をしていただきたいなと思いますね。
 
(記者)会見らしい質問です。
(知事)ではないです、政務なので。
 
(記者)商工会議所と商工会のあり方について、県としてはどう思うかというまともな発言をしようと。
(知事)だから、昨日の会議は政務の話なんで、ここで言う話ではないということを申し上げている。
 
(記者)それはあなたが勝手に言ってるだけでしょう。こっちは政務と公務は本来分けられないです。
(知事)まあまあ落ち着いてください。いや、政務と公務は分けてます。
 
(記者)いやいや、あなたが分けてるだけで、記者クラブとしては分けてないですよ。
(知事)いやいや、そりゃ政務も公務も分けてますし、この会見では公務の話をお話ししますと申し上げてるわけです。それ従来からそういう形でやってます。
 
(記者)いやいや、従来から。
(知事)それでいいですか、広報課長。
 
(記者)とりあえず実験的にやろうと言っただけで、そこで必ずしも合意してそのまま進むとは言ってないじゃないですか。
(知事)こちらがそういうふうに申し上げている。
 
(記者)いや、会見は、あなたのところが主催じゃないんだって。
(知事)共催ですよね。第一記者クラブと私どもとの共催です。
 
(記者)第一、第二です。
(知事)第一と聞いてますけどね。
 
(記者)第一、第二です。
(知事)第一と聞いてます。
 
(記者)いやいや、第一、第二ですから。
(知事)そこは第一と聞いています。別の話なので、まあまあ興奮しないで。普通の会見でお話しをしてください。
 
(記者)秘密のうちにやったって、それ県民にこれは公開しているから。
(知事)秘密でもない、政務だと申し上げているので。
 
(記者)秘密じゃないですか。裏でやるってことは会議録も起きないし、それは元々おかしな話ですよ。
(知事)いえいえ、政務はよくありますよ。
 
(記者)いやいや、政務って言っても、これは少なくとも昨日の話の中身で言ったら公務でしょう。
(知事)ちょっともうこれ以上はね。はい、ありがとうございました。
 
(記者)いやいや、永遠とやりますよ。
(知事)やらなくていいです。仕切ってください。
 
(記者)他が質問ないんだからいいじゃないですか。
(知事)そういうことはない。
 
(記者)今、第二の範疇だし。
(知事)範疇は特にないので。
 
(記者)いや、だから。
(知事)もうこれで打ち切ります。いいですか。
 
(記者)政務、公務であろうと、商工会議所と商工会のあり方について。
(知事)先ほど申し上げたとおりです。
 
(記者)それは二重じゃないというお話ですか。
(知事)二重じゃないと思います。先ほど申し上げたとおりと申し上げてます。
 
(記者)だけど、昨日、桑名三川商工会会長が桑名市から。
(知事)昨日の話は政務なので、この場でお話しするものではないというのは申し上げているとおりなので、広報課長仕切ってください。
 
(記者)それは聞けないですよ、本当は。
(知事)よろしいですか。
 
(記者)それこそ稲森さんのように、なんじゃそりゃという話ですよね。
(知事)よろしいですか。
 
NHK津放送局の移転
(記者)いや、良くないですけど。では、次に移らせていただきます。昨日の総務常任委員会で、NHKさんの津放送局が4月開館と元々謳っててなってますけど、現段階で基礎工事もできていない段階で、どうもそれがずれるか、あるいは中止になるという話があって、その件について三谷議員が当局に聞かれて、その時にどうするんだって結論はまだ分からないまま、元々これ所管が環境生活部文化振興課に振られているんで、そこで改めて聞くという話になって、一応ペンディング状態なんですけど、元々県有地だったものをNHKさんに、全部で3120.21平方メートルを3億1,550万円で、消費税なしで、文化施設だからということで売られたと、県が。訴訟の問題もあって藤堂家当主との土地の移転問題についての裁判もあって、それが終わって令和2年の12月25日に県と契約をされてNHKさん持たれたと。でも、その時の一文にこれは津放送会館を新しく建てるという一文が入ってて、それがペンディングになってるんですけど、去年NHKの会長さんが代わられて方針が変わったんで。
(知事)ペンディングっていうのは何が。
 
(記者)建てるということがです。
(知事)建てるかどうかがペンディングになっている。
 
(記者)建てるという基本計画が経営委員会では通ってるんですけど。
(知事)NHKの。
 
(記者)はい、でも会長が去年1月に代わられたじゃないですか。前田さんから今の稲葉さんに。日銀理事だった稲葉さんは、全体事業を見直すということで。
(知事)ごめんなさい、質問をちょっと端的にお願いします。それで。
 
(記者)ペンディングになってるんで、それを三谷さんが質問されたわけです。県としては、要はどうされるかということです。
(知事)それはまだ聞いてないので、確認しておきます。
 
(記者)今のところお考えは別に持たないですね。
(知事)その話も昨日の質問の話も聞いてないので、後で聞いておきます。
 
(記者)では、また質問させていただきます。聞かれたことをね。
 
公益通報制度
(記者)4番目、同じ総務常任委員会で三谷県議が公益通報について、職員の例の7月23日メールのハラスメント相談窓口に送られたメール。
(知事)メールで配信されたやつですね、岡原さんが。
 
(記者)私がしたんじゃなくて。
(知事)メールで配信されたやつですよね。
 
(記者)私がしてないです。
(知事)誰が。
 
(記者)私のところに来たんです。
(知事)岡原さんがメールで配信されたという。
 
(記者)私はメールで配信してないです。私のところへその方のメールが来たんです。
(知事)それを配信されたでしょう。
 
(記者)してない。それを記事にしただけ。
(知事)記事にして配信された。
 
(記者)その件で、三谷さんが取り扱いをどうするのかと。公益通報に準ずるという話だけど、準ずるという言い方自身が非常に曖昧だということと、その時に当然これは公益通報に準ずるんだから、その通報された方は守るんだなということを、念を押されて、後田総務部長がそれは守りますということをお答えになったんですけど。9月10日の定例会見で。
(知事)9月10日、10日でした。
 
(記者)10日です、確認してます。10日の日のこの記者会見で、公益通報ではないから、逆に法令に従ってそれを処置すると。要は守らないともとれる物言いを。
(知事)それは事実誤認です。
 
(記者)いやいや、そうじゃない。
(知事)事実誤認です。守らないとは言ってない。
 
(記者)もう一度会見録読み直してください。
(知事)守らないとは言ってない。まあ落ち着いてください。
 
(記者)私は読んできてるから。
(知事)まあまあ落ち着いてください。
 
(記者)あなたは読んでないでしょ。
(知事)読んでます。まあまあ落ち着いてください。
 
(記者)確認しなさい。
(知事)確認しなさい、それ命令口調はやめた方がいいです。
 
(記者)してくださいよ。
(知事)会見ですから、落ち着いて話をしてください。
 
(記者)あなた自身が時々激されるから、私もそうなるんです。
(知事)激してない、激してない。随分激しておられるんで。まあまあ落ち着いて話をして。いや、それは事実誤認です。守らないとは言ってない。
 
(記者)会見録それ確認してからもう一度やりましょうよ。
(知事)会見録は拝見しましたが、守らないとは言ってないです。
 
(記者)いやいや、どう捉えたって私が守らないんですねって確認したら、そう、それは法令に従って措置するとおっしゃって、別に守るとは明言されなかったじゃないですか。
(知事)いずれにしても守らないと言ってるわけじゃないですよ。会見録を読んでください。
 
(記者)読みましたよ。
(知事)それなら。
 
(記者)頭の悪い私は解釈違うけど、あなたの頭の中ではそういうふうにおっしゃっているの。
(知事)頭の悪いなんて何も言ってませんけど、守らないと言ってるわけではないということです。
 
(記者)だから総務部長の委員会での発言と、知事のこの前の9月10日の会見の中身がちょっとずれがあるんじゃないかと。その辺はどうなのか。
(知事)ずれてないです。
 
(記者)庁内不一致ですから。統一見解をお聞きしたい。
(知事)ずれてません、ずれてないです。守らないと言ってるわけではない。公益通報者保護法に則って対応するという事案ではないですということではありますけれども、公益通報に準じて対応するということですので、それは守らないというわけではないと。
 
(記者)守らないというわけじゃなくてと、守るって明言するのは違うと思いますけど、それはどちらなんですか。
(知事)それは守る方向で対応するということですね。
 
(記者)守る方向でよろしいんですね。
(知事)守らないというふうに言ってるわけじゃないですよ。ただ、公益通報者保護法に基づく措置ではないということは申し上げていて、法令に基づいて対応するというのをその時申し上げたわけです。
 
(記者)公益通報に準じて、第三者機関なり何なり、そういう形で外の方に入っていただいてやるというふうにおっしゃったじゃないですか。
(知事)そうですね。調査してもらうと。
 
(記者)9月内にということだったけど、いまだに目途が立ってなくて、今日はもう10月10日ですけど、何らその動きがないと。
(知事)動きがないわけじゃなくて、準備に時間がかかっているってことですね。
 
(記者)目途はいつぐらいになるんですか。その立ち上げるとか、実際にいつまでにその結論を出すとか。
(総務部)今選定をこれから進めているところでして、今月内には選定をしまして、11月ぐらいから調査にかかればいいかなと考えておりまして、今準備を進めております。
 
(記者)昨日委員会でも要求がありましたけど、これは芳野県議の方からあったけど、それはその都度議会になり結果をっていうのを、年に1回の発表じゃなくてと総務部が答えましたけど、最初その答えに対して不満で、年1回の発表じゃなくて、順次それは出してくれと言われてましたけど、それはクラブに対しても同じですか。
(知事)そこは私は聞いてないのであれですかね、今後の対応ですね。今後検討します。
 
(記者)検討した結果も教えていただけるんですよね、やりっ放しじゃなくて。
(知事)そうですね、はい。
 
いちみ会東紀州女性の会
(記者)これどうせ後にしてくれとおっしゃると思うんですけど、昨日、尾鷲市長との円卓対話やられたじゃないですか。
(知事)一昨日ですか。
 
(記者)8日ですね、一昨日。その後に、尾鷲地域の県民の方との円卓対話がありましたよね。大体15時50分に終わる予定で、16時ぐらいまでかかってるじゃないですか。
(知事)でしたかね。
 
(記者)その間に、午前11時から13時の間に、いちみ会東紀州女性の集いってのをやられてますよね。これは完全政務ですよね。
(知事)それ政務ですね。
 
(記者)何でこの平日の昼日中に、帰ってきて公務レクとか入れてるのに、なぜ昼間にそれをやられるんですか。私、歴代知事の中で、平日の昼間にそういう後援会の活動をやられた知事はあなたが初めてです。
(知事)そうですか、休みを取っているということですけどね。
 
(記者)休みを取っていようが何だろうが、でも午前、午後いらっしゃる時は公務でレク入れてるじゃないですか。
(知事)でも、大臣も平日政務入れることないですか。
 
(記者)大臣とここは違います。
(知事)知事も入れることがあると思いますよ。
 
(記者)ここは国じゃないです。
(知事)国じゃないけど、知事を入れることはあると思います。今まで三重県はやってなかったということですね。
 
(記者)歴代知事がそういうのは避けて、どちらかというと、やられるなら閉庁した後の夜とか、あるいは土日とかにやられてるんで。
(知事)でも休みを取ればいいんじゃないですかね。
 
(記者)いやいや、やった人はいないです。
(知事)公務を土日にやることもありますね。
 
(記者)正直申し上げると、公選法違反でも何でもないんですけど、ただし道義上はイメージとしては良くないでしょう。
(知事)そうかな。そうでもないと思いますが、いつやるかっていうのは政務の話なんで、公務と調整してそこでやるってのはあると思います。
 
(記者)調整して、夜帰って職員が残業してまで知事にレクするということ自身が本来おかしいじゃないですか。だったらそれを昼間やったらいいじゃないですか。
(知事)夜帰ってレクはしてないですね。
 
(記者)いや、ちょっとあったでしょう、ありましたやん。だから、昼間に政務、平日入れると、当然そのしわ寄せはどこかで来る部分があるんで。
(知事)ご意見として承っておきますけど、夜戻ってレクは入れてないですよ。
 
(記者)だから、あまりにも歴代知事に比べると、その辺の対応は政治家らしくない、政治家の素人ですよね。
(知事)分かりました。ご意見として承っておきます。
 
(記者)まあいろいろ投げたんで、また後で。
(知事)分かりました。
 
(記者)政務の時じゃなくて、これからも聞きますんでよろしく。
 
(記者)よろしいですか。ありがとうございました。
(知事)ありがとうございました。
 
 

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